前回からかなり間があいてしまいましたが、お久しぶりの基礎編シリーズ、いってみたいと思います。
今回はコンパクトデジタルリバーブの定番機種を見ていきます。いってみましょう!
BOSS RV-5
「定番エフェクター」といえばまず最初に思い浮かべるのがBOSSですね。それにしてもほぼすべてのラインナップを定番として確立しているのは本当にさすがです。
このRV-5は、2IN/2OUTのステレオ仕様(もちろんモノラルでも使用可)で、コントロールはE.LEVEL、TONE、TIMEと、モード選択となっています。モードはPLATE、HALL、ROOM、SPRING、GATE、MODULATEの計6モードを搭載しているというのもさすがですね。中でもMODULATEモードでは、ホールリバーブを元に残響に揺らぎを加えるという発想の、独特なものです。
LINE6 VERBZILLA
こちらは、今ではもうBOSSと肩を並べる存在となったアメリカLINE6のデジタルリバーブです。計11種類のモデリングによるリバーブを搭載しているんですが、単なるモデリングにとどまらず、使い方によってはまるでスロウギアのようなヴァイオリン風サウンドまで作り出せるというかなりおもしろいペダルだったりします。ちょっと重たいのが欠点ですが、良くできていると思います。
TECH21 Boost R.V.B.
SansampでおなじみのTECH21による、デジタルとアナログを融合させたタイプのハイブリッドリバーブです。その名の通り、+9dbまでのブースターも搭載しています。
Electro-Harmonix Holy Grail
コンパクトデジタルリバーブの中でも特に名機と名高いモデルです。1コントロールと3モードスイッチのみというシンプル仕様で、SPRING、HALL、FLARBと3モードが搭載されていますが、スプリングリバーブが秀逸で「まるで本物のスプリングリバーブ」に聞こえるとのことです。
しかし、やはりそこはエレハモ、「独創性」を忘れているわけではなく、FLARBモードでは宇宙的な、なかなか他にはないリバーブサウンドを作り出すことができるようです。定番かつ名機というだけに、一つ持っていてもいいと思えてくるモデルだと思います。
というわけで、今回は定番リバーブをいくつかご紹介してみました。次回はコンパクトのデジタルリバーブの中でも高級機種といわれるものをご紹介していこうと思います。