![]() 【エフェクター】Keeley Electronics KATANA Boost |
いろいろと言われていますが、結局Keeleyはすごかった、というところでしょうか。
では、いってみましょう!
今、私は「ゲインブースター」を探しています。これは、以前紹介したPaul Cochrane Timmyをクランチに設定した状態で、そこにゲインを足す、という使い方をするためで、いくつか候補は絞っていますが、今回のKeeley KATANA Boostは、実は候補に入っていなかったのです。
お店の人に、「Timmyに繋げるいいゲインブースターないですか?」と聞いてみたところ、「これはオススメですよ!」と持ってきてくれたのが、このKATANA Boostでした。
一応その機能と操作方法は知っていましたが、全く評価を知らない状態(といってもKeeleyというブランドの評価はよく知っていますが)で試してみました。
それでは、試奏セッティング、行ってみましょう!
Gibson Les Paul Studio Faded
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![]() SRV系テキサス・サウンドにもうってつけの良質オーバードライブ!Paul CochraneTimmy Overdrive |
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今回行ったお店は、実はGibson Les Paul Studio FadedやTimmyを買ったお店だったので、どちらの在庫もありまして、理想的な試奏環境となりました。海外では定番品のようですが、国内ではまだまだマニアックなTimmy、置いているお店がまだまだ少ないのが現状ですので、こういった試奏ができるお店が近くにある、というのは嬉しい限りですね。
では、レポートの方、いってみましょう。
- 操作性
迷え、という方が難しい、1ノブ使用のブースターです。このノブはプッシュ/プル式となっていまして、これを引っ張るとゲインブースト、つまりトレブルブーストとなります。このノブは私のLES PAULと同じノブを使っていて、なんだか好感がもてますw
- サウンドレポート
- クリーンブースト(ノブが通常)時 単体使用
これは本当に素直なクリーンブースターです。まさに「アンプのヴォリュームをそのまま上げたような」音となるのは驚きですね。
クリーンブーストといえば、「ピックアップの出力を上げたような」と評されるZ.VEX SUPER HARD ONも優秀で有名ですが、KATANA BOSSTとSUPER HARD ONを比べると、SUPER HARD ONの方がより鋭さのあるブーストだったのに対し、こちらはよりマイルドな方向性をもつブースターだといえるのではないかと思います。しかしそれがまた逆にナチュラルで、素晴らしいですよ。
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- クリーンブースト時 Timmy ON
Timmyはこちらの「サンプルサウンド3」で紹介した、ドライブが11時のクランチセッティングとなっています。
さて、クリーンブーストでもTimmyのゲインは微妙に上がったように感じます。Timmyの反応のよさはしっかりと出ていて、非常に使いやすいですが、これならばTimmyだけでも作れる音、というのが印象的でした。やはりこのクリーンブーストモードは「音量を上げる」ことを目的としているようです。
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- ゲインブースト(ノブを引っ張った状態)時 単体使用
このモードでJC-120に単体で使用すると、非常に味付けの濃いブースターとなります。低域が強調されたように感じ、全体的に音が太くなります。さすがに歪むことはありませんが、それでも「もうひとつのクリーンサウンド」としても使えそうな音です。
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- ゲインブースト時 Timmy ON
これはすごいです!
何がすごいかというと、単体で使ったときに感じた「濃い味付け」が、すべて「歪みをブーストする」ためのチューニングであることがまず分かります。
特に素晴らしいのがコードを弾いたとき。Timmyのもつ「和音全ての音が聴こえる」分離感はそのままに、音圧を一気に上げてくれます。特にルート音の響きは素晴らしく、和音でありながらその存在を感じることができます。それほど音抜けがよく、また倍音も適度に感じさせる、まさに心地いい歪みですね。
このKeeley KATANA Boostと、Paul Cochrane Timmyとの組み合わせによるブーストされたクランチサウンドは、まるでFulltone OCDのもつ太さと抜けをさらにアップさせた、「OCDの上位機種」的な音だと思いました。まぁ、2台合わせると価格の方も倍になってしまいますし、これはFulltone OCDが悪いわけでは全くありませんけどね。
というわけで、今回はKeeley KATANA Boostのレポートでした。今回改めてKeeleyのすごさを実感しました。「天才的」と言われるKeeleyですが、彼は何よりも音作りのセンスが抜群にいいのではないかと思います。だからこそ、これほど使いやすく、シンプルでありながらすばらしいペダルを作ることができるのだと思います。これは是非試してみてください!本当にすばらしいと思います!