Soul Power Instrumentsのさいとうさんにお借りしたペダルレビュー、とりあえずはこれで一旦終了ということになります。
さて、トリを務めるのは・・・さいとうさんご自身もメイン機材としてお使いという、「DESPERADO」です!
1台4役くらいのものすごく使い勝手のいいペダルだと思いました。さっそくいってみましょう!
Soul Power Instruments DESPERADO
こちらが、そのDESPERADOです。サイズはMXR MC402と同等のサイズですね。
まず、さいとうさんからいただいた解説を載せますね。
自分用に作ったブースター・オーバードライブです。
純粋なブースターでなく、MOSFETでクリッピングしています。
ノーマルチャンネルとブーストチャンネルがあり、ノーマルでは軽い歪まで、ブーストはそこにさらにゲインを上乗せるようになっています。
で、コレは左側SWがエフェクトのオンオフ切替、右側がノーマル・ブースとの切替となっています。
ところでコレにはトーンがついてません。というのも、自分で使うように作ったんですが、基本的に私結構ギターのボリュームとトーンで音作りするんですね。なのでこういう仕様になってます。ですからギター本体での音作りを積極的にしない方には全く向いてません。ガンコ者ですね。
注意としましては、通常レベルはマックスで使用します。音量がでかいとか、歪すぎてるってのはギターのコントロールで夜露死苦って感じですね。
ということでした。コントロールですが、一番右がレベル、真ん中がブーストの調整、左側がゲインとなります。2系統のブースターを搭載していて、左側のフットスイッチでエフェクトのON/OFF、右側でブーストのON/OFFとなっていて、さらに左上についてるフットスイッチは、チューナーアウトとなっています。
使い方として、ですが、さいとうさんのように、レベル最大にして、2段階ブーストのように使うことも出来ますし、ペダル自体は常時ONで、バッファアンプとして使い、右側のフットスイッチをオーバードライブのように使うこともできます!
そして、チューニングの際には、チューナーアウトをONにして、アウトプットからの出力をミュートしてチューニングすることができます。
バッファ、ブースター、オーバドライブ、チューナーアウトと、まさに1台4役、しかもそれが「詰め合わせ」みたいに一貫性のないものではなく、ちゃんと使いやすくまとまっているのはさすがですね。
では、ちょっと中をみてみますね。
例によって、パーツに書いてある文字だけ隠させていただきました。しかしこれ、この中身をみるだけでなんかすごそうですねw
では、レビューいってみます。
- 操作性
これだけいろいろな機能があるんですが、とても使いやすいと思います。チューナーアウトですが、機械式のスイッチを使ってチューナーアウトを作ると、電気の経路を100%切り替えることって不可能なんですが、このペダルはその部分が非常によく出来ていて、100%とはいわないまでも、経路をしっかりと遮断していますね。
- サウンドレポート
まず、音を録ってみました。
サンプルサウンド
ギターはテレキャス全開、エフェクト自体をバッファアンプとして、ON/OFF時で音量が同じになるようにレベルを調整し、ブーストのゲインとブースト量は12時の位置です。まずエフェクトをOFF→ON→OFFとして、バッファアンプとして音の違いがどれほど出るか、を試したあと、エフェクトとブーストをONにしています。このブーストON時のオーバードライブサウンドですが・・・聞いていただくと分かると思いますが、非常に反応性豊かですね!
ものすごく素直なひずみ方をするので、ギターとアンプによって音は全く変わってくると思いますが、基本的にアメリカンサウンドな雰囲気があると思いました。
最初、ブーストONでものすごく音量が上がったので、けっこうジャジャウマなペダルかと思っていたんですが、使い方が見えてくると、非常につかいやすくていいペダルだと思いました。
というわけで、Soul Power Instruments DESPERADOでした。これは本当にいいですよ!ライブでも使い勝手のいいペダルだと思います。よく考えると、これA/B BOXみたいにして使うこともできるんですよね。そう考えるとおもしろいと思います。
多機能でありながら、使いやすいペダルということで、さいとうさんのモディファイをご存知の方なら分かると思いますが・・・非常にさいとうさんらしいペダルですね!