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アンプを使いこなす! VOL.1 〜ギターアンプの種類〜

Roland JC-120
今回は、エレキギターを演奏する上で欠かすことの出来ない、「アンプ」というものに焦点をあててみたいと思います。

  • ギターアンプの構造

ギターアンプは、一般的に大きく分けて3つの部分に分かれます。それが「プリアンプ」「パワーアンプ」「スピーカー」です。基本的には、プリアンプで音色を作り、パワーアンプでスピーカーを駆動して出力するという構成となっています。
よく古いアンプで「マスターヴォリュームがない」ということを耳にしますが、それは「パワーアンプ部にヴォリュームコントロールがない」ということを指します。近年のアンプならば、パワー部にマスターヴォリュームが搭載されているので、たとえばプリアンプ部のヴォリューム(一般的にはゲインと書かれます)を上げて、パワー部につけられたマスターヴォリュームを下げれば、小さな音量で歪んだサウンドが作れることになりますし、逆にゲインを下げてヴォリュームを上げれば、大きな音でクリーンサウンドを出力できます。
中にはスモーキーアンプのように、アンプセクションが一つしかないものや、逆にメサブギーのように「プリアンプ」「ドライブアンプ」「パワーアンプ」というアンプセクションが3つあるものもあります。

    • スモーキーアンプとメサ/ブギーのアンプの例
  • 真空管とトランジスタ

ギターアンプというのは、ギターのサウンドに対する影響が最も大きい部分です。ですので、やはりプロの方はそれぞれのこだわりはあるにせよ、みんな「いいアンプ」を使っています。
ギターアンプは大別すると2つに分かれます。つまり、「真空管かトランジスタか」ということです。特にリブステージで使用するような大きなアンプはほぼこの2種類といっていいと思います。(ごく一部に大きなアンプでもプリチューブという、プリアンプ部のみ真空管だったり、逆にパワー部が真空管のものもあります)。そして、プロの使うようなアンプは、十中八九、真空管アンプだといっていいと思います。

  • 真空管とトランジスタの特性
    • 音の特性

真空管アンプは、楽器用のみならず、オーディオでも重宝されますが、基本的にウォームなサウンドとなる特性を持っています。耳あたりのよい、やわらかく、角が丸いサウンドといえばいいでしょうか。そういう特性もあって、アンプは真空管が重宝されることが多いです。対してトランジスタは、入力された信号を真空管ほど加工することなく出力できる特性があります。原音を重視する場面ではこちらが使われることが多いですね。
しかし、ギターアンプにはもうひとつ、重要な要素が存在します。それが「歪み」です。「歪み」とは、もともとは「あってはならないもの」でしたし、オーディオの世界では今でも、というよりこれからもずっと「あってはならないもの」であり続けます。

    • 歪みの原理

音というのは、空気の振動、いわば「波」です。そして、音を波形で表した場合、音量は「振れ幅」、音程は「時間単位で振れる回数」によってあらわされます。もちろん「実際に聞こえる音量」とは少し違うのですが、アンプにおける「VOL.」というのは純粋に音波の振幅のことです。さて、真空管やトランジスタは「増幅作用」を持っています。増幅は英語で「Amplification」、そしてアンプは「Amplifier(増幅するもの)」という意味ですので、真空管やトランジスタが担っている役割は、アンプにとって最も重要なもの、というわけです。
それでは、ボリュームを上げ続けるとどうなるでしょうか?基本的には、音の振幅がどんどん大きくなってきます。一般的に見慣れた波形といえば、地震計の波形なんかがTVで流れますが、震度が大きいと揺れ幅が大きいですよね。それと同じで、音も電気的な出力が大きいと、振幅も大きくなります。
しかし、モノには限界ということがあります。いつまでも増幅させていると限界がきて、それ以上振幅が大きくならない地点でとまります。その結果、今まできれいな波の形をしていた波形が、限界を超えると急に上下がばっさりと切り落とされたような波形になります。これが一般的にギターでいう「歪み(Distortion)」です。
...と、これは一般的に書かれている説明です。しかし、ここで「振幅」について別の考え方をしてみます。
音程が変わらなければ、周波数が変わることはありません。では、同じ音程で振幅が変わるとどうなるかというと、同じ時間内で振れ幅が大きくなるのですから、「振動する物質」の「移動速度」が速くなる、と考えます。基本的に波形の移動速度は、中央部分が最も早く、波の両端(とがっているところ)にいくにつれて遅くなり、両端ではゼロとなります。
しかし、歪みが発生する状態では、振幅に限界があるわけですから、中央での移動速度が速いと、十分減速することなく、両端にぶつかってしまいます。このときにその両端部分で消費されたエネルギーが、歪みを生み出すもととなっています。
その状態でゲインを上げていくと、さいしょはコツンと当たっていた程度のもの(ギターでいえばクランチサウンド)が、だんだんとその両端でぶつかるときの速度が増して行きます。当然両端で消費するエネルギーも増えていきます。(ハイゲインサウンド)これを歪みの原理とすると、ニュアンス等をつかむ上でわかりやすいと思います。

    • 真空管とトランジスタの歪み特性

つまり、真空管の歪みのニュアンスは、この両端部分の壁に至る前に、ちょっとしたショック吸収材がついている、と考えるとわかりやすいです。「やわらかいものにモノをぶつけたような歪み」が、真空管の歪みです。逆にトランジスタは、さながらコンクリートの壁です。モノがぶつかる衝撃がそのまま出力されるかのような、激しく唐突で、耳に痛く感じる歪みがトランジスタの歪みです。

    • 真空管とトランジスタのクリーンサウンド

では、「波形の両端にぶつかる」ことのないゲインにおけるクリーンサウンドなら、どちらを使ってもたいして変わらないように思えますが、もちろんそうではありません。先ほどの歪み特性を、「音質」という観点ではなく、「正確さ」という観点から見てみると、「壁にショック吸収材がついている」真空管は、逆に言えば「正確さに欠ける」「曖昧」という評価もできます。この特性がクリーンサウンドにもしっかり現れるため、特に歪ませることの多い真空管アンプのクリーンサウンドは、「曖昧」な、すこしこもったようなサウンドになることが多いですね。逆に、トランジスタアンプや、クリーン系真空管アンプは、澄み切ったような美しいクリーンサウンドを持つ反面、歪ませると耳に痛い音になりやすい、という傾向があります。

    • 代表的なトランジスタアンプ、歪みに強い真空管アンプとクリーン系真空管アンプの例
  • コンボアンプとフルスタックアンプ

ギターアンプは、「真空管とトランジスタ」の2種類があると書きましたが、また別の視点から分けると、やはり2種類に分かれます。それがコンボアンプとフルスタックアンプと呼ばれる構造です。
コンボアンプは、最初に述べた「プリアンプ」「パワーアンプ」「スピーカー」がひとつにまとまっているアンプです。基本的にアンプの背中の部分が開いている、後面開放型と呼ばれるタイプです。低域が少ない傾向、つまり高域によった、トレブリーなサウンドとなる傾向が強いですね。
フルスタックアンプは、「プリアンプ」「パワーアンプ」のアンプセクションをもつ「アンプヘッド」と、スピーカー部の「キャビネット」に分かれており、それぞれを自在に組み合わせて使うことでさまざまなサウンドを作り出すことができます。キャビネットにもいろいろあり、後面開放型と後面密閉型、スピーカーが1つのものから4つ、8つと搭載されているもの等があります(ギター用だとたいてい4つまでです)一般的にキャビネットは後面密閉型で、そのため「箱鳴り」というスピーカーキャビネット全体が共鳴することでより迫力のある音となることもあります。まぁ箱鳴りすればいいってもんではないですが・・・。

    • フルスタックアンプとコンボアンプの例

このように、ギターアンプには様々な種類があります。次回からは代表的なギターアンプについて、その特徴や傾向などを書いていこうと思っています。このシリーズは相当スローペースになることが予想されますが、気長に待っていてください。とりあえずVOL.2はRoland JC-120をやろうかな、と思っています。



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