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ギター用エフェクター ワウペダル基礎編 〜歴史と構造、激安モデル〜

Vox V847-A Jim Dunlop GCB-95
基礎編シリーズ、前回までのリバーブ編から変わって、今回からはワウペダルを見てみたいと思います。仮にエレキギターにとって「三大エフェクター」があるとすれば、それは「歪み」「ディレイ」「ワウペダル」といった感じでしょうか。ワウペダルは、それほどに深く、また人気が高いものです。
では、そんなワウペダルについて、いろいろと見てみたいと思います。

  • ワウペダルの歴史

それでは、まずワウペダルの歴史について見てみたいと思います。といっても、その歴史、とくにワウ効果の起源についてはいくつかの説があるようですので、「これ」と断定することは今のところ、まだできていないようですね。
その起源ですが、Thomas Organという会社がVOXのアンプ用のブースターを開発中に偶然出来た効果だという説、トランペットにおける奏法をもとに考えられたという説、また伝説的なカントリーギタリストとして有名なChet Atkinsが、ギターのトーンコントロールを足下で行うためのペダルをThomas Organに依頼して、その開発中にできたという説など様々あります。
そこにどういった経緯があったかはともかく、1966年にはVOXブランド、Thomas Organ製のワウペダルがJimi Hendrixに手渡されており、67年にはイタリア、Jen製の「Vox ClydeMcCoy WahWah Pedal」(裏蓋にClydeMcCoyの肖像があったことから通称ピクチャーワウ)、およびJen Crybaby(Top Logo?)が発売されているのです。
Vox V847-A
こうしてみると、Voxの第一号機にトランペット奏者「ClydeMcCoy」の名前があることからも、トランペットの奏法から作られたのではないかと思ってしまうんですが、考えれば先にワウワウという効果があり、そこからClydeMcCoyの奏法を思い浮かべたため、本人にシグネチャーの許可をもらいに行ったということもあるかもしれませんね。
その後、Voxのワウペダルは裏蓋に肖像画がなくなったシグネチャーワウ、そしてV846となり、生産拠点がアメリカのThomas Organへと移り(一部Jen製もあります)、現在のVox V847-Aへとつながっています。現在では値下げされたV847、どうやら中国製となっているみたいですね。
Jim Dunlop GCB-95
対して、67年にJenブランドで作られた「Crybaby」(このことから、当時のVoxワウとクライベイビーは中身は同じです)ですが、VoxワウがThomas Organ製となったあとも、Jen Crybabyとして生産を続けます。このときに、Thomas Organ製のCrybabyも存在しており、混沌としています。JenとThomas OrganのCrybabyは、まぁ回路自体は基本的には同じでしたがパーツ等の違いから、音はまったく違ったものだったようです。その後Jen社が正式にCrybabyの商標を取得し、その後現在のJim Dunlopへと商標を譲渡して、現在のJim Dunlop GCB-95等の「Crybaby」への流れになってきます。DunlopのCrybabyも、現在はたしか中国製だったはずです。ちなみに、ワウペダルの回路自体は、60年代から現代に至るまで、変わっていないようです。もちろん様々なパラメータをコントロールすることができたり、トゥルーバイパスLED搭載などいろいろな種類がありますが、ワウワウという効果を作り出す部分の構造は基本的にずっと同じもの、と考えていいみたいです。パーツは全然違いますがw

  • ワウペダルの仕組み

さて、ではそんなワウペダルが、なんでああいう音になるのかについて説明してみたいと思います。
基本的に、ワウペダルは一種の「バンドパスフィルタ」です。バンドパスフィルタとは、ある部分の帯域(バンド)を通す(パス)フィルタ、すなわち音の周波数から上下を切り取り、ある帯域のみを出力する効果をもつ、ということです。ペダルの動きによってワウワウいうのは、その帯域の中心を移動させているからです。
この仕組みは、実は「パラメトリックイコライザ」の仕組みとよく似ています。パライコにはたいてい「Q」と「Frequency」のコントロールがあります。Qというのは、そのバンドパスフィルタが通す帯域の幅のことで、Frequencyはその中心となる周波数です。ワウペダルにときどきQコントロールがあるのはこのためです。パライコの場合、このフィルタをいくつも組み合わせることで周波数の形を制御するんですが、ワウの場合それがたった一つになったため、より効果的というか・・・強い効果としてあらわれるというわけですね。

  • ワウ用語

ワウペダルのパーツで、特によく出てくる用語を2つご説明してみます。

    • ポット

ワウサウンドを位置づける重要なファクターの一つです。先ほどのバンドパスフィルタの中心となる帯域を移動させるのに使う可変抵抗で、ペダルが動くとこれが回り、抵抗が可変します。ポットはその容量や種類によって可変の仕方が変わってくるため、音に直接影響を与えます。

    • インダクタ

いわゆるコイルです。フィルタとして働くパーツで、ワウの最も重要なパーツといえます。インダクタによって形成されるフィルタの形によっても、サウンドは当然大きく変わってきます。

とりあえずこの2つでしょうかね。あとはコンデンサとかいろいろありますが・・・やはりポットとインダクタの違いが音に最も影響を与えるものだと思います。

では、ワウペダルのご紹介にいきたいと思います。どこまで紹介しようか迷ったんですが・・・いわゆる「激安」ワウって数少ないんですよね。そこで、今回は定番のVoxやCrybabyより安く、それでいてなかなか評判のいいモデルを一つご紹介することにします。

Behringer HB01

Behringer HB01
こちら、激安モデルとして人気があるんですが、ワウとしてみるとかなりハイテク仕様となっています。まずペダルですが、通常ギアをかみ合わせてポットを動かすんですが、これは光学式のセンサーによって抵抗を可変させるため、ポットを回す場合よりもノイズが出にくくなります。また、ペダルがバネで自動的に戻る構造になっていて、ペダルに足を置けばON、はなせばOFFとなります。(トリマによって足をはなしてからのエフェクト持続時間を設定可能)
さらにコントロールも盛りだくさんで、サウンドのブーストON/OFFスイッチ、可変周波数レンジ設定コントロールに加え、ブーストレベル、Qコントロール、そして音のトーンを可変するFine Tuneコントロールを装備していて、また2Outputにより、ウェット音とドライ音を分けて出力できます。またLEDによってワウのON/OFFおよびブーストのON/OFFが表示されます。
・・・というわけで、安くて高機能、音も(値段の割に)評判が良い、というのがこのBehringer HB01です。ただ、ワウペダルとしてはちょっと特殊な感じ(Morleyのワウに似てる感じ)ですので、一般的なワウペダルをお考えの場合は、やはり次回から紹介します定番モデルを選ぶのがいいと思います。今回の記事トップにも掲載しました2機種が、やはり2大定番となっていると思います。
 
というわけで、まずはワウ基礎編の第一弾でした。おそらく、もっと詳しいことをご存知の方もたくさんおられると思いますが・・・今回はこんな感じで次回につなげたいと思います。



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