ドイツでアンプデザインをしていたReinhold BognerさんがLAで設立した、最近人気の高いブティックアンプメーカー、Bogner。少し前に発売されたLine6とのコラボ、「Spider Valve Series」でも有名なブランドですね。
そのBognerから、(Bognerとしては)リーズナブルなシリーズが新しく登場です。その名も、「Alchemist Series」!
錬金術師の異名を持つこのアンプ、さっそくご紹介してみたいと思います。いってみましょう!
BOGNER Alchemist™ Head |
たしかに見た目はこれまでのBognerアンプの持つブリティッシュな雰囲気はなく、どちらかといえば古いMESA / BOOGIEとかにあるような無骨な印象に思います。もちろん、「デザインが似ている」場所は特にないんですが、全体の持つ雰囲気がそんな感じがしますね。
Alchemist Seriesは2ch仕様の40W/20W切替型のアンプで、デジタルリバーブとタップテンポ付デジタルディレイを搭載しています。シリーズ内のアンプ全てが同じコントロールを持っています。
コントロールは、Ch.1がGain、Trable、Middle、Bass、Volumeコントロールと、Ch.1のクリーン/クランチの切替スイッチ、Variable Brightスイッチ、Deepスイッチとなっています。Variable Brightはたぶん高域強調で、Deepは・・・低域の強調でしょうか。(それぞれTrebleとBassコントロールの下にスイッチがついています)。Ch.2は、Gain、Treble、Middle、Bass、Volumeコントロールと、Variable Brightスイッチ、Mid Shiftスイッチが搭載されています。エフェクトコントロールは、Reverb Type、Reverb Level、Delay Type、Delay Level、Delay Repeat、タップテンポスイッチとなっていて、チャンネルセレクト、ブースト、ディレイ、リバーブの4ボタンフットスイッチが付属します。
Ch.1のクリーンサウンドはまろやかなブルーストーンで、クランチモードにするとコンプレッションとピッキングレスポンスが上がります。Ch.2はBognerらしい塊感のあるブリティッシュサウンドで、20Wに切り替えると往年のブラウンサウンドを呼び醒ます・・・とのことで、Bognerならではのブリティッシュトーンを持ちながら、カリフォルニアアンプ風のブルースサウンドを合わせたモデル、という感じでしょうか。
ディレイやリバーブの搭載されるタイプですが、いろいろさがしてみたものの、どういうタイプが搭載されているのか分かりませんでした。
真空管はプリ部に12AX7を5本、パワー部には6L6を使ったクラスABアンプとなるようです。
Bogner Alchemist 212 CABINET
こちらは、Alchemist HEADに対応するキャビネットで、セレッションG12Mグリーンバックと、G12Hアニヴァーサリースピーカーがそれぞれ1つずつ搭載された、12インチ×2スピーカー、オープンバックタイプのキャビネットです。
Bogner Alchemist 112 COMBO【smtb-ms】 |
Bogner Alchemist 212 COMBO【smtb-ms】 |
こちらに、Alchemistシリーズのサンプルサウンドがあります。聴いてみた感じ、素直で暖かいクリーンサウンドから、少し無骨なマーシャル系ドライブサウンドといった感じがしました。
というわけで、Bognerから発売されたAlchemistシリーズのご紹介でした。Bognerアンプとしては非常に手頃な価格帯ですし、音もよさそうなのでこれは注目してみたいですね。Bognerは入荷待ちがすごく長かったりすることがあるので、実際に購入を考えておられる場合は早めの予約をするといいと思います。