この前、すこし遠目のハードオフに行ってきました!そこでこんなものを買ってきたので、レビューしてみたいと思います。これ、なかなかいいですよ。
では、いってみましょう!
BOSS CE-5 Chorus Ensemble
こちらがそのCE-5ですね。「コーラスアンサンブル」といえば、「コーラスエフェクター」として世界初の名機、「BOSS CE-1」で使われ、その後CE-5で復活した名前です!そういうこともあって、かなり力を入れて開発されたコーラスのようですね。
コントロールは、E.LEVEL、RATE、DEPTHと、HIGH/LOW2バンドのFILTERが2軸で搭載されています。このFILTERがなかなかおもしろくて、これを使うことでよりローファイな、古いコーラスサウンドを作ることが出来る、ということですね!
ちなみにこのCE-5、いつのころからか分かりませんが、もともとアナログコーラスだったのが現在ではデジタルに変更されています。「ちょっとした仕様変更」ってレベルじゃないと思うんですが・・・型番を変えずに、しかも「音が変わった」と大して話題になることもない、というのはある意味BOSSの技術力の高さをうかがわせますね。
実はCH-1も、同様にアナログからデジタルに変更されています。理由は明確にされているわけではないですが、おそらくBBDの供給が難しくなったためでしょうね。ですので、中古品を買う場合は注意が必要です。ただ、判別はけっこう簡単でして
このように、裏面のラベルがピンク色のものはまずアナログだそうです。現行の灰色ラベルのものはデジタルの可能性が高いですね。もっと明確に判別するには、中を開ければすぐです。
こちらが、その「アナログCE-5」の基板です。
写真左側、松下製BBD「MN3007」が搭載されています。右側のMN3101もBBDですね。古くはBOSS DM-2などにも使われたものですね。ちなみに、この2つを今パーツだけで買うとそれだけで4000円近くにもなるようです。これはいくらなんでもアナログのまま継続して生産するのは無理ですね・・・。パーツの品質を落とすくらいなら、デジタルで再構築する、というのもBOSSらしい、潔くそれでいて誇り高い考え方だと思います。(もちろんBOSSはパーツ屋さんで買うわけではないので、ここまで高くはならないでしょうけど、それでも供給が足りずに大量生産はできないと思います)
ちなみに、なんでまたハードオフでCE-5を買ったかというと、裏面のラベルがピンク色だったからですw
では、さっそくレビューいってみましょう!
- 操作性
基本的には、BOSSらしく使いやすいペダルですね。2軸のフィルターは、右側フルテンでフラット、左に回していくとCUTとなります。これが人によったらちょっと分かり難いかもしれませんね。エフェクターを使い慣れている方には問題ないですが、初心者の方にはどういうものかよく分からない、ということもありそうです。
あるいみBOSSらしくない、ちょっとこだわりのコントロールです。
- サウンドレポート
サンプル2
サンプルを録ってみました。サンプル1はDepth、フィルター全て12時、RATEは下げ目、E.LEVELはフルテンのセッティングで、最初はクリーンです。サンプル2は、もう少しRATEを上げ、DEPTHはフルテン、フィルターはHighが12時、Lowが3時の、少し高域を多めに絞ったセッティングです。
どちらも、いわゆる「暖かみのある音」という感じではありますが、あまりエグさはなく、すっきりとしたさわやか系コーラスだと思います。BOSSらしいですね。デプスがフルでもサンプル2のような感じです。
これは、いろいろな場面で大変使いやすいと思います。Filterもおもしろくて、このようにいろいろな音を作ることができますね!
私は、アナログコーラスはDEEP BOUE Mod.を持っていますが、こちらはアナログらしからぬ、「冷たいコーラス」で、ある意味独特で好きなんですが、このCE-5のような「アナログらしい」コーラスもいいですね!こういうコーラス、一つ欲しいと思っていたので、うれしいです。
次はスモールクローンのようなエグさのあるコーラスも試してみたいですね!
というわけで、BOSS CE-5 Chorus Ensembleのレビューでした。CE-5は、91年11月からの生産で、私のは94年ごろのもの、のようですね。長い期間作られていたので、「プレミアが付く」ということもないと思いますが、アナログのCE-5というのもまたおもしろいかもしれませんね。見つけられたときは、是非試してみてください!