昨日の記事で、近いうちに欲しいTS系のペダルでいくつか候補がある、と書いてしまったので、せっかくですからそれを書いてみたいと思います。
TS系とは限らないものもあるんですが、まぁ要するに「中域メインのオーバードライブ」ということで、いきたいと思います。ではいってみましょう。
現在のエレキギターにとって、歪みというのはなくてはならない存在です。そして、甘くマイルドな「オーバードライブ」というのは、多くのギタリストにとってはもっとも大事なトーンとなると思います。真空管アンプをブーストさせる存在として、また歪みそのものを作り出すためのものとして、オーバードライブペダルは非常に重要な役割を果たしています。
ところで、楽器の作る音には主に「基音」と「倍音」があります。よく時報などでつかわれる電子音のような音がありますが、あれが基音です。もし、弦を弾いたりしたときに倍音が全くでないとしたら、全ての楽器の音はあの「電子音のような音」になります。しかし実際は、ギター、ピアノ、フルート、その他多くの楽器で「同じ音」を弾いても、すべてが全く違った音になりますよね。これには、倍音特性(正確には上音)の違いがもっとも多く影響しています。(あとはアタックとサスティンですね。ヴァイオリンやギター、ピアノのような弦を使って音を出すの場合、アタックをなくしてサスティンを長くすると、どれもヴァイオリンっぽい音になりますから)
さて、オーバードライブペダルでもっとも多く増幅されるのが倍音成分です。もちろん、その増幅のされかたもさまざまで、基音を多めに増幅するものもあれば、倍音の中でも高い音を増幅したりといろいろあります。倍音特性が楽器の違いとさえいえるのですから、オーバードライブというのはまさに「楽器」だと言っても過言ではないかな、と思います。(オーバードライブに限りませんけどね)
オーバードライブの定義というのは難しいのですが、「オーバードライブ」といわれて思いつく音といえば、中域が主に強調されたねばっこく甘いサウンドではないかと思います。そして、その音の元となっているのは、やはりTube Screamerであり、OD880というペダルの存在があるのではないかと思います。もちろん、BOSS OD-1もありますがどちらにしても回路はほとんど同じですし。(もし、OD-1が今出たなら間違いなく「TS系」と言われたでしょうね)
そこで、今は「すばらしいTS系ペダル」が一つ欲しいと思っています。確かにTS808 Reissueはいい音がするペダルなんですが、そこから「あと一歩」が欲しいと思います。同じように考える方が多いのでしょうか。現在、いわゆる「ブティック系」といわれる高級ペダルには、TS系のオーバードライブがたくさんあります。そういったものを一つ手に入れて、「最高のTS系サウンド」を使ってみたいと考え、買うことを決めました。
そうなれば何を買うか、ということになりますね。2万円程度から「ブティック系」と言われはじめると思いますが、個人的にだいたいラインは3万円だと思います。もちろん安くいいものがあればそれに越したことはないのですが、現状ではそのあたりから上のものとそれ以外で一つの差があるように思います。とはいえあまり高いのは買えませんので今回は、3〜4万円程度の価格帯のものを一つ、ということで、いくつか絞り込んでみました。そのうちの一つは、昨日紹介しましたので、残りのものを見ていこうと思います。
クラスAアンプのドライブサウンドを彷彿させるFulltone OCD 【smtb-u】 |
【FullTone◆言わずと知れた名機】FullTone FULL-DRIVE2 Mofset 【 送料無料!】【smtb-u】 |
【送料無料】【代引き手数料無料】fsp エフエスピー OD69【smtb-td】 |
とにかくピッキングニュアンスの出方が半端じゃないようで、歪みとしてはすこし粗めだそうですが、非常に評価の高いペダルですね。TS系じゃないかもしれませんw
あまりメジャーではないですが、多くの方の評価を見ていると、これは是非欲しいな、と思ってしまいます。
ここまでは価格順に並べてみました。そして、今のところ候補の第一位に上がっている「最強のTS系」といわれるペダルが、これです。鋭い方はすでに気づいておられるかもしれませんが・・・。
【エフェクター】Lovepedal Eternity |
ちなみにLandgraffのTSモードとほぼ同じ音が出る、ともいわれます。私も以前試しましたが、これには圧倒された覚えがあります。某所で、「TimmyとEternityがあればLandgraffいらない」とまで言われておりまして、そう言われたらTimmyを使っている者として欲しくならざるを得ませんw
もともとすばらしい音だと思っていましたし、ずっと欲しかったペダルでもあります。なので、おそらくまずはこれを買ってしまうんじゃないかな、と思っています。
しかし、今回考えている候補はどれも評価が高く、また試したものについてはどれもすばらしい印象を得たものばかりです。結局どれを選ぶかは分かりませんが、どのペダルも手に入れたいものばかりですね。
今日は少し個人的な記事になってしまいましたが、まだ買ってもいないのに勝手に自分でワクワクしています。どうしようか悩んでいるのですが、それがまたとても楽しいですね。