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当サイトの内容を説明文等に使用している楽器店さんがあるようですが、一切関係がありません。

ギターストラップを考える

実は今、ありがたいことに2件、記事を書いて欲しいというリクエストをいただいております。今日と明日はそのいただいているリクエストについて書いていきたいと思います。
まずは1件目、今回はギター用ストラップ関係について書いてみたいと思います。
では、いってみましょう!

  • ギターを支える場所を考える

みなさんは、ギターを弾くときに立ちますか?座りますか?それぞれの場合について、ギターを支える力を考えてみたいと思います。

    • 座って弾く

エレキ、アコギどちらにもいえることですが、そもそもギターというのは座って弾くものでした。なぜかというと、ビッグバンドジャズの演奏を見たことがある方はお分かりになると思いますが、そういった演奏では、基本的に全員が座り、そのパートの「ソリスト」となる奏者だけが立って演奏します。ギターはそもそもリズム楽器としての役割を担っていたので、そういった「ソリスト」として立つこともありませんでした。
もう少し時は流れ、小編成でのジャズやブルースが行われるようになり、ギターがある程度前に出てくるようになっても、基本的に「ギターは座って弾くもの」という概念が定着していたように思います。そのため、古くからある「スタンダード」といわれるギターは、どれも「座って弾く」ことを前提にデザインされています。
この説明に最適なギターとして、Gibson Les Paulを挙げてみます。

こちらはヒスコレ、1960リイシューレスポールのボディです。これを見ながら、「レスポール」のギターの形としての特徴を挙げてみます。

  1. ひょうたん型
  2. シングルカッタウェイ
  3. ミディアムスケール
  4. とにかく重たい

上記の特徴は、誰しもが思い浮かぶところだと思います。しかしこれらは全て、「座って弾く」ためにデザインされています。どういうことか、順番に見てみましょう。

1.ひょうたん型
まさに「座って弾く」ために欠かせない形状です。スタンダードなギターといえば、レスポールやグレッチのような「ひょうたん型」か、テレキャス/ストラトやマーティンギターの「そら豆型」の2種類が主流ですが、そのどちらにも共通するのが、「ボディ中央部がへこんでいる」という点ですね。これは座って弾くときにへこんでいる部分を太ももに乗せてギターを安定させるためにあります。両側からへこんでいるのは、デザインのバランスの問題だと思います。

2.シングルカッタウェイ
特にシングルという点は別にいいのですが、当時新開発されたエレキギターでは、ハイポジションでのプレイを楽に行えるよう、カッタウェイを作ることが主流となり、現在でもその流れは続いています。レスポールでは、このシングルカッタウェイと次のミディアムスケールを組み合わせることで、座ったままでハイポジションでの演奏を楽に行えるようになりました。

3.ミディアムスケール
これはまさに「座って弾く」のを前提とした改良ですね。ギターを座って弾くと、開放弦コードなどを弾くとき、ネックが遠く感じると思いますが、これは太ももにギターを固定してしまっているためにそうなっています。それを少しでも近づけ、ローポジションからハイポジションまでまんべんなく演奏しやすくするために行われたのが、このミディアムスケール化とシングルカッタウェイだったわけです。
これは言葉で説明するよりも、実際に見ていただければと思いますので、まず古くからのギターの形を継承しながらも、シングルカッタウェイとロングスケールネックを搭載するグレッチギターと比べてみます。

上はさきほどのヒスコレ、下はグレッチのテネシーローズ'62です。グレッチはロング、レスポールまミディアムスケールですが、どちらも「座って弾く」ことを前提にデザインされています。違いがお分かりいただけますか?
1番の説明、「へこんだ部分を太ももにのせる」というのを思い出してみてください。そしてネックエンド、22フレットの位置を比べてみると・・・レスポールの方が上にあるのが分かると思います。これにより、レスポールはグレッチにくらべてカッタウェイ最深部に位置するフレットが約21フレット、グレッチでは17フレットあたりになります。これにより、あきらかにレスポールの方がハイポジションの演奏性が高いことが分かります。グレッチだとボディも分厚いのでなおさらですね。
では、このときのヘッドの位置を想像してみてください。もしレスポールがロングスケールだったら・・・?グレッチに比べて約5フレット分、ヘッドは遠い位置にあることになります。これを解決したのがミディアムスケールということで、このミディアムスケールと、カッタウェイやボディのへこみ部分のバランスにより、ローポジションからハイポジションまでの演奏性を高めることに成功したわけです。
ちなみにフェンダーテレキャスはロングスケールですが、これはフェンダーとギブソンの「年季」の違いが現れた部分ですね。フェンダーはテレキャスターを作るときに、ボディはマーチン、スケールはグレッチを参考にしたわけですが、当時、より「経験」を持っていたギブソンの、テレキャスターに対する答えが、この「ミディアムスケール」のソリッドギターだったわけです。

4.とにかく重たい
これは座って弾く分には問題なかったため、立って弾いたときに初めて露出した問題点であるといえます。実際レスポールを座って弾くと、そんなに「重さ」が苦になることはありません。
 

    • 立って弾く

さて、時代は進み、ギターがソロ楽器として、またはヴォーカルが弾き語る楽器として使われるようになると、必然的に「立って弾く」必要性が増えてきます。立って弾くのが当然の時代になると、それまでとは違った概念による「変形ボディ」や「ネックスケール」が使われるようになります。
顕著な例が、Gibson Flying Vと、Ibanezのエクストラロングスケールです。

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Gibson FlyingVとIbanez RG Prestigeです。フライングVは座って弾くのが最も困難なギターの一つとして有名ですし、Ibanez RGはストラトキャスターのボディ形状を踏襲してはいますが、さらにネックが長い、ということは座ったときにヘッドが遠いということで、こちらも立って弾くことを前提にして作られたギターですね。

さて、現代ではこのように、ことエレキギターに関しては「立って弾く」ということが当たり前となっています。そして、ギターを立って弾くときに必ず必要となるのが、ストラップですね。

  • ストラップの役割
    • 機能面

ストラップは、立って弾くときにギターを支える唯一のパーツです。(モニタ等に足を乗せて、その上にギターを置くようなスタイルは除きますw)そして、そのストラップを支えるのが、プレイヤーの肩ですね。ネックを握っている左手もギターを支えることはできますが、弾いているときに上方向への力は微々たるものです。

    • ファッション面

ギターはステージでのプレイが基本です。つまり、オーディエンスに「見せる」要素として、ギターストラップは欠かせないものとなってきます。つまり、ステージにおける衣装と同様の重要性を持っている、といっても過言ではありませんね。

ストラップを選ぶ際には、この2点について考える必要があると思います。

  • ギターのバランス、高さとストラップの種類
    • ギターのバランス

世の中には様々なギターがありますが、それらはボディの形やストラップピンの位置によって、必ずしも「ストラップをつけて立つとバランスがとれる」ものばかりではありません。有名なところでは、Gibson SGのヘッド落ちや、逆にFERNANDES ZO-3のようにたって弾いているとボディが落ちてしまうものもあります。前者の場合はヘッドが大きく、ボディがダブルカッタウェイで小さいために起きる現象で、後者はショートスケールとアンプの入ったボディによるアンバランスさによって起こります。

    • 高さ

これはプレイヤーの身長にもよりますが、立ったときにギターを固定する高さは人それぞれです。ジミー・ペイジらのようにとにかく低く構える人もいれば、トム・モレロのように高めで弾く人など、それぞれ個性や好みが有ります。

    • ストラップの種類

上で挙げた「ギターのバランス」と「高さ」そして「ストラップの種類」には綿密に関わってきます。前者の場合、バランスの悪いギターは演奏中に動かないように、肩との摩擦係数の高い裏側をもったものを使うと安定しやすくなります。かといってあまり幅の広いものだったり、裏側がざらざらしすぎていたりすると動きがとりにくくなってしまいますので、そのあたりは好みによって選ぶことが必要ですね。
高さに関しては、そのままストラップの「長さ」に変換することができます。が、中には長さを調整できないものや、できてもすぐにずれてしまうようなもの、段階的に調整するけれどプレイヤーによっては合わないものなどさまざまです。また、重いギターは幅の広いストラップの方が楽に支えることができます。

  • ストラップを選ぶには?

じゃあ結局どうすればいいのか、という話ですが、コレは是非、お店で実際に見て、触って選ぶことをオススメします。もしくは、通販でもオーダーでカスタムできるお店もありますので、そういったお店に希望を伝えて作ってもらう、というのも一つの方法だと思います。物やお店にもよりますが1万円前後からできるようですし、ファッション的な意味合いでも「ワンオフ物」というのはインパクトがあります。

  • ロックピンはどうすればいい?

これもそれぞれの好みや、事情(ストリングベンダー搭載ギター等)があると思いますが、やはりそれぞれに合わせて選んでいただくのがいいと思います。
方向性としては、ロックピンをつける場合には、やわらかく薄めの素材のものを(ネジが締まらないことがあります)、つけない場合には逆に硬く分厚めの素材のものを選ぶのがいいのではないかと思います。

  • 私のストラップ紹介

最後に、私が使っているストラップをご紹介します。

Gibson Les Paul Studio Faded


Live Line LM3800という革製ストラップです。色を本体と合わせて、ものすごく渋くしてみました。Shallar ストラップロックをつけていますが、実はこのストラップ、分厚くて硬いタイプなので、取り付けに苦労しました。一度ネジがはずれたことがあります。でも気に入っています。

Fender Japan ST57-66US(改)


非常にスタンダードな、ERNIE BALL POLYPRO STRAPSのホワイトです。これも本体カラーと同じく、黒と白であわせてみました。Shallar ストラップロックのブラックも、本体の雰囲気に合っていると思います。
このストラップは、やわらかくて薄いタイプなのでロックピン向けといえます。逆にロックピンなしだと、ギター下側がはずれるかもしれません。

Gretsch 6119 Tennessee Rose



ええと、どこのメーカーのものか分かりませんw
ギターを買ったときに、楽器屋さんがオマケとして付けてくれたストラップで、3000円程度だったのでLive Line LM3800と同じくらいのものではないかと思います。これも革ですが、非常にやわらかく、使いやすいです。写真下のストラップロックはグレッチ純正のもので、最初から装備されていました。ライブだと曲の合間にたまに締めてやらないとゆるんでくるのが困りますが、見た目は抜群ですね。

というわけで今回はストラップについて書いてみました。実際どれがいいの?という答えを書ければよかったのですが、それぞれのスタイルによって異なってきますのでなんともいえません。是非いろいろなものを試してみてください。



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