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当サイトの内容を説明文等に使用している楽器店さんがあるようですが、一切関係がありません。

RE-J/Analog.man AR20DL/Pro+


以前、きになるシリーズ30回のときにチラっとお見せしたアナログディレイをご紹介します。
これ、すごいですよ。では、いってみましょう!

RE-J Project/Analog.man AR20DL/Pro+


こちらが、その「AR20DL/Pro+」です。もともとAR20DLというRE-JProjectさんの発案によるペダルが中国で生産され、さらにそれをRE-J Projectでモディファイ(調整)したものがこのAR20DL/Pro+ということですね。ちなみに、Re-J Projectさんに国内からオーダーすると、自動的にPro+のモディファイがなされるようになっています。
さて、この形、どこかで見たことがある方も多いんじゃないでしょうか。そう、あれですね!

キョーリツコーポレーションが総代理店を勤める、「初心者向け激安ブランド」として有名な、Tony Smithのエフェクターです。ちなみにTony Smith Ch-70はアナログコーラスで、内部にある可変抵抗をポットとして付け替える某掲示板発祥のモディファイ、通称「ダイヤモンドモディファイ」が流行っていたりしますw
せっかくですので、以前掲示板にUPされた、ダイヤモンドモディファイの方法が書かれた画像をUPしてみました。→こちら
(製作者の名無しさん、問題がありましたら削除しますのでご連絡ください。また改造には故障の危険が多分に伴いますので、なされる際は自己責任でお願いします。)
ダイヤモンドモディファイを施されたCH-70は、追加されたノブを回すとコーラスからフランジャー、さらに変態的な効果までを作ることが出来るようになるんですが、ついでに種明かしをすると、この追加されるノブは「ディレイタイム」です。RDD-20のレビューのときに、「モジュレーションディレイにしてはディレイタイムが長すぎて変態的なエフェクトになっている」ということを書きましたが、それと同じことがこのCH-70ダイヤモンドモディファイでも起こるわけですね。
さて、話が大きく逸れましたが、AR20DLですね。
実はこのAR20DL/Pro+が完成するきっかけに、Tony SmithのDL-80というアナログディレイの存在があります。現在は既に生産中止となっているこのアナログディレイに、RE-J Projectさんが出会い、最初はそれをモディファイして限定で発売しようと考えておられたそうです。しかし、予想を上回る数の申し込みが殺到し、「限定」という形でのリリースを嫌ったRE-Jさんは、このモディファイを中止し、Tony Smithペダルを生産する中国の大風工場へと向かわれ、AR20の元となる基盤、本体の製作をお願いしたとのことです。こうして書いてしまうと簡単ですが、かなりご苦労なされたそうです。
そうして出来上がったのがAR20DLで、さらにそこにRE-Jさんによるモディファイが施され、AR20DL/Pro+として完成するわけです。ちなみにAR20DLはアメリカにも出荷され、「Analog,man Delay」として人気があるようです。
見ていただくと分かるように、ケースへの塗装からなにから完全特注仕様となっています。このケース、いわゆる「安エフェクター」といわれるものの中ではずば抜けて優秀で、耐久性や操作性もいいんですね。
では、ちょっと中をのぞいてみましょう。

ケースの形状はIbanezやMaxonのものを踏襲しているようですね。基板を見ると、追加でモディファイされたのがよく分かります。

(RE-Jさんのお仕事に差支えが出ないよう、BBD等の名称を隠させていただきました。RE-JさんのトレードマークであるJRC4558Dだけ見えるようにさせていただきました)
内部はこのようになっています。全てのICがソケットについているのが印象的ですね。推測ですが、中国から出荷される際に、ICは載っていないんじゃないかと思います。出荷された後、RE-JさんやAnalog.manさんにストックされているBBD等が載ると考えるのが自然ですし。
では、レビューしてみたいと思います。

  • 操作性

非常に良好です。コントロールは、ディレイタイム、フィードバック、ディレイレベルと非常に一般的ですね。筐体もしっかりしていて、ペダルの踏み込みも悪くない感触ですね。
ディレイは消費電力が多いので注意が必要ですが、私の環境では、他の歪みペダル2つくらいならアダプタから分岐させても問題なく作動するようでした。

  • サウンドレポート

まずサンプルをUPしてみました。

サンプルサウンド

最初は普通のディレイ、中盤〜後半は発振です。このペダルの場合、フィードバックを12時少し越えたあたりまでまわすと発振が始まります。その状態でディレイタイムを動かすと、デジタルディレイとはまた違った、やわらかな発振効果が得られますね。
ディレイ音もまろやかで、それでいてかなりクリアです。サンプルの一番最後は、ディレイタイムを0の位置にしてのダブリングですが、これも独特の効果があっておもしろいです。
理論的には、アナログディレイの音はデジタルディレイとフィルタで再現可能です。ですが、今のところアナログのパーツの動作を完全にモデリングしきれないため、現在のデジタルディレイでは、アナログディレイは再現し切れていないと思います。アナログ風フィルタに定評のあるAKAI HEAD RUSH E2と比較しても、その違いはよく分かります。いまだにアナログディレイが売れる理由も分かる気がしますね。
 
というわけで、今回はRE-J ProjectによるAR20DL/Pro+のレビューでした。RE-Jさんへのお申し込みはこちらから行えます。ただし、ものすごく人気があるようで、今のところ待ち時間も相当長いです。待ち時間の短縮ができるようにがんばっておられるようですが、ほとんどの工程を一人でなさっているRE-Jさんですから、ある程度は仕方のないことだと思います。
こちらから、YOUTUBEにUPされているサンプルムービーを見ることができます。とても分かりやすい動画です。
楽器店に出回ることはほとんどあり得ない(中古品が出る可能性はありますが)ペダルだけに、試すというのはなかなか難しいと思いますが、これは価値があるペダルだと思います。



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