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当サイトの内容を説明文等に使用している楽器店さんがあるようですが、一切関係がありません。

Paul Cochrane Timmy Overdrive


今日は、私の「秘密兵器」を紹介します。これ、とてもマイナーですがすばらしいですよ!
では、行ってみましょう!

Paul Cochrane Timmy Overdrive


こちらが今、私のメインとなっているオーバードライブです。こちらの記事でもすこし触れましたが、週末に記事にするといっていた「秘密のドライブ」ですね。アメリカでは日本よりもメジャーなようですが、国内ではほとんど見かけることがないエフェクターです。
ブランド名にもなっている「Paul Cochrane」(ポール・コクレイン)というのは個人名で、この人はアメリカのナッシュビルでアンプデザイナーをされているようですね。アンプデザイナーの作るオーバードライブということで、以前からきになっていました。メルマガでも一度触れましたね。


ちなみに、写真のように、代理店は「Tahara」さんです。他にKeeleyやLandgraff、Retro-Sonicといったブティック系のエフェクターを輸入されています。
では、フタをあけてみましょう。


裏蓋の内側部分です。1台1台こうしてサインされているんですね。私のTimmyは、昨年2006年の12/17に完成したモデルのようですね。シリアルは40。大量生産できないため、極少量生産だそうですが、シリアルがこんなに若いペダルを持ったのは初めてです。
しかし、それもそのはず・・・


ユニバーサル基盤を使ったPoint to Point配線の、完全ハンドメイドです。ジャックはスイッチクラフト製のものを使っていました。サイズはほぼMXRサイズですが、形が違います。全体的に角が丸く作られていて、また、持った感触も金属というより「陶器」に近い感触があります。


このケースは中国製の、NSCというブランドのものですね。まったく聴いたことがありませんw
少しネジのかみ合わせが悪いです。しかし持った感触がとてもいいので、安いケースなのか、高いケースなのか分かりませんw


こちらがスイッチ周り。当然のようにトゥルー・バイパスですね。


これが本体回路です。オペアンプを使ったスタンダードなオーバードライブですが、とにかくこのパーツの少なさには驚きます。
オペアンプはJRC4559というモデルで、有名なJRC4558シリーズにくらべて音の立ち上がりが早く、高域がもっと延びるタイプだそうですね。


このように、内部にはスイッチが二つ設けられています。これはクリッピングのON/OFFを行うもので、写真の状態がTimmyのスタンダードであるクリップなしのモード、どちらか片方をONにすれば非対称クリップとなり、両方ONにすると対称クリッピングになる仕組みです。

では、サウンドの方を見てみましょう。

  • 操作性

特殊ですが、良好だと思います。何が特殊かというと、TrebleとBassのコントロールが通常と逆回転なのです。しかも、それがカット方向のみにしか効かないという独自仕様です。つまり、両方ともゼロの位置でフラットとなります。しかし、慣れるとこれが使いやすい!ほしい音域をプラスするより、いらない音域をマイナスする方が音が作りやすいです。
ちなみに、このコントロールの位置にもこだわっていて、Bassは歪み回路の前に、Trebleは歪み回路の後に挿入されており、たとえば両方ともカットしたとすると、まず低域をカットしてから歪ませ、さらに高域をカットするわけですね。この仕様により、きらびやかな倍音と、こもらない低域が確保されるといいます。この方式は、「音作りを理解している」人には知られているようで、MI AUDIO Tube Zone Over Driveも同様の位置にEQが挿入されています。

  • サウンドレポート

非常にすばらしいのですが、これは実際に聞いていただければ、と思い、サンプルを用意しました。機材はFender Japan ST57-66US(改)、Timmy、YAMAHA GA-10です。
サンプル1
サンプル2
サンプル3
サンプル4

では、それぞれについて説明します。

これは、歪みをゼロに絞った完全クリーンブーストのサウンドです。最初がOFF、途中からONにしています。音量が変わるので、聴いていただければわかると思います。
また、これをONにした状態の音の分離感や艶やかさは、ONにする前の音と比べると、格段にアップしているように思います。

取扱説明書で、「おいしい領域」と書かれた、ゲイン1時のセッティングです。素直で周波数域の広いオーバードライブサウンドです。

お気に入りのセッティングです。ゲインは11時の位置に合わせます。ギター側のヴォリュームはずっと全開のまま、ピッキングだけで歪みの量を変えています。すばらしい反応で、これだけの反応のよさを見せたのは、Lovepedal COT 50くらいのもので、今まで試してきたほかのペダルは、このクラスから見ると一段階以上落ちてしまいまうように思います。

これは、Z.VEX BOX OF ROCKをTimmyの前に繋いでONにしたサウンドです。このように、他の歪みと組み合わせても、音が潰れることなく素直な反応をしてくれます。

内部のクリッピングスイッチを切り替えたサウンドは、今回は録っていませんが、基本となる音質はそのままで、多少コンプ感があるようにも感じましたが、なによりこの2バンドEQが非常によくできていますので、音がこもったりするのはまったく感じませんでした。
このTimmyというペダルの紹介を、YOUTUBEでも見つけましたので是非見てください!→こちら

また、Fulltone OCDやその他のオーバードライブとの比較動画もありました。こちら
この動画でも、最後のプレイでTimmyをONにしたまま、他のドライブをONにしていますね。

つまり、このTimmyというペダル、歪み系の最後につなぎ、常時ONにしておくと、プリ・プリアンプのような使い方ができて便利です。中域を変えることはできませんが、YAMAHA GA-10のような安物アンプにつなぐときは、TimmyのEQをいじる方が音作りの幅が広がるほどです。これはすばらしいです。

というわけで、今回は「秘密のオーバードライブ」、Paul Cochrane「Timmy」の紹介でした。ナチュラル感、音の分離感、つややかさ、反応のよさ・・・どれをとっても最高レベルのオーバードライブだと思います。大きな楽器屋さんだと置いているところもあるようですので、是非みつけたら試してみてください!
今のところは、新宿のROCK INNさん、東京の宮地楽器さん、大阪三木楽器さん、神戸TONEBLUEさんで取り扱っているのが確認できました。なので、そういったマニアックな製品をそろえていて、なおかつ代理店Taharaさんと取引のある楽器店ならば、もしかすると置いてあるかもしれません。見かけたら是非とも、試してほしいペダルだと思います。



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