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ギター用エフェクター リバーブ基礎編 〜リバーブの仕組み〜

 
さて、基礎編シリーズ、長かったディレイ編も終わり、今回からはリバーブを見ていきたいと思います。
さていつもなら、第一回目は仕組みとともに激安のモデルをご紹介するのですが・・・「激安リバーブ」ってすごく数が少ないんですよ。中には、リバーブという名前がついたショートディレイのようなものがあったりして、ちょっと微妙なのが多いんです。もちろんエフェクターは使い方次第や好み等がありますので、その機材が悪いというわけではないかもしれませんが、一般的な「リバーブ」という観点から見ると、あまり「激安」で「使える」というのは少ないような気がします。というわけで今回は、仕組みについてだけ述べたいと思いますね。
では、いってみましょう!

  • リバーブとは

リバーブというのは、いわゆる「残響効果」のことです。よく、ディレイがやまびこ、リバーブがお風呂の反響でたとえられますが、これらは、単純には同じ効果ですよね。つまり、音が何かに跳ね返って聴こえてくるという形です。
では、違いは何かというと・・・「やまびこ」の場合は。例えば「ヤッホー」といえば「ヤッホー」と帰ってきますよね。対しておふろのばあいは、そこまで距離がはなれていないうえに狭いというのもあって、もやっとした反響になると思います。この違いが、それぞれの違いとなって現れてきています。

  • リバーブの歴史

最も初期の「リバーブ」は、いわゆる「演奏する場所の反響」でした。例えばバッハは宗教音楽で有名ですが、それを演奏する場所といえば教会ですね。また、コンサートホールもありますし、そういった場所独特の反響が、一番最初の「リバーブ」です。
もっと言ってしまえば、人がまだ洞窟に住んでいたころから、「リバーブ」というのは何らかの形で意識されていたのかもしれません。
さて、近年スタジオレコーディングがなされるようになって、「エフェクト」として利用し始めたリバーブは、「エコールーム」というものでした。その名の通り、部屋です。何らかの反響をねらった部屋を作り、そこに入って音を録るわけですね。違う見方をすれば、これが最初の「リバーブエフェクト」であるという言い方もできるかと思います。
その後、多くの試行錯誤が重ねられ、登場したのが画期的な「スプリングリバーブ」です。バネのゆれによって反響をシミュレートするタイプのリバーブですね。特にヴェンチャーズ等のギターサウンドでは有名で、現在でもこの音を欲しがるというプレイヤーは後を絶ちません。
続いて「プレートリバーブ」が出てきます。これはどちらかというと、持ち運び可能だったスプリングリバーブとは違い、非常に大きな鉄板を利用し、片方にスピーカー、片方にマイクを取り付けて鉄板のゆれをリバーブとして利用するというものでした。スプリングよりも重厚な音が得られますが、その利便性のなさから、現在ではあまり使われていないと思います。
そして、「デジタルリバーブ」が登場します。これは実際の「お風呂場の反響」が「やまびこ」の多段効果であることに注目して作られたもので、まず、原音に対してさまざまな値のディレイタイムのディレイを発生させます。そして、短いディレイタイムよりも長いディレイタイムの方が音量が減衰するように設定します。つまり、Feedbackが1回、ディレイタイムも短く設定された超多段型ランダムマルチタップディレイのような感じ、だといえると思います。
現在注目されはじめているのが、「サンプリングリバーブ」というものだそうです。実際のホールやスタジアム等で音と反響を録音し、その特性を解析したものを使用するリバーブで、ある意味「リバーブのモデリング」ともいえるのかもしれませんね。

  • アナログディレイはあるのに、アナログリバーブはないのか

ちょっとしたお遊びを・・・w
現在最も主流となっている「デジタルリバーブ」は、基本的にディレイの発展系であるというのは今述べたとおりです。しかし、ギタリストには「アナログ大好き」な方がおられますね。それ自体はもちろんお好みですのでいいんですが、中には「アナログ原理主義」ともいえる主張をお持ちの方も居て、一度でも信号がデジタルに変換されるのが許せない、という場合もあるかと思います。
しかし、デジタルリバーブ以前のリバーブはたしかにアナログではありますが、スプリングリバーブ以外はとても持ち運びなどできるものではありませんし、スプリングリバーブ自体もクセがある、ということもあり、「アナログリバーブってないのかな」と考えておられる方もいるかもしれませんね。
では、デジタルリバーブの原理をアナログディレイで再現するとどうなるか、いくつか案を考えてみたいと思います。

    • 無数のヘッドを持ったテープエコーを使用し、テープを超高速回転させる。

デジタルリバーブが、ある意味マルチタップディレイと呼べないことも無いというのはさきほど述べましたので、「マルチタップディレイ」の大本であるテープエコーを使った場合を考えてみます。まず、無数のヘッドをもったテープエコーを用意します。無数と言っても、まぁ30コくらいあれば十分でしょう。
次にリバーブの減衰時間を設定し、その減衰にかかる時間で、30コ分のヘッドをテープが移動できる速度でまわし、各ヘッド、距離が長くなるほど音量を下げていきます。理論的には可能なような気がしてきましたね!もちろん、テープが擦り切れて燃えてしまったりしなければ・・・の話ですがw

    • 多数のBBDを積んだアナログディレイを用意し、アナログのマルチタップディレイとして使用する。

まぁ、タップ数は今と同じ30としましょうか。ディレイタイムの長さはいらないので、アナログコーラスやアナログフランジャーに搭載されているBBDをたくさん使い、例えばMaxon AD9Proや今年おそらく発売されるであろう「AD999Pro」のようなアナログマルチタップディレイを使うという手もないわけではないと思います。
ただ、たぶん高いですww

    • エフェクトケースってエコールームにならないの?

これは・・・今思いついたんですが、エフェクターケース片方に小型スピーカーを、片方に小型マイクを搭載し、さらにディレイをつけることで、擬似的な小型エコールームとして機能しないか、という仮説です。さすがにMXRサイズというわけにはいかないでしょうが、「本物の反響」を録音しているという事実は事実だと思います。スポンジを使ったりして、うまいこと反響しすぎないように調整してやれば、もしかしたら独特のリバーブが作れるかもしれませんね。原音ラインと別で分けてやれば、そのリバーブ用スピーカーは多少低音が足りなくてもなんとかなるような気がしますしw
ただ、おそらくすでに試されて、ボツになっている案かもしれませんねw

    • あきらめる

現在はデジタル技術も進歩し、デジタルリバーブを使ったからといって原音が変わってしまうということもあまりないように思います。それでもきになる、というのであれば、原音とリバーブのラインを分けてしまうという手もありますし、仮に録音がデジタルなら、録った後でソフトウェアやプラグインを利用してリバーブをかけてやってもいいと思います。
たぶん、これが一番妥当な案じゃないかと思いますw
 
というわけで、今回はリバーブのお話でした。ライブ等では「あえて狙った場合」以外は、ライブハウス自体に反響がありますし、またミキサー側でリバーブをかけてもらうこともできますので、あまりリバーブをかけすぎたサウンドを使わない方が無難だと思います。そのあたりはPAの方とよく相談して音作りをしていくのもいいかもしれませんね。
次回は、「定番のリバーブ」をみていきたいと思います。



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