この前言っていたchuya-onlineさんオリジナルペダル、AED BLUE BEEが届き、弾いてみましたのでレビューしてみたいと思います。これなかなかすごいですよ!
では、いってみましょう!
AED BLUE BEE
こちらがその、「BLUE BEE」です。青い蜂という意味ですが、なぜこの名前なのかはよく分かりませんw
このペダルは、chuya-onlineさんが運営する中古ギターショップ、「プラグイン」のオリジナルモデルで、とにかくシンプルさを追求した仕様となっています。
コントロールはVolumeとGainの2つのみ、DC INPUTなしで駆動は電池のみ、LEDもなし、というまるで60年代のファズペダルのような硬派な仕様となっています。
見た目はたまに変わりますが、私の買ったモデルはこのように「アルミケースそのまま」という感じでした。写真ではノブがフルテンになっていますが、実はこれが送られてきたときの最初の設定でしたw
そうそう、送られてきたときといえば、このペダルって、説明書も箱もなにもないんですよ。なので、Chuyaさんの袋の中に下の写真ような状態で入っていましたw
店舗オリジナルとはいえ、とてもメーカー品とは思えない仕様の数々で、おもしろいと思います。コレがオークションとかで買った自作ペダルとかなら分かるんですけどね。ただ、これはもちろん批判でもなんでもなく、ここまでシンプルさを貫く通す姿勢はある意味「有り」だと思います。
さて、ではちょっと中身を見てみましょう。
こちらが、BLUE BEEの中身です。シンプルで見た目もきれいですね。LEDがないので、スイッチはDPDTフットスイッチが使われ、トゥルーバイパスとなっています。もうちょっと回路に寄ってみますか。
こんな感じです。OPAMPはμA741CN。まさに汎用オペアンプの元祖的なチップの流れを汲むOPAMPです。この写真をみていただくと分かるとおり、OPAMPの左側(写真だと奥側)に通常の対称クリッピングがなされているのが分かると思います。最初にみた画像だと、ちょうど配線の後ろに隠れていましたw
ちなみに・・・これはどうかな、と思ったんですが、公開しちゃいます。↓
基板裏、配線部です。こちら側にもパーツが取り付けられていました。なんというか、これまさに「ハンドメイドペダル」という感じですね!すばらしいです。
では、レビューいってみたいと思います。
- 操作性
このペダルは、現代的な視点からみると操作性はまぁまぁ、という感じではないかと思います。もちろん、2ノブで設定自体は何も難しいことはありませんし、迷うことはありません。
ただやはり、DC INPUTやLEDの付いたペダルになれていると、今がONなのかOFFなのかわからずにとまどうこともあるかもしれません。ただ、LEDもDC INPUTもそれで音が違ってくると言うこともありますし、また、ペダルの価格を考えると、これはこれでいいか、という感じもします。
- サウンドレポート
では、音の方見ていきたいと思います。回路が解析できる方なら、もっとよく分かると思うんですが・・・おそらくこのペダル、いわゆる「ノーバッファのTS系」です。少し前からはやっている、いわゆるナチュラル系オーバードライブは、このタイプが多いですね。timmyやLovepedal Eternityなどもこのタイプです。ではまず、サンプルを録ってみました。
サンプル1
BLUE BEE単体での歪みサウンドです。最初ちょっとだけクリーン、そして前半はVOL、GAINともに12時、そして後半はどちらもフルテンにしています。
サンプル2
こちらはブースターとして使ってみたサンプルです。前半のLovepedal Eternityで作ったクランチを、後半、Eternityの前段につないだBLUE BEEでブーストしています。
さて、実はなんですが、このBLUE BEE、なんとEternityと似た音がでるんですよね。(予想していたtimmyとはちょっと違いましたw)ただ、サンプル1を聞いていただくと分かるかと思いますが、Volume、Gain共に非常にノブの設定範囲がせまいため、音作りの幅広さはあまりないです。まぁTONEもないですしw
あえてEternityと比較しますと、反応性と音作りの幅広さについてはEternityの方がさすがにいいんですが、音抜けや周波数レンジは同等(環境により違うと思います)、ブースターとしての突き抜ける感じは、むしろBLUE BEEの方が上だったりするのかな、という感じがしました。もちろん環境や相性によって変わってくると思いますが、特にフルチューブアンプにブースターとしてつないだときに、最も真価を発揮するタイプのペダルかな、と思います。ギターとアンプの音を素直に出してくれるペダルです。もちろん、単体での歪みサウンドも、ゲインはそんなに高くないですが、十分使えると思います。オススメペダルですね!
というわけで、今回はAED BLUE BEEのレビューでした。実はこのペダル、売り出された当初は¥25,000くらいしていたらしいです。たしかに、そのくらいのポテンシャルは秘めていると思いました。(見た目とか箱がないとかいうのは別としてw)
そう考えると今は価格も当初の1/3程度ですから、これは本当にお買い得なペダルだと思います。是非一度試してみてください!