少し前に出た、Xotic BB Plusをようやく試すことが出来ました。さすがに、よくできたペダルです。さっそくレポートしてみましょう!
Xotic BB Plus
こちらが、Xotic BB Plusです。完全独立の2つの歪みをまとめたタイプのペダルですね。Ch.AとCh.Bに分かれていて、それぞれの接続順もボタン一つで切り替えられるようになっています。
Ch.AはVolume、Gain、Toneとコンプレッションの切替スイッチ(ボタン式、ソフト/ハードの切替)という構造で、Ch.BではToneがTreble、Mid、Bassの3バンドEQに変わります。そして、中央にあるスイッチを押すと、通常A→Bの接続が逆になります。細かいところまでよく考えられたコントロール類ですね。
では、セッティングを見てみます。
Bill Lawrence ストラトタイプ(SSH配列)
↓
Xotic BB Preamp
【ギターアンプ】Roland JC-120 |
では、レポートしてみます。
操作性
たくさんのコントロールがあってややこしく見えるペダルなんですが、操作はとても単純でわかりやすいです。要するに2つの歪みペダルをつなげているような感覚で、それぞれで音作りをしていくという感覚ですね。各チャンネルに装備されているコントロールはとても基本的なものばかりで、コンプレッションの選択スイッチが少し独特なくらいです。ですので、一般的な歪みペダルに慣れていれば特に迷うことはないと思います。
Xoticペダルらしく、Ch.AのトーンとCh.BのEQはすべて、センターの位置でクリック感があります。
サウンドレポート
では、音を。まず、おそらく多くの方がきになってると思います、BB PREAMPとの違いですが、いろいろと比べてみたところ、Ch.AのサウンドがまさにBB PREAMPとほぼ同じ音でした。BB PREAMPは2バンドEQで、このCh.Aはトーン1発のみなのでセッティング次第では全く違う音を作ることも出来ますが、両方のEQ、Toneをフラットにした状態では、音はほぼ同じでした。微妙な違いはあるんですが、それはEQ回路や細かい定数の違い等によるものだと思います。Xoticらしく、Toneの効きは鋭いですね。
さて、ではCh.Bはというと、こちらは全く新しい歪みで、音としてはディストーションに近い、明るくて歯切れの良い歪みでした。EQの効きも幅広く、ドンシャリサウンドからブースターまで、非常にいろいろな音が作れます。さらにCh.Aとの組み合わせで、作れる音の幅はさらに広がります。
以前試したXotic AC Plusは、各チャンネルの歪みは弱めで、2つ合わせることでメイン歪みとしても使えるような設計になっていましたが、BB PLUSでは各チャンネルがそれぞれメイン歪みとして使えるほどのゲインを持っています。しかもキャラクターが明確に違いますので、曲中で切り替えたり組み合わせたりすることでいろいろな歪みとなるのではないかと思います。
また、ピッキング等の反応性も扱いやすい範囲ですが高く設定されていて、ソロ等でのニュアンス付けにもいいのではないかと思います。
JC-120で試した限りでは、個人的にCh.Bの音がいいな、と思いました。これだけ単体で出して欲しいくらいですw
コンプレッションの切替スイッチですが、試奏だとスピーカーの目の前に座って小音量で弾かざるを得ないためか、そこまで大きく音が変わる感じはありませんでした。しかし、それでも十分なくらいいろいろな歪みを作れたので、とても楽しいペダルだと思います。
というわけで、Xotic BB Plusでした。このペダル、発売が当初の予定より2ヶ月ほど遅れたんですよね。なのでもしかしたら、最終調整の段階でより使いやすく変更が加えられたのかも知れません。個人的には、AC PLUSよりも扱いやすく感じました。とてもよくできた、いいペダルだと思います。