kaden effects Brown Creeper Distortion |
マーシャル系ペダルが大好きな私としては、これは非常にすばらしいものだと思います。
では、レポートいってみましょう!
さて、この「Kaden Effects」ですが、国内への輸入代理店はMusette Japanさんとなっており、ほかにFulltoneやLovepedalといった素晴らしいペダルを輸入しておられます。
このKaden Effects Brown Creeper Distortionは、「古いマーシャルをフルアップにしたサウンド」ということで、コンセプトとしてはZ.VEX BOX OF ROCKと似ているように思います。この分野はかなり多数のペダルがありまして、Z.VEX BOX OF ROCKはいわゆる音圧がとてもあり、Lovepdal COT50はその繊細な反応と音の抜けが圧倒的、さらにA.Y.A tokyo japan drivestaは素晴らしいEQを装備しているなど、それぞれに「マーシャル風味」をどう味付けるか、というのに方向性が見られて楽しいです。このBrownCreaperはどんな感じでしょうか?
では、セッティングの方、いってみましょう!
Gibson Les Paul Studio Faded
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kaden effects Brown Creeper Distortion |
Roland ローランド JC-120 Jazz Chorus(ジャズ・コーラス) ギターアンプ JC120 ジャズコ (沖縄... |
- 操作性
上部にある二つのツマミがLevelとDrive、そしてフットスイッチのあたりの側面にあるのがToneという形になっています。この配置についてはなぜこうしたのか分かりませんが、特に迷うこともなく、何の問題もありませんでした。
- サウンドレポート
持っている音の傾向としては、A.Y.A tokyo japan drivestaやHAO Rust Driverに近い感じの、COT50やBORなどよりもゲインの高い音まで対応する感覚です。
しかし、これら2台の日本製ペダルと違うところは、低ゲインでの艶やかさ、抜けの良さですね。これはLovepdalにも通じるものだと思います。そして、ほぼクリーンの低いゲインからハイゲインともいえる歪みまで、のゲインコントロールの幅広さは随一です!さすがにほぼフルゲインまで上げると音は濁りますが、基本的に和音の分離感などもすばらしく、トップクラスといえるでしょう。
そしてもっとも素晴らしいのがこのサイドに配置されたトーントロールです。これを上げると倍音が素晴らしいバランスで出て、下げると音圧が上がる。上げても軽くならず、下げてもこもらないこの味付けは新感覚で、製作者のセンスの素晴らしさがよく分かると思います。これは本当に驚きました。
私は自分が好きなのもあって、さまざまなマーシャル系ペダルを試したりしていますが、ここまで幅広い音作りに対応したモデルは初めてです。
どうしても中域をいじる必要があるのならば、3バンドEQを持つA.Y.A tokyo japan drivestaの方が幅は広いかもしれませんが、低ゲインからハイゲインまで、太い音から抜ける音まで、これだけの音を作れるというのは、イコライザとはまた違った感覚だと思います。
さまざまな個性のあるマーシャル系ペダルですが、このKaden Effects Brown Creeper Distortionの個性は、「バランス型」ですね。突出している、という部分は特にないのですが、足りない部分もみあたらない、しかもそのサウンドは強豪並み居る他のマーシャル系ペダルと比較して、劣っているということはまったくありません。
これはぜひ、試してみてください!使いやすいと思います。