「EVH」というそのまんまな名前のブランドから、新たなギターアンプが登場です！
一目でその中身も分かってしまいそうですが、詳しくみてみましょう！
エディ・ヴァン・ヘイレンの頭文字を取った「EVH」ブランドは、フェンダーの傘下で作られているようです。というのも、先月末に行われたSummer NAMM SHOWにてFenderブースでこの5150IIIが展示されていたからです。
↓NAMM SHOWでの様子です。
さて、このEVH 5150IIIは白と黒、それぞれ2種類のヘッドとキャビネットが用意されています。
まずヘッドですが、出力は100W、真空管はプリ部に12AX7を8本、パワー部には6L6を4本搭載した3ｃｈ仕様です。各チャンネルごとにゲイン、ロー、ミッド、ハイ、ボリューム、プレゼンスのコントロールが設けられ、プリアンプアウトも搭載している、ということですね。フロントパネル部のメッシュにはEVH独特の「あの」模様が施され、雰囲気も抜群です。もちろんエフェクトループも搭載しています。
そしてキャビネットは、CELESTION G12-EVH 12という専用開発？と思われる型番のスピーカーを4発搭載しています。こちらはストレート型で非常にすっきりとした印象のキャビネットですね。許容入力も100Wと、ギリギリのところでバランスをとっています。さすが専用モデルですね。
今まで「5150」の名前はPeaveyが持っていまして、5150 IIまではPeaveyから出ていましたが、契約が切れ、オリジナルブランドから製品を出すようになりました。ちなみにPeaveyには6505という、5150を引き継ぐモデルがありますね。
そこで、この6505の最上位に位置する、6505 PLUSと今回の5150 IIIを比較してみましょう。
こちらは2ｃｈ仕様で、12AX7を6本、6L6を4本搭載していて、クリーンチャンネルに「クランチブースト」と搭載することで実質的な3ｃｈを作り出していました。エフェクトループやプリアンプアウトを搭載しているのは同じですね。6505では出力が120Wでしたが、5150 IIIでは100Wになっています。これは電源部の変更によるものでしょうか。
キャビネットは300Wまでの許容入力を持ち、スラント型とストレート型が用意されています。スピーカーは12インチのSHEFFIELD SPEAKERがそれぞれ4発ですね。
全体的には、そこまで大きな変更はなされていない、とみていいように思います。クランチチャンネルが完全独立になったくらいで、おそらく音の方も大きな変更はなさそうですね。
ただ、見た目には大きな違いがあり、6505の方は「Peaveyのアンプ」という感じに対して、5150はまさに「ヴァンヘイレンのアンプ」といった雰囲気がすごいです。キャビネットには大きな違いが見られますので、そこで音は変わってくるとは思います。
ただそれだけではちょっと価格に開きがありすぎるように思いますので、もしかすると、5150 IIIの方はハンドワイアリングだったりするのかもしれませんね。
どちらにしても、EVHファンの方にはうれしい製品だといえると思います。それにしても、5150やウルフガングと、エディの機材って「ファン御用達のシグネチャーモデル」というよりも、もっと一般化された「レギュラーモデル」のように感じてしまいますね。これはすごいことだと思います。
