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ギター用エフェクター ディレイ基礎編 〜特徴と激安モデル〜

Danekectro Fab Echo Behringer DD100 Guyatone MD-3
さて、ディレイの基礎編ですが、今回はデジタルディレイです。デジタルディレイは現在最も主流となっているディレイですね。様々な効果を作ることができるデジタルディレイ。さっそくいってみましょう!

  • 仕組み

デジタルディレイの仕組みは、いわゆるパソコンのメモリと同じです。スイッチを切ったらメモリしていた音が消えてしまう点など、まさにRAM(Random Access Memory)ですよね。デジタルディレイにおいて、最大○秒、というのは、そのメモリの容量です。最近は特に記憶媒体の容量増加が著しく、大容量の記憶媒体が安価で入手できることもあって、デジタルディレイは大きな発展を遂げています。

  • 歴史

このように、現在の主流となり、また価格も安くなり、オーバードライブ等のエフェクターとほとんど変わらない価格で入手できるデジタルディレイですが、元々は非常に高価なものでした。まぁこれは、コンピュータの歴史などを考えていただければ分かると思います。今では10万円以下で買えるようなPCがたくさんありますが、その性能の足元にも及ばないようなものが数十年前には数百万という価格で売られていたことがあったわけですし。これはデジタルの世界の進歩はとんでもなく早いからなんですけどね。正直なところ、最近ではモデリングなどの技術が増えてきてはいると思いますが、「3ヶ月で世代遅れ」となるようなPC業界の速度を考えると音楽業界のデジタルの進歩はまだまだ遅いといえるかもしれませんね。どうしても機材に関しては保守的な方が多いのが音楽業界ですから・・・AD/DAアダプタなんてもっと進歩してもいいのになぁ、と思います。ギター用のデジタルエフェクトで最もキーになる部分だと思いますし・・・。まぁ、需要なんかを考えると仕方がないんですけどね。

  • 特徴

では、デジタルディレイの特徴を書いてみましょう。

    • クリーンなサウンド

デジタルディレイは、BBDやテープと違い、メモリにデジタル信号を記憶しているので、BBD特有の高音の劣化や、テープの伸びやこすれ等による劣化がありません。その結果、非常にクリーンなサウンドの信号を記憶することができ、その結果、それまでのアナログ機材に比べ、よりクリアな反響を作ることができます。

    • 詳細な時間設定

プロセッサの高速度化が進んでいる現在ですが、デジタルディレイは出始めた頃からその詳細な時間設定をすることができました。つまりデジタルの世界で1/100秒や1/1000秒の周期なんてお手の物、というわけですね。伸びなども考慮にいれ、またモーター回転速度にも限界があったテープエコーや、クロック周波数で動かしているとはいえ、結局ツマミで調整するしかなかったアナログディレイなどと比べると、デジタルで数値を規定できるデジタルディレイは、ディレイタイムの設定が詳細に、しかも正確に行うことができます。あまりプロセッサに負担をかけると処理落ちなども考えられますが、音楽機材の場合ディレイ用チップはディレイのことしかしないので、そういった心配もないと思います。

    • AD/DA変換が肝となる

デジタルディレイに限らず、全てのデジタルエフェクターにいえることなのですが、ここが重要となってきます。AD/DA変換は、いわば波形の近似です。例えば数学で微分ってありますが、あの考え方がいちばん近いかな、と思います。微分とはその名の通り、関数(つまり波形)を微量に分けてその関数の動きを解析する手法なわけですね。高校数学ですから、習った方も多いと思いますが、「微分の定義」って覚えていますか?
\large f^\prime(x) =         \lim_{\Delta x\to0}\frac{f(x+\Delta x)-f(x)}{\Delta x}
というやつですね。これは関数上のある点からある点までの「変化の割合」、つまりその2点を結んだ直線の傾きを求めているわけですが、その2点の距離をどんどん近づけていくと、最終的にその距離が0となり、結果的に関数上のある点の傾きが算出される、という仕組みです。このように、関数をどんどん細かく分けていくという手法はデジタルでは非常によく使われます。自動車のエンジンの理想的なパワーの出し方なども、こういった手法でおこなわれます。ECUといわれるやつですが、これが新しいものほど解析が早く、また深いため、限界走行を多用するレース界などでは陰ながら重要な役割を果たしていたります。
で、音楽において、エフェクターのAD/DA変換(というかAD変換)は、入力した波形をデジタルに変換するわけですが、ここの性能が高いと、入力波形をより正確に保ったままデジタルにすることができるわけですね。人の感性というのは恐ろしいもので、デジタルエフェクタの音を「硬い音」と表現することが多いですよね。もともとなだらかだった波形が、デジタルだと細かく階段状に加工されることになります。これって、見た目的にも「硬い」んですよ。それを、人が察知できないほどに綿密に、そしてより早く変換することができれば、そういった「違和感」は感じなくなるのではないかと思います。ここの性能アップは今後も重要となるのではないか、と思います。

では、恒例の「激安」デジタルディレイの紹介にいきたいと思います。

Danelectro FAB Echo

Danekectro Fab Echo
コントロールがMIXとREPEATのみという非常に単純な、短い時間専門のデジタルディレイです。この価格でディレイは他にあと1つくらいしかと思いますので、これは「とにかくディレイが必要」という方にはいいかもしれませんね。

PLAYTECH DIGITAL DELAY

PLAYTECH DIGITAL DELAY
サウンドハウスさん独自のブランド、「PLAYTECH」のデジタルディレイです。さきほどFAB ECHOのところで書いた「あと1つ」がこれです。これが意外と侮れないんですよね。400msと800msという2種類のモードを搭載していて、そのおかげでディレイタイムがかなり詳細に設定できます。コントロールはE.LEVEL、FEEDBACK、D.TIME、MODEとなっていて、例えば400msモードにすればより短いディレイを設定でき、800msモードだともう少し長く設定できる、というわけです。このツマミの使い方って、ちょっと高めのアナログディレイで使われるやり方ですね。そういう意味では、結局タップテンポもなくツマミだけでディレイタイムを設定するというのはデジタルの利点を生かしきれていませんが、それでもこの価格を考えるとがんばっていると思います。ちなみにステレオにも対応します。すごい。これでアナログだったら即買いしていましたけどw

Behringer DD100

Behringer DD100
これもステレオのデジタルディレイです。さきほどのPLAYTECHにモードが増えたような形となっています。
コントロールはLEVEL、FEEDBACK、TIME、MODEで、そのモードがHOLDと、200ms、500ms、1300msまでのそれぞれステレオとモノラルの計7モードとなっています。最大1.3秒なので、使い方も増えてきますね。ここにきてようやく、「ロングディレイ」というデジタルらしさが出てきたようにも思いますw

Guyatone MD-3

Guyatone MD-3
このクラスだと基本的なコントロールは同じなのかもしれませんね。Level、Delaytime、Feedback、そして3種類のモード切替を搭載していて、そのモードは、20〜160、80〜650、330〜2600msのショート、ミディアム、ロングディレイの3モードです。小さくてかわいい筐体と、コントロールはそれなりですがきちんとしたクリアなデジタルディレイサウンドが定評のようです。
 
というわけで、デジタルディレイの1回目、今回はデジタルディレイの特徴と激安モデルを見てみました。
次回は定番なモデルを主に見ていこうと思います。デジタルディレイは製品が多いので、紹介が主になってきそうですね。



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