ブログ「冷奴と発泡酒」でおなじみ、minimichineのpinkさんと、現在開発中のオーバードライブをスタジオで試してきました。
まだプロトタイプということで、実際に発売される予定のものとは違う音だとは思いますが、基本的な特性やきになるお値段（まだ未確定ですがw）なんかをレポートという形でお知らせしてみようと思います。
minimichine Overdrive Prototype
こちらはプロトタイプ第一号の写真です。Pinkさんによる撮影で、ブログの方からお借りしてきました。プロトなのにしっかり塗装までされているところがPinkさんらしいです。
今回のテストでは、この第一号ともう一つ、組んだばかりという第二号、そして三木楽器さんが過去にオーダーされて製作された、というレアカラーのテレキャスターを持ってきてくださいました。私の方からは比較用としてオーバードライブの詰め合わせとレスポールを持って出発です。
スタジオにはRoland JC-120とMarshall JCM800がありましたのでそれらを組み合わせていろいろとチェックしてみました。簡単にレポートしてみたいと思います。操作性については、製品版ではありませんので今回はなしで、音のみのレポートとさせていただきます。
- サウンドレポート
まずコントロールですが、一般的なLevel、Tone、Driveのノブが搭載されています。
基本的には、レンジの広いナチュラル系のオーバードライブで、ゲインはあまり高くありません。どちらかというとシングルコイル向けっぽい雰囲気がありました。私が持って行ったペダルの中ではTimmyが一番近い印象でしたので、それとの比較という感じで書いてみます。
ピッキングやヴィリュームに対する反応性は抜群で、Timmyと比較してもほぼ同じという感じでした。ピッキングや和音、単音の使い方でゲインが簡単に変えられます。チューブアンプへのブースターとしても使いやすいですね。
ゲインを下げた状態てはTimmyに近い、ナチュラルでクリーンな歪みなんですが、ゲインをフルに上げるとコンプレッションがかかった中域強調系のサウンドになるので、ナチュラルオーバードライブとしての基本特性と、ソロに合うなめらかなオーバードライブの特性を併せ持ったようなタイプに思います。Timmyがゲインを上げるとバリバリしたFender系サウンドになるのとは違い、ゲインを上げても主張しすぎないので、アンプの音をメインに考えて使うペダルとしては非常によくできていると思いました。
反面、もちろんプロトタイプということで今後の改良点も浮かび上がってきます。例えば、レンジの幅は広いもものの上に寄っている点や、TONEノブでゲイン調整ができるのがおもしろいんですが、TONEというよりもPRESENCE的な要素になっているという点などです。
とはいえ、まだまだプロトとしてできあがったばかりの段階ですが、すでにいろいろな評判のいいオーバードライブと比較しても遜色がないような音色を持っていましたし、素性のよさと秘めたポテンシャルは相当なものだと思います。完成が楽しみなオーバードライブです。
スタジオで録った動画を載せてみます。音はデジカメの小さなマイクから録っていますのであまり音のサンプルとしては微妙かも知れませんが･･･雰囲気だけでも伝われば、と思います。セッティングはテレキャス、Overdrive、JC-120です。
サンプルムービー
というわけで、minimichine Overdrive Prototypeのレポートでした。きになるお値段ですが、もちろん最終的な使うパーツや組み込み（ユニバーサル基板に手配線ですし）、塗装にかかる手間、販売店への輸送料等によって違ってくるのでまだ確定はできませんが･･･できれば2万円前後か、もっと安くしたい、とのことでした。もちろんまだ分かりませんが、おそらく、そこまで大きくずれることはないのでは、と思います。
本当に楽しみです。Pinkさん、開発等大変だと思いますが、がんばってくださいね。そして、今回はありがとうございました！
