手頃な価格で人気のエフェクターブランド「Modtone」のコーラスペダル、「Modtone Aqua Chorus」をお借りしましたのでご紹介します。
Modtoneペダルは、まとめてたくさんお借りしたんですが、どれもレベルが高くてなかなかすばらしいです。このコーラスももちろん、使いやすいタイプですね。
では、いってみましょう！
Modtone Aqua Chorus
こちらが、Aqua Chorusです。鮮やかなブルーカラーが「コーラス」って感じですね。RATEとDEPTHのみというシンプルな構成のコントロールと、MXRサイズの使いやすい筐体が特徴です。Modtoneペダルは全てLEDがブルーなんですが、このコーラスは筐体もブルーというだけあって、カラーに統一感がありますね。
では、内部を見てみます。
こちらが、基板です。表面実装チップを多用した、現代的な基板ですね。中央にICが二つ並んでいます。これって･･･
BL3102とBL3107･･･MN3102とMN3107の互換品となる、BBDですね。つまりこのペダルはフルアナログコーラスでした。かといって特にアナログを売りにしているわけでもなく、これはある意味、最近の新製品にしてはめずらしいペダルといえそうですね。
3102と3107の組み合わせ、どっかで見たと思ったら、Rocktron DEEP BLUEがそれを使っていました。これらのICは、互換品とはいえ、BBDだけあってそれなりの価格はするみたいです。
では、レビューの方、いってみましょう！
- 操作性
まず、ややこしかったり難しかったりする点は、まったくありません。シンプルなコントロールで、非常に分かりやすいです。コーラスペダルはONとOFFで音量差が出る場合があるんですが･･･うちの環境ではそんなに違いはありませんでした。ただ使用環境によってはほんの少し、レベルが上がることがあるかもしれませんね。まぁコーラスは基本的に超ショートディレイなので、場合によっては音量が上がるのも当然なのかもしれません。とはいえ、このペダルは、もちろん一概には言い切れませんが、プレイに影響を与えるほど音量が変わることはないと思います。
- サウンドレポート
では、サウンドです。例によって、動画でサンプルを録ってみました。
サンプルムービー
今回から動画編集はCorel Ulead VideoStudio 12というソフトを使ってみました。まだ慣れてませんが、Windows Movie Makerよりいろいろなことができそうですw
簡単に説明します。バッキングはRateを落としてゆったりと深いコーラスサウンドを、ソロはModtoneのオーバードライブペダル、Dyno Driveを使い、Rateの早い、ロータリースピーカー的なうねりをもったサウンドを作ってみました。ミキシングはいつも通り、バッキング、ソロともにセンターでフェーダーの位置も同じです。
Modtoneペダルに共通する、「ブライトなトーン」というんですかね、明るくてはっきりとしたサウンドはこのペダルの特徴としてもあり、さわやかで明るいコーラスサウンドを作り出すことが出来ます。アナログコーラスらしく、明るいといってもあまりハキハキとしたような印象はありませんね。いわゆる「暖かみのある」コーラスサウンドを作り出してくれます。
ラフに弾くと少しだけ低音が濁る場合がありますが、これは特にアナログコーラスだとよく起こる現象です。（最高のアナログコーラスと言われるAnalog.manですら、セッティングと弾き方によっては濁ります。）今回はあえてテレキャスのセンターポジションで試しましたが、音が濁りやすいセンターポジションにもかかわらず、「ピッキングに気をつけないと使えない」なんてことは全くありませんでしたし、これは価格を考えると非常にいい仕事をしていると思います。
MXRサイズの筐体はボードに組み込むのが楽ですし、DC INPUTがペダル奥側に設置されているので、配線もやりやすいです。このポップなデザインもきれいです。
というわけで、Modtone Aqua Chorusのご紹介でした。さわやか系アナログコーラスを考えておられる方には、是非試してほしいペダルだと思います。また、音がBOSS CE-2に近いらしいのですが、私はCE-2を触ったことがないのでどのていど似ているのかまでは分かりませんでした。ただ、似たような雰囲気は確かに持っている、とのことです。
手頃で使いやすく、それでいて音質面も十分、ということで、とてもいいペダルではないかと思います。初めてのコーラスペダルとしてもオススメできるようなエフェクターですね！
