古くから改良を重ねられてきたディレイ(エコー)とリバーブ・・・現在ではどちらも高品質でコンパクトなデジタル製品が一般的となっています。
しかしながら、甘く、太く、それでいて危うさの見え隠れする、そんな技術が未発達な時代のサウンド・・・それをあえて求めるプレイヤーもたくさんおられますね。
そんなプレイヤーさんのために、古い時代の技術を、現代によみがえらせたエフェクターが登場です。
その詳細を見てみましょう。
こちらは、リッチー・ブラックモアやブライアン・メイをはじめとする古くからのギタリストが愛してやまない「テープエコー」を現代によみがえらせたモデルです。テープエコーは独特の、とにかく自然な反響を作り出すと同時に、メンテナンスやノイズといった問題もありました。しかし、このRTE-3000はそれらを「オートスタンバイ」機能によって回避することができ、また、テープの寿命も5年と長いですので経済的といえそうですね。70msecのショートディレイから800msecのロングディレイまでのタイムをカバーします。
前面に搭載されたコントロールは、in VOLコントロール1/2、6種類のモード切替スイッチ、エコーヴォリューム、リピート回数、ディレイタイム、マスターヴォリュームと詳細に設定できます。
モード切替スイッチの内容は、以下のとおりです。
- ショートディレイ(70msec〜200msec)
- ノーマルディレイ(140msec〜400msec)
- ロングディレイ(250msec〜800msec)
- 変則エコー(モード1と2を複合させた2連のスウェルエコー。)
- 変則エコー(モード2と3を複合させた2連のスウェルエコー。)
- 変則エコー(モード1、2、3を全て複合させた3連のスウェルエコー。)
となっています。モード4ではより広がり感のある、モード5ではシャッフルのような、そしてモード6では大ホールのようなダイナミックなエコーを作り出すことができます。
これだけの機能を搭載しているテープエコーは、なかなか見つけることは難しいと思います。それも扱いの難しいヴィンテージではなく、現行の新品なのですから、すばらしいですね。フットスイッチでON/OFFを操作することもできます。
是非一度試してみたいです。
【送料無料】Guyatone FR-3000V Spring Reverb【smtb-TD】【yokohama】 |
サーフミュージックやロカビリーといったリバーブが不可欠なロックにはもちろん、ポップスやロック全般に、浅くかけて音の厚みを出したりするのにぴったりではないでしょうか。
ラインレベルやPA、レコーディングにも対応する低ノイズ設計で、これ一つ持っていれば空間系の音作りに相当、力を発揮できるのではないでしょうか。オススメですよ。
大型のエフェクターは、これはこれでコンパクトにはない魅力に溢れていますね。ラック型ともまた違った、機材に組み込むだけなんだかタイムスリップしたような感覚を覚えてしまう、そんなエフェクターです。値段は高めかと思いますが、それだけの価値はあるエフェクターだと思いますよ。