では、前回の続きとして、ヴォリュームペダルのローインピ対応モデルをみてみましょう。
- ローインピーダンスのヴォリュームペダル
ヴォリュームペダルにハイインピーダンスとローインピーダンスのモデルがあることは前回も書きましたが、ローインピーダンスモデルはどんなときに使うのかというと・・・その名のとおり、「インピーダンスが低い場面」で使うことになります。そんな場面といえば
- EMG等のアクティブPUを搭載したギター
- バッファアンプを通った後
- プリアンプの後
ということになります。まず1番、この場合は特に注意点はなく、アクティブPUのギターならローインピモデルを選ばれるといいと思います。
2番の場合、これはBOSSのような「エフェクトがOFFでもバッファを通る」ペダルの後か、もしくは「ONにしたエフェクター」の後につなぐことになります。ここで気をつけないといけないのは、つないでいるペダルが「全てトゥルーバイパス」の場合です。昨今のエフェクター事情の中、そういった状況になることもあるかと思いますが、全てがトゥルーバイパスで、エフェクトが全部OFFになっている場合、インピーダンスが変わる場所がないので、ペダルの一番後につないでいても流れてくる信号がハイインピーダンスになっている可能性もあるんですね。しかも、その前段のペダルをONにすると、こんどは信号がローインピダンスになってしまいます。なので、そのような状況ではハイインピーダンスモデルを使って一番最初につなぐか、どこかにバッファアンプとなるものを入れておく必要があると思います。ワイヤレスを使ったりする場合もローインピです。
3番は、いわゆる「センド/リターン」につなぐ場合か、ペダル型やラック型プリアンプの後ろにつなぐことになります。この場合は特に気にせずローインピモデルを使われるといいと思います。
- ハイインピモデルとローインピモデルの違い
インピーダンスが適合していないと目的に沿った音が出ない、ということはだいたいお分かりだと思うのですが、じゃあどこが違うか、というと、それは内部に搭載されているポットの容量なんですね。
たとえばハイインピモデルの場合は500KΩのポット、ローインピモデルの場合は25KΩのポット、というような具合です。
では、ローインピ対応のヴォリュームペダルを見てみましょう。
BOSS FV-50L |
【送料無料】BOSS FV-500L ローインピーダンスボリュームペダル |
エクスプレッション/ボリュームペダルKORG XVP-10 |
【ヴォリューム・ペダル】Visual Sound Visual Volume10th Anniversary Edition/VV10 |
【ヴォリューム・ペダル】ERNIE BALL VOLUME PEDAL Junior 25K [#6181] |
というわけで、今回はローインピーダンス対応のヴォリュームペダルを見てみました。Visual Soundのように多機能なものから、アーニーボールのようなシンプルなものまでいろいろな種類があって面白いですね。
「足元で音量をコントロール」というこんな単純な機能でも、インピーダンスとかいろいろとあって奥深いんだと改めて思います。