ZOOMから最新のギター/ベースを主な対象としたオーディオインターフェイスが発売されました。アンプヘッド風のタイプ「s2t ZFX-STACK」と、フットコントローラタイプ「c5.1t ZFX-CONT」です。なかなかおもしろそうなので、ちょっと詳細を見てみたいと思います。
ZOOM s2t ZFX-STACK / c5.1t ZFX-CONT
こちらが、ZFXの本体となるソフトウェアと、オーディオインターフェイス「s2t」となります。この機材は、今年のNAMM SHOWでも下のように展示されていました。
さて、これはどういうものかというと、形としてはLine6の「TONEPORT UX2」とかGuitar Rigのようにアンプシミュレータ等の、いわばモデリングマルチ的な機能を持ったPC用ソフトウェア(Windows用)と、多機能オーディオインターフェイスのセットです。まずは、ギターとしては最も大事なソフトウェアを見てみます。
このソフトウェア「ZFX Plug-IN」は、12種類のギターアンプ、5種類のベースアンプ、16種類のキャビネット、4種類のレコーディングマイク、41種類のストンプエフェクトを搭載したモデリングマルチのようなソフトウェアです。こちらの公式ページを見ると分かりやすいんですが、非常に視覚的な操作ができ、PCを疑似レコーディングスタジオとして使えてしまうと言うのがいいですね!
なぜかチューナーまでモデリング風になっているのがちょっと楽しかったりしますが・・・それぞれモデリング元となった機材を彷彿とさせるデザインが用意されているので、使っていると気分的にもなんかすごい機材を組み合わせて弾いているような感覚になって、楽しそうですw ざっとモデリング機材を見てみましたが、定番どころはしっかりとおさえられている感じでした。
では、オーディオインターフェイス側を見てみます。
このオーディオインターフェイス、最大の特徴は、INPUT部に12AX7を搭載しているという点ですね。
まず、アンプヘッド風のZOOM s2tですが、前面にギターインプット、ヘッドフォンアウトと、EXPペダル、フットスイッチ用の端子があり、背面にはシンセ/サンプラー等につかえるLRステレオインプット、ipod等のAUX端子、マイク用のXLR INPUTが2つ、そしてモニタ用ラインアウトがLR2つ用意されています。前面に配置されたノブのコントロールは、TUBEのレベル、ソリッドステート部のレベル(2チャンネル構成でそれぞれでレベル設定)、そしてPhone、モニタ、Outputそれぞれの音量と、マイクの切り替え、モノラル/ステレオ切り替え、マイクのファンタム電源のON/OFFとなっています。
c5.1tは、これらの入出力端子(EXPペダルとフットスイッチ以外)が全て背面に集められ、上面にコントロールノブが配置されていて、さらに5つのフットスイッチとEXPペダルをセットにしたことで、ZFX PLUG INで設定した各種パラメータを足下で操作しながら録音することが出来ます。
録音ソフトウェアにはCubase LE 4が搭載されていて、必要十分な機能がそろっていますね。
というわけで、今回はZFX PLUG INを装備したオーディオインターフェイス2機種のご紹介でした。これなかなかおもしろいと思います。DTM等でギターを簡易的にレコーディングするのはもちろん、自宅でのデモ作成など、いろいろな使い方ができるのではないかと思います。価格も高くないですし、12AX7を搭載したINPUTという考え方も良い感じですね!
個人的には、フットコントローラスタイルのc5.1tをオススメしていきたいと思います。PCと接続すれば、本当にそのまま多機能フロアマルチとして使えますよ!