Bad Cat 2-TONE |
今回は、Bad Cat 2-TONEです。当サイトの投稿型機材レビューでも、koizouさんが以前、投稿してくださいました。
では、いってみましょう!
Bad Cat 2-TONE |
Badcatは、Matchlessでアンプデザインをしていたマーク・サンプソン氏などが立ち上げたブランドで、やはり主にギターアンプを作っていて、非常に人気も高いです。
実は、この2-toneにそっくりな外観の、Matchless Hot Boxというペダル型プリアンプがあったのです。そちらは、ロゴが光ったりするギミックも搭載されていましたが、今回の2-toneはそういったギミックがない変わりに、Hot Boxで共通だったイコライザなどが独立2chとなりフットスイッチも増えて進化したタイプといえそうですね。これはどうか分かりませんが、おそらくHot Boxはマーク・サンプソン氏がマッチレス時代に作ったものだったという可能性もあります。
では、その機能を見てみます。
まずはフットスイッチ、左側がペダルのON/OFFです。つまり、このペダルはバイパスできるんです。この点が、ギターアンプのインプットにつなぐことを想定していると考えた理由ですね。プリアンプがバイパスできてしまうとギターの信号を直接パワーアンプに送ることになり、インピーダンスマッチングがおかしくなっていまい、ノイズ等が出る原因となります。
そして、右側のスイッチがch.1とch.2の切り替えです。コントロールは、Ch.1がVOLUMEとTONE、Ch.2がGAIN、BASS、TREBLE、MASTERとなっています。入出力はIN、OUTそれぞれ1つずつと、非常にシンプルですね。BadCatらしく、内部はプリント基板を使わないポイント・トゥ・ポイント配線で、真空管12AX7が2本使われています。
サウンドですが、まずCh.1のクリーンは本当に評判がいいです。Hughes&Kettner TUBEMANもそうでしたが、こういったペダルプリアンプ系のものはクリーンサウンドが非常に大事です。どちらも人気が高いペダルなわけですが、そこには基本となるクリーンサウンドのよさがあるのだと思います。
Ch.2はクランチ〜ディストーションまでカバーするサウンドのようです。koizouさんのレビューによると、Gainが12時以降はFUZZ的なサウンドになるとのことです。基本的にクリーン〜クランチを目的として作られているためでしょうね。よりハイゲインなものならばBad Cat X-treme Toneがあるわけですし。
多くの方がレビューで、「これまでで最高の歪みペダル」と語るこの2-toneは、オーバードライブとしては高価、プリアンプとしては安いという面白い価格設定になっています。真空管を動作させるためか、内部に電源トランスが入っているので、2.7kgというちょっと重たいペダルですね。大きさもかなり大きいです。
プリアンプとしてレコーディングなどに使うこともできますし、JC-120のようなソリッドアンプにチューブアンプのような暖かみを持たせるという目的で使われる方も多いようです。
前回のTONE FREAK EFFECTS ABUNAI、今回のBad Cat 2-TONEと、2日連続でちょっと高価な歪み系を見てきましたが、どちらも本当にきになると思います。そして、どちらもなかなか見かけないんですよね・・・試したいんですけどw