発売されたばかりの、BOSS RE-20 SPACE ECHOを試してきましたのでレポートしたいと思います。これはすごいかもしれません･･･
では、いってみましょう！
さて、このBOSS RE-20は、ローランドのテープエコーの名機、RE-201を再現したものでしたね。
まず、機能をおさらいしておきましょう
左上の黒い部分がリバーブのコントロールで、リバーブ音のトーンを2バンドEQで、そしてリバーブのヴォリュームをその右側のツマミで調整できます。
その下の部分がディレイのコントロールで、表記こそ違いますが、「TIME、FEEDBACK、LEVEL」となっています。
その右側にある、ひときわ大きなツマミが12ポイントのロータリースイッチとなっていまして、3つの再生ヘッドによるディレイと、リバーブの組み合わせを選択できます。それぞれの組み合わせは以下のとおりです。
そして一番右側がマスターヴォリュームで、フィードバックなどが増大して音が歪みはじめると、PEAK LEDが点灯するようになっています。
ペダルは左側がON/OFF、右側がタップテンポ、および長押しでディレイタイムを早くして（テープを早回しして）発振させることができます。
奥のジャック部にはDIRECT ON/OFFスイッチが搭載され、これがONだと通常のディレイ、OFFだとダイレクト音をカットして、ディレイ音だけが出るようになります。LRでクリーンとエフェクト音を分けたいときなどに使えますね。また、普通にOFFにして使うと、なんだか面白い効果が出るかもしれません。
ディレイタイムですが、オリジナルのRE-201は500ms程度だったのに対し、このBOSS RE-20は6000ms（6秒）というロングディレイが可能となっています。さすがデジタルディレイですね。
では、セッティングの方、いってみましょう。
Bill Lawrence ストラトタイプ
↓
 BOSS/Space Echo RE-20【ボス】【smtb-ms】 |
 Roland ローランド JC-120 Jazz Chorus(ジャズ・コーラス) ギターアンプ JC120 ジャズコ (沖縄... |
では、レポートの方、いきたいと思います。
- 操作性
これに関しては、さすがBOSS、と言わざるを得ません。これだけの機能が搭載されていながら、それぞれの役割が明瞭で、非常に使いやすいと思います。
気になった点も特にありませんでした。
- サウンドレポート
私は本物のテープエコーを使ったことはありませんが、デジタルディレイがクリーンで澄み切った音、アナログディレイが多少こもった音として有名です。ではテープエコーは･･･？
テープエコーは、BBD素子を使ったアナログディレイに比べると、非常に明瞭でクリーンなサウンドだと思いますが、粗っぽい感じがありますね。音が粗くなるので、リバーブを使わないモードでも、多少リバーブをかけているようなサウンドになります。
そして、なによりもこの独特の発振音は聞き応えがあります。発振音が大きくなりすぎて歪みはじめるころになると、さすがにデジタルっぽい高域の強さが現れてきますが、この独特の発振をシミュレートしたのは見事、といえるでしょうね。何というか、電車のモーター音のような発振をします。これは面白かった！
3つの再生ヘッドの組み合わせにより、最大3つのディレイを合わせたのと同様の効果が得られるモードセレクトも、今までのデジタルディレイにはなかったのではないでしょうか。（G-ForceやUD-STOMPなら可能ですが）ディレイ音にアクセントが付いたり、より不可思議な空間を演出したりと、この使い勝手はすばらしいと思いました。
リバーブですが、2バンドEQによってリバーブサウンドがいじくれるので、部屋の材質の違いのようなものをシミュレートすることができて、とても面白いです。基本はスプリングリバーブなのですが、本家が短いバネを3本、Z型につなげたものだっただけあって、よくあるスプリングリバーブの「ピチャピチャした音」の感覚はかなり薄いと思います。自然に近いリバーブを感じることができました。
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- 追記：2007/10/8；tamaruさんにご指摘をいただきました。このEQはリバーブではなくエコーサウンドをいじるようです。リバーブのコントロールだと思っていて、リバーブOFF時にはまったくさわっていませんでしたが、リバーブOFFでも効くようです。
これを試してみた感想としては、テープエコーのシミュレータなのですが、まったく新しいデジタルディレイとして考えてもいいのではないかと思います。これはオススメですね。私も是非欲しいと思いました！
というわけで、BOSS RE-20 SPACE ECHOの実力は、私は相当高いのではないかと思いました。是非とも、試してみて欲しいペダルだと思います。
