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BOSS DS-1 Distortion


さて、今回はこのDS-1のレビューをしたいと思います。なぜ今までやらなかったのか自分でも不思議なくらいですが、別に忘れていたわけでもなく、あえてやらなかったわけでもありませんw
では、いってみましょう!

BOSS DS-1 Distortion

BOSS DS-1
こちらが、有名なBOSS DS-1です。私のは現行の台湾製のもので、実はいただきものだったりします。国内で売られるDS-1には、78年から89年まで発売されていた日本製のものと、01年11月から発売が再開された台湾製のものがあります。
ちなみに、なにも知らなかった私は2001年の10月に、「とりあえずBOSSのディストーションが欲しい」と思って、シングルコイルだとかハムバッカーだとかよく分からないまま、「NIRVANA使用」という言葉に釣られてBOSS DS-2を買ってきて使っていました。当時のグレッチ+JC-120というセッティングだと、私自身の音作りの未経験さもあって、なかなか使いこなせなかったのを覚えています。(そういえば歪みを最大まで上げてたような記憶がありますw)今では有名ですが、NIRVANAのカート・コバーンはDS-1、DS-2両方共に使っていました。
一度生産終了した製品は絶対に再販しないという哲学をもつBOSSですが、このDS-1は、生産こそ終了しなかったものの、一度国内では販売しなくなり、10年以上経って再販、という珍しいことをしています。国内でDS-1の販売が終了した89年といえば、アメリカではNIRVANA、NINE INCH NAILSがデビューし、グランジやヘヴィネスへの道を歩みはじめた年ですが、日本ではX JAPANがデビューした年でもあり、これらの音楽性の違いを考えると、DS-1がアメリカで売れて日本で売れなかったという理由も分かるような気がします。
そんなこともあって、国内では「日本製の方が台湾製よりも音がいい」といわれていますが、部品自体は当然、長い期間にわたって作られていますから違っているものの全て互換品、そして回路にも変更はないという話です。互換品といっても部品が違うので音も微妙に違うのですが、「圧倒的に違う」というほどではないという話もあります。これは好みもありますのでなんとも言えません。よく言われるのでは、日本製の方が音が丸く、台湾製の方が鋭い、という評価がありますね。
ただ、常々疑問に思うのは、なぜ部品の型番による音の違いには言及するのに、部品の個体差による違いについては(本当に初期のファズとかでもない限り)何も言わないのか、という点です。「互換品」や「現行品」という言葉に、「コストを削減した安物」というイメージがついていたりはしないでしょうか?最近某所で、初期のLandgraffを見かけたのですが「現行品とちがい、よりリアルな音」と書かれていて、さすがにあきれてしまいました。(「希少価値」と「音のよさ」はまったく別物です)
まぁ、エフェクターのような利潤が少ない製品の、さらに中古品を売って営業していくのは大変なんだろうというのは想像できますし、だからこそそれに対する値段のつけ方に文句を言うつもりはまったくありません。楽器屋さんが商売できなくなってしまえば、私たちも機材を手に入れることができませんからね。例えば中古品の売値と買値の差などにつっかかったりするのはナンセンスです。市場価格とかけ離れたものはちょっと、と思いますが、最近はネットなども発達して、「殿様商売」なんてできませんし、ね。
ですので、私は「その製品に対して、その値段の価値を見出せる」のならば、それがいくらで売られていても買いだと思います。とくに音楽機材のような、好みや環境によって価値が変わってくるものについては、事前に機能や評判をリサーチしたり、試したりすることを強くオススメしています。
 
ええと、このままいくと話がそれていって戻ってきそうにないので、このあたりでDS-1の中身を見ていきましょうw

こちらがBOSS DS-1の基板です。BOSSのエフェクターにしては、かなり部品が少ない方だと思います。



こちらがオペアンプです。三菱製M5223ALとなっています。これはすでに生産終了となっているらしいのですが、MT-2やOD-3と違い、DS-1にはこの5223を使っていますね。(MT-2やOD-3はM5218AL)


ちなみに、旧日本製DS-1では、東芝製TA7631Pというものを使っていたそうです。DS-1の回路について詳しく知ることができましたので書きますと・・・
入力→バッファ→トランジスタによる増幅→OPAMPによる増幅(ゲイン調整)→クリッピング→トーン調整→バッファ→出力
という多段増幅となっているようです。OPAMP側でゲインを下げてもトランジスタによる歪みが残るようになっているわけですね。そう考えると、DS-1のゲインというのはトランジスタの歪みにOPAMPの歪みをブレンドしていくタイプ、と考えられます。今でこそ、低ノイズのハイエンドエフェクターがあふれていて、DS-1はノイズの多い機種とされていますが、発売当初は「ノイズの少ないディストーション」だったようで、その評価にはこの多段増幅回路によるものが大きいのではないかと思います。
そうそう、これを分解して組み立てなおそうとしていると、面白い写真が撮れました。

基板が薄いためなのか、わざとこうしているのか分かりませんが、この基板、裏から光を当てると表側の部品と裏側の回路を同時に見ることができるんですね。偶然PCの画面による光でこうなったのですが、自作やモディファイをされる方には、もしかすると参考になるかも?w
 
では、音と操作性を見ていきたいと思います。

  • 操作性

BOSSの歪み系に共通する、「左からVOL、TONE、DRIVE」に使い慣れていると、これは戸惑ってしまうかもしれません。DS-1のツマミは、左から「TONE、VOL、DRIVE」となっていますので、トーンを調整するつもりでヴォリュームを上げてしまうことがしばしばあります。今回分解したついでにポットを入れ替えてみようかとも思ったのですが、忘れるとまた間違いそうなのでやめておきましたw
設計の古さによるものかも知れませんが、この部分くらいは直してもよかったのではないか、と思います。BOSSらしいというか、BOSSらしくないというか・・・。

  • サウンドレポート

まずは簡単にサンプルを録ってみました。
サンプルサウンド
ずっとレスポールのリアPUをフルテンで弾いています。TONEは3時、DRIVEはフルです。フルドライブの状態でありながら、かなりピッキングでコントローラブルな歪みであることが分かっていただけると思います。逆に、ディストーションとしてはかなりゲインの低いエフェクターともいえますね。
私はこの鋭く尖った音が好きで、自分で選んで買ったものではないのですが、非常に気に入っています。あとはこのすこし軽めの音と、ゲインが低い割りにアンサンブルで抜けない、という点をなんとかしたいな、と思っています。
 
というわけで、今回はBOSS DS-1 Distortionのレビューでした。伝統というか、78年から約30年間売られてきたモデルのすごさ、というのも分かるように思います。まさに「基本」といえる音ですね。
オペアンプが生産終了品であることを考えると、今後また、仕様が変わるときがくるのは間違いないと思います。そのときに、「第一期台湾製の方が現行品よりいい」と言われたりするのかどうかも、ちょっと楽しみですw



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