前回のVol.42から久々になりましたが、いわゆる「B級ペダル」といわれるもの特集、いってみたいと思います。今回はモジュレーション系です。
それでは、前回同様、各ジャンル1機種ずつ、定評のあるものやきになるものを挙げていきたいと思います。モジュレーション系、といってもいろいろありますが、フェイザー、コーラス、フランジャー、トレモロ、ロータリーといったあたりでしょうか。基本的に、それぞれのジャンルを代表するBOSSペダルより安く売られているもの、を対象に見ていきましょう。
- フェイザー
Behringer PH9
ベリンガーのPH9です。元ネタは言わずとしれたあのペダルですね。中央のノブはフェイザーのRateで、その横に配置されているのはスクリプトモードスイッ・・・・じゃなくて「モダンからビンテージへとフェイズ特性の切り替え」ができるスイッチだそうです。
そういえば、日本製1ノブフェイザーとしても有名な「MAXON PT999」は、最近オレンジ色から青色に変わりましたね。このPH9もそうですが、やはりオレンジ色だと本家から何らかのクレームとかが来るのかも知れませんね。
- コーラス
ARION SCH-Z
「激安コーラスといえばこれ」という代名詞的存在ともいえるのが、このSCH-Zですね。マイケル・ランドゥ使用で有名と言われますが、彼が使っていたのはこのペダルの前のモデルである「SCH-1」です。見た目は似ていますが、内部回路等が違いますのでご注意を。
ただし、このSCH-Zはより濃厚で太いコーラスとして、大変よくできたサウンドをもつアナログコーラスで、評価も高いです。マイケル・ランドゥサウンドというよりも、単純にエグくかかるコーラスペダルとしてオススメです!
- フランジャー
Behringer FL600
どうやらまだ出たばかりの新製品で、日本やアメリカには正規ルートでは入っていないようですが(日本は今年の夏発売予定のようです)・・・型番の末尾に「600」がつくこのシリーズは、なんとLine6 TONECOREシリーズを元として作られるペダルのようですね。
11種類のモードを搭載し、コントロールはSPEED、F.BACK、DEPTH、TIME、そして各モデルごと(?)にデジタル、アナログ、テープのタイプを切り替え可能で、さらに2モード、ネガティブとポジティブの切り替えスイッチが付いています。波形かな?
しかも2秒間ペダルを踏み込むことで、フットスイッチをタップテンポモードにできる、日本の某有名メーカー型の仕様も搭載。ベリンガーのモデリング技術、「RSM」を用いたというペダルですが、ここまで多機能となってくると、なかなかきになるな、と思いますw
- トレモロ
GUYATONE VT3
「アナログを意識した新回路」を使うことで、ヴィンテージアンプに搭載されるようなトレモロを目指したというペダルです。トレモロって日本では数が少ないんですが、このGuyatoneのMicroシリーズはどれも品質が高いのでよさそうに思います。
- ロータリースピーカーシミュレータ
Behringer RM600
さきほどのFL600同様、今年の夏に発売予定の「600」シリーズです。元となったのは・・・あれでしょうか。
2IN2OUTの完全ステレオ対応で、コントロールはFAST、SLOWの2種類のRATEとDRIVE、BLEND、そして3モードRAMP(FAST、MID、SLOW)と145、L16、122の3種類のモデリング選択スイッチを搭載しています。FASTとSLOWのRATEの切り替えには、2秒間のペダルホールドが必要となるようです。こちらも「RSM」を使ったという新製品ですね。いったいいくらくらいで発売されるのかも楽しみですね!
というわけで、久々のB級特集でした。個人的にはこのベリンガーの新製品がどのくらいのレベルになっているのか、がきになります!