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高級ハンドメイドオーバードライブについて


しまった いもうとに でじかめを かしてしまった
・・・ということで、今日はエフェクト世界紀行をしようと思ったんですが、諸事情で今日は写真をUPすることができなくなってしまいました。なので、最近非常に数が増えてきた「ブティックオーバードライブ」について、ちょこっと書いてみたいと思います。The overdrive book 2のときのボツ記事の要素もちょっと入れてみますw
では、行ってみましょう!

  • ハンドメイドオーバードライブの歴史

最近・・・とくにここ10年で、オーバードライブをとりまくエフェクター事情ってものすごく変わったと思います。果たして技術の進歩なのかそれとも先祖返りか、いわゆる「手作業でパーツを基板に組み込む」ハンドメイドエフェクターが台頭し、それにともなって弾き手がエフェクターに求めるクオリティもどんどん高くなっていっていますね。「ブティック(boutique)」って言葉は高級服飾品販売店のことを挿しますが、その言葉をつかっていわゆる高級ハンドメイドエフェクトを「ブティックエフェクター」なんて呼んだりします。別に間違った用法というのでなく、たしかにエフェクター界においてその言葉はすでに一般的なものとして使われている、という感じですね。


こういったブティックエフェクターのパイオニアは、もちろんそれ以前にもたくさんあったと思いますが、有名なのはやはりFulltoneでしょうか。独自のLED付トゥルーバイパス回路をうちだし、高い品質をもつペダルとして一世を風靡した感がありますね。今でこそそうでもなくなりましたが、上写真左のFulldrive 2はほとんどのプロがボードにセッティングしていた時期もありました。日本においては、上写真右、京都きんこう楽器のオリジナルブランド、Sobbatが先駆者として有名ですね。その後、あるペダルが(当時としては)途方もない価格で登場します。

それがこちら。「最強のブースター」としていまだに絶えない人気を誇る、KLON Centaurです。価格はたしか7万円くらいだったでしょうか。さまざまな要素は考えられますが、やはりこのペダルの人気が出たことで、いわゆる「ブティックエフェクター」の地位はほぼ完全に確立された、と思います。

  • ブティックエフェクターの魅力

ブティックエフェクターって、そこにある種タダモノではない魅力というのがあるように思います。ちょっと大げさかもしれませんが、「オーナー」の言葉が似合うような、そういう雰囲気があると思うんですね。好みはともかく、基本的に総じて出音はいいですし、品質も高い。ですがそれだけじゃないと思います。ブティックエフェクターといわれるペダルをお持ちの方は分かると思うんですが、まず買って箱を開けるところから、その魅力ははじまります。全てがそうではないんですが、そのほとんどが白いダンボールに軽くブランド名や機種名がプリントされていたり、マジックでシリアルナンバーが書いてあったりする程度の、簡素なものなんですね。そして箱を開けると、説明書と保証書、そしてペダルが丁寧に入れられています。中にはきれいな布や袋が入っていたり、ブランドロゴのシールやビルダーの名刺が入っていたりすることもあります。
そしてエフェクターそれ自身も、凝った塗装やロゴマークが書かれているもの、かっこいいデザインのもの、逆に塗装すらされていないものや、ブランド名も書いていないものまでさまざまですが、どれもちょっと癖のある見た目のものが多いです。塗装の材質だったり、純度の高いアルミを使っていたりと出音に関係あるものもないものもありますが、ここにある個性こそが、いわゆるブティックと呼ばれる所以なのかな、とも思います。
シリアルナンバーや、製作年月日がかかれていたり、ビルダーのサインが入っていたりと、なんだか「特別な物」を手に入れたような感覚にされる。この時点ではまだ音も出していないのに、どこか人を満足させるような魅力にあふれている・・・そういう感じがしますね。
もちろん、エフェクターにそんな魅力を求めるのは意味がない、という主張もあるでしょうし、「いい音が出る」のなら、そんな付加価値はいらない、という考え方もあると思います。それはそれで正しいご意見でしょう。ですが、手間暇かけて丁寧に作り上げられたブティックエフェクターがこれほどまでに支持を得、売られているのをみると、エフェクターに付加価値を求めるのも「あり」なんじゃないかと思えてくるのです。

  • ブティックオーバードライブ系譜

いわゆるブティック系と呼ばれるオーバードライブには、いくつかの流れがあると思います。それらを軽くご紹介してみます。

TS系

ブティックエフェクターのパイオニアと呼ばれるFulltone FULL DRIVE2からしてそうなんですが、いわゆるIbanez Tube Screamerの回路を元として製作されたペダルの総称です。ブティック系に限らず、多くのオーバードライブに対して使われる言葉ですが、特にブティック系オーバードライブにはこの形が多いのもまた事実です。TS系ブティックペダルは、Full DRIVE2やLandgraffなどに代表される、クリッピングダイオード切り替え式が主流でしたが、近年はLovepedal Eternityなどの、シンプルな「バッファなし」とよばれるナチュラルサウンドのTS系が増えてきているように思います。

Landgraff系

TS系から派生した系統で、現在高い価格で取引されているLandgraff Dynamic Overdriveの回路を元に製作されたペダルがこれです。特徴としては、どれだけ「Landgraffの音」に近づくか、という点に力が入れられており、多少クリッピングの切り替えを変えたり増やしたりしたモデルもあります。有名なモデルとしては、Z's Driveやtakky drive、MOJODRIVEやDynarive、シブヤ楽器のCross Fireなどがそれにあたります。

脱TS系

最近はあまりにもTS系が増え、それに飽きてきたという方も多いと思いますが、それに呼応するかのように登場したのが、Tube Screamerではない回路を元としたものや、完全新設計のペダルです。主に力のあるブランドさんに多いタイプですね。例えばFulltone OCDやSoul Power Instruments ADULTRONIX、Analog.manのKing Of Toneなどがそれにあたりますね。音としてはTS系に近いようなマイルドサウンドなんですが、回路や特性がTSとはちょっと違う感じで、出音もたしかにTSとは違う、というタイプだと思います。

ナチュラル系

こちらは回路的な視点ではなく、出音からの視点でよく言われる系列でしょうか。ほとんどクリーンブースターのようなサウンドを作ることが出来、ピッキングやギター側のヴォリューム操作に敏感でニュアンスが付けやすいことから、最近人気が高いモデルです。代表的なものとしては、Paul Cochrane Timmy OverdriveやLovepedal COT50、Analog.man King Of Toneなど、TS系であるなしに関わらず、出音の反応性や特性からそう言われることが多いですね。
 

  • さらにハイエンドに・・・

最近のブティックペダルの方向性の一つとして、さらに細かい点にこだわり、価格を上げられたモデルが増えてきているのというのが挙げられます。例えば3万円程度のペダルは十分高級品だと思いますが、その価格帯はすでに非常に多いことから、弾き手のさらなる要求に応えて出てきたモデル、といえるでしょうか。これまで、そのクラスといえばLandgraffとKLON Centaurの独壇場でしたが、最近はそうでもなくなってきています。例えばShigemori STONE DRIVESMOKY SIGNAL AUDIO TUBELESSMAD PROFESSOR Little Green WonderBarbarossa CHIMAERAなどがそれですね。たしかにブティックペダルが、「他人が持っていないようなペダル」を使うことから始まったのだとすれば、こういった流れは間違いなくブティック系の本流の一つかも知れません。逆に、例えば個人製作やお店のオリジナルブランドから発展するような、シンプルで安価なモデルも、これから増えてくるのではないかと思います。
 
というわけで、ちょっと最近のハンドメイドオーバードライブについていろいろと書いてみました。数少ない選択肢で、「それを持つことがステータス」という側面もあったブティック系ペダルは、10年ちょっとの間に選択肢が膨大にふくれあがって混沌としている、それが今の状況ではないかと思います。人とは違ったマニアックなペダルを探し求めるのもおもしろいですし、王道とよばれるものや人気の高いものを中心に「自分の音」を見つけるのもまた一つの方法かと思います。どちらにしても、これからも目が離せないジャンルであるのは間違いなさそうです。



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