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当サイトの内容を説明文等に使用している楽器店さんがあるようですが、一切関係がありません。

t.c. electronic G-SHARP


ついに買ってしまいましたw
こちらは、いわゆる空間系のみに限定されたラック型のマルチエフェクターですね。
t.c.electronicのラックといえば、

ではまず、このG-SHARPはどういうものか、ということから書いていこうと思います。
簡単に言ってしまえば、これは「2台のエフェクターを繋いだもの」です。上の写真を見ていただくと分かりやすいのですが、「GUITAR MULTI EFFECT | REVERB」と書いてありますよね。つまりこのG-SHARPは、15種類の空間系エフェクトを搭載したマルチエフェクターと、15種類のリバーブを搭載したリバーブエフェクターの2段構成となっています。まずは全体像を見てみます。
t.c.electronic G-SHARP
こちらがG-SHARPの前面操作パネルです。これは、非常に「ラックっぽくない」見た目だと思います。どういうことかというと・・・ラックのエントリーモデル的なこのG-SHARPは、コンパクトエフェクターに慣れていた人が、感覚的に使えるような操作パネルになっています。
その「機能の違い」なのですが、例えば上位機種であるt.c.electronic G-Majorは、いろいろな種類のエフェクトを、最大7種類まで同時に使うことができました。しかし、このG-SHARPは、先ほどの2段構成である前段「空間系マルチ」から1つ、そして「リバーブ」から一つの合計2種類しか同時に使うことができません。これが最も大きな機能の違いだと思います。逆に、この機能がより「コンパクトペダル」に近い操作感を引き出すことにも成功している、ともいえるのですが・・・実際これを使っていると、「マルチエフェクター」であることを忘れてしまいそうです。

  • 機能

しかし、機能が少ないとはいえラックマルチですので、コンパクトに比べると多機能です。その内容を見ていくことにします。

    • レベル/ミックスコントロール部


ラックエフェクターの真価を発揮する上で欠かせないコントロール部です。左からINPUT GAIN、EFFECTS MIX、REVERB MIXとなっていて、ルーティングモードとバイパスモードの設定スイッチがあります。
INPUT GAINはAD/DAコンバータを正常に動かすために必要なもので、ここでは左上にある2つの入力レベル感知LEDを見ながら合わせていきます。クリーンサウンドで少しコードストロークを弾いてみて、たまにLEDがPEAK(赤)になるくらいのレベルに合わせます。これを上げすぎるとノイズまみれになり、下げすぎるとスカスカな音になってしまいます。
EFFECTS MIXとREVERB MIXはそれぞれ、エフェクト音/リバーブ音と原音のミキシングを調整するものです。また、ルーティングモードスイッチでは、パラレル/シリアルモードの切り替え、つまり内部の「空間系マルチ」と「リバーブ」の2種類のエフェクトエンジンを直列に接続するか、並列に接続するかを選択し、またバイパスモードでは、いわゆるコンパクトエフェクターでいう「ON/OFF」を行います。(G-SHARP自体の電源は落としませんよ)

    • 空間系マルチ部


3つのツマミと1つのボタンから構成される「空間系マルチ」部分です。左から、エフェクトの選択をおこなうロータリースイッチ、そして「Delay time/Timing(RATE)」コントロールと、「Feedback/Depth」コントロール、中央のスイッチはタップテンポスイッチです。スイッチの下にある黒い丸は、ただのネジですw
搭載される15種類のエフェクトの選択は、16ポジションのロータリースイッチで行います。(15種類+OFFで計16ポジション)内容は、ディレイが7種類、フェイザーが2種類、トレモロ/ヴィブラートが3種類、フランジャー、そして2種類のコーラスとなっています。それぞれの詳細を見ていきます。

  1. Dynamic Delay・・・t.c.electronic Vintage Delayに搭載されていたディレイで、信号の入力があるうちはディレイのレベルを抑え、入力量が少なくなるとディレイのレベルを上げていくことで、自然な演奏と反響を得ることができるものです。
  2. Soft Delay・・・原音の高域を少しカットすることで、やわらかい感触のディレイとなります。
  3. Tape Delay・・・テープエコーによる、非常にこもったディレイをシミュレートしています。
  4. Lo-Fi Delay・・・こちらはアナログディレイのシミュレートです。
  5. Clear Delay・・・いわゆる王道のデジタルディレイです。
  6. PingPong Delay・・・パンニングディレイとも呼ばれる、反響をLRにパンするディレイです。面白い効果が得られます。
  7. Slapback Delay・・・いわゆるダブリングディレイ/ショートディレイです。
  8. Vintage Phaser・・・4段フェイザーです。
  9. Smooth Phaser・・・こちらは12段のフェイザーです。
  10. Swell Tremolo・・・三角波的なソフトなかかり方をするトレモロです。
  11. Hard Tremolo・・・四角波形のようなハードなトレモロです。うまく設定すればマシンガントレモロも作れるようです。
  12. Vibrato・・・音程を微妙に揺らすことで揺らぎ効果を得るものです。
  13. Flange・・・フランジャーです。
  14. Lush Chorus・・・強めの、艶やかなコーラスです。
  15. Soft Chorus・・・BOSSやJC-120に近い、ソフトなコーラスです。

搭載されるエフェクトは以上の15種類で、ここから一つを選んで使います。

    • リバーブ部/コントロールパネル


リバーブ部は4つのツマミによってコントロールできます。まず左が16ポジションのロータリースイッチ、そしてPRE DELAY、DECAY TIME、COLOR FILTERとなっています。PRE DELAYは、原音とリバーブ音に時間差を与えるもので、いわゆる「距離感」を設定します。長くすると遠くに感じ、短くすれば近くに感じます。DECAY TIMEは減衰時間の設定で、長いと反響が長くなります。そしてCOLOR FILTERでは、残響音のトーン(明るめか暗めか)を設定します。
搭載される15種類のリバーブは以下のとおりです。

  1. TC Classic Hall・・・広めのホールをシミュレートしたという、t.c.electronicの基本となるリバーブです。
  2. Pro Studio・・・ギター用にチューニングされた、プロセッション的なリバーブです。
  3. Classic Spring・・・スプリングリバーブのシミュレーションです。
  4. Vintage Spring・・・ギターアンプに搭載されていたリバーブのシミュレーションです。ギター向けスプリングリバーブといえばいいでしょうか。
  5. Plain Spring・・・音のカラーを押さえ、より素直な「バネ感」を出したリバーブです。
  6. Gold Plate・・・もともとは鉄板で作られたプレートリバーブに、金箔を使ったモデルのシミュレートです。
  7. Silver Plate・・・より高域を強調する、王道のプレートリバーブです。
  8. T-Plate(Tin Plate)・・・初期のプレートリバーブを再現しています。
  9. Ambience・・・ライブハウスのような残響です。
  10. Stomp・・・粒の粗い、「エフェクター的」なリバーブです。
  11. Club・・・クラブでの残響をシミュレートしています。カッティング系に合うそうです。
  12. Soft Room・・・やわらかい素材で構成された部屋での残響だそうです。
  13. Tiled Room・・・バスルームのような、タイル張りの部屋をシミュレートします。
  14. Church・・・硬い素材で、複雑な形状をした大聖堂のような場所を思わせるリバーブです。
  15. Concert Hall・・・いわゆる「Hall Reverb」で、中規模〜スタジアムクラスまでの残響を設定できます。

コントロールパネルでは、プリセットの保存、編集などを行います。中央の緑で表示されるのがプリセット番号、その上にある9つの赤い光は、そのプリセット時に有効なコントロールを表示します。この写真ではプリセットモードではなく、クイックスタート的な、マニュアルモードなので番号は表示されていません。

    • リアパネル

t.c.electronic G-SHARP
こちらが、G-SHARPのリアパネルです。左から、KILLDRYスイッチ、インプットLR、アウトプットLR、デジタルI/O、MIDI I/O、専用外部ペダルとなっています。KILLDRYスイッチは、バイパス時に音が出ないようにするものです。インプット、アウトプットはどちらもLがモノラルです。デジタルI/OはS/P DIFでデジタル接続を行うもの、MIDI IN/OUTは外部MIDIスイッチやPCなどと接続するのに使います。専用の外部ペダルは、G-SWITCHを接続するのに使います。

    • G-SWITCH


こちらが、その専用コントローラ、G-SWITCHです。2つのモードが選択でき、モードAでは左からプリセットUP、DOWN、そしてバイパスとなり、モードBでは、左からエフェクトON/OFF、リバーブON/OFF、タップテンポ、となる・・・はずなのですが、うちのG-Sharpでは左からリバーブON/OFF、エフェクトON/OFF、タップテンポ、となっています。単純にマニュアルの間違いであると思いますw
このモードBでは、より「コンパクトペダル」に近い操作感が得られるため私はこちらを使っています。ライブなどで設定したプログラムを呼び出す場合はモードA、音作りを行う場合はモードBがいいように思います。
また、外部のMIDI対応フットコントローラー等で、エフェクトの選択を含めたさまざまなパラメータの設定を行うこともできます。最強のMIDIフットスイッチである、「Rocktron ALL ACCESS Limited」などを使えば、本当に細かい設定ができると思いますが、G-Sharpのためにこれを買うのはちょっとすごいと思いますw

  • レビュー

さて、機能の説明が長くなりましたが、これでもラックマルチとして、またフロアマルチと比べても、かなり機能は少ないといえます。それではレビューの方を書いていきたいと思いますが、まずなぜこれを選んだのか、という点です。
私は、コンパクトペダルのリバーブやディレイを持っていなくて、それまではTONELABなどに搭載されているものを使っていたんですね。バンド在籍時にはディレイは使わず、JC-120のリバーブを使っていました。
そういうのもあって、ディレイとリバーブを探していました。しかし、なかなか「これだ!」というものがなかったんですね。例えばディレイはデジタルならLine6かBOSS、アナログならMaxonあたりでしょうか。リバーブに至っては、コンパクトだと有名どころではBOSSくらいですかね。T-Rexやt.c.electronicのコンパクトは非常に素晴らしいですが高価ですし。ほかにもいろいろある、といえばもちろんたくさんあるのですが、予算や好みなどの都合から、断念せざるを得ないものが多数です。
そこで、ふとこれを思い出したのが、きになるシリーズでの記事を書いたときです。あまりラックは考えていなかったんですが、このころからいろいろ調べて、その結果、「2IN 2OUT」「ディレイ7種類、リバーブ15種類」「評判がいい」ということで、買うことに決定しました。これが、選んだ理由です。

操作性

操作性ですが、非常に分かりやすいと思います。まだ音作りをしている段階ですので、プリセットは作っていませんが、その「音作り」がとてもやりやすいです。ツマミが感覚的に分かりますし。ただ、MIDIについては勉強をしないとよく分かりません。リアパネルに「MIDI THURU」が搭載されていないことからも、もともと大規模なラックシステム向けではないことが分かりますが、そのように、一般的なラックに比べて機能が少ないですので、大規模なシステムに組み込もうと考えておられる方は注意が必要かもしれません。

サウンドレポート

音の方は、さすがはラックエフェクター界の王者です。この価格で、これだけのクオリティの音が入っていればもう十分、としか言えませんね。いつもどおり、サンプルを録ってみました。

サンプルサウンド

クリーン→リバーブ(TC Classic Hall)→Slapback Delay→Soft Chorus→Flange→Swell Tremolo→Vintage Phaserの順でエフェクトを変えています。最初のクリーン以外にはすべてリバーブをかけています。
全種類のサウンドを録るというのはさすがに無理がありましたので、代表的なものをいくつか録ってみました。このエフェクターのクオリティを知っていただければと思います。Flangeがちょっと独特ですね。パラメータの設定がおかしかったかもしれません・・・。
また、こちらから、各エフェクトのサウンドサンプルを聴くことができますので、合わせてどうぞ。
 
というわけで、今回はt.c. electronic G-SHARPのレビューでした。まだまだ届いて日が浅いこともあり、レビューしきれていない部分もありますが、まずはこれで空間系、とくに残響系がほぼ揃いました。今後は、よりモジュレーション系や歪み系を追求していけるというものですw
しかし、ディレイはデジタルとアナログで全く違うものですので、別でアナログディレイは買おうと考えています。というかオーダーしていますが、数ヶ月単位で時間がかかるそうなので、しばらくお待ちくださいね。



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