 Greco GVA CUSTOM |
Greco GVA Custom
こちらが、GVA Customです。1VOLにTrebleとBassの2バンドEQ、真空管は12AX7と6V6の組み合わせで、20センチ（8インチ）のGrecoオリジナルスピーカーを搭載しています。また、8Ωの外部スピーカー端子を備えています。
写真でみるとなんだかすごく安っぽく見えるんですが、本物は思ったよりも質感があるように思いました。もちろん、外側はヴィニールだったり、Grecoのゴールドエンブレムはプラスチック製ですが、それは値段を考えれば当然のことです。しかし、それでも全体的に雰囲気は出ていて、下手に高級感を出そうとして失敗しているようなタイプよりも全然、落ち着いていていいと思いました。。外見は、十分に「アリ」だと思います。
では、セッティングを。
Bill Lawrence ストラトタイプ 3シングルPU
↓
Gibson GA-5
というセッティングでした。GA-5は比較用です。隣に置いてあったしww
直結でのクリーン、歪みと、ブースターを入れたとき、エフェクターで歪ませたときの音を試したかったので、ブースターから歪みまでいけそうなオーバードライブを間にいれようと思って、Landgraffに近いと言われるBob Burtが店頭にありましたので使ってみました。Bob Burtの音については後日またレポートしますね。
というわけで、レポートいってみます。
- 操作性
シンプルなアンプですし、操作性については特になにもありません。前面にパネルがついているので、GA-5よりは操作しやすい感じですね。EQもあるので、音作りはやりやすいです。
- サウンドレポート
では、音を。まずはクリーンサウンドから。
GA-5の完成された音に比べると、GVAはやはり未完成というか、バランス的にはすこし違った感じはあります。しかし、EQをちゃんと調整すれば、とても素直な音色になります。具体的には、基本的に少し低域が強くて、セッティングを間違えるとこもってしまうかもしれません。ですがちゃんと、というか普通に音を作れば、使いやすくていい音だと思います。
アンプのVOLを上げたときの歪みですが、GVAはほとんど歪まないです。アンプ単体で歪ませるには、ほとんどフルヴォリュームにする必要がありました。12時あたりから軽く歪み始めるGA-5とは違います。なので今回は、GVA単体での歪みを試すことはできませんでした。GA-5の歪みはいうまでもなく、とてもスムーズで気持ちが良いです。
続いて、ブースターを入れたとき。Bob Burtをゲイン0にしてヴォリュームを上げます。GVAは、こうすると軽く歪みますね。Bob Burtのくせもあると思いますが、基本的にきれいな歪みだと思います。12AX7と6V6なのでFender系特有の歪みになるかと思ったんですが、Champion600よりもむしろ、GA-5に近い歪みと言えるかも知れません。
GA-5は、普通にヴォリュームを上げて行ったときの音に近い感じになります。つまり、エフェクターのもつ個性がより出るのはGVAなのかな、という感じですね。
そして、ペダルで歪ませたとき。これが最も顕著に違いが出ました。GVAの場合ペダルのもつ音が出やすいからだと思いますが、バランスがよくてきれいな歪みになります。もちろんBob Burt自体もクオリティの高いペダルというのもあると思います。GVAがどれくらいペダルの音に素直に反応するかは一例だけではなんとも言えませんが、少なくともGA-5よりはアンプ自体のもつクセは強くないですね。GA-5とBob Burtは、相性もあまりよくなかったのかもしれませんが、ゲインを上げるほどになにか違和感のある歪みという感じで、やはりGA-5は直結、もしくはブースターのみで使ってこそ真価を発揮するタイプだと思いました。
というわけで、Greco GVA Customのレポートでした。エフェクターを多用して歪みや音を作っていくタイプの方にはいいアンプではないかと思います。逆に、アンプの歪みを楽しみたいという方には、やはり10万円未満の価格帯ではGA-5がいまのところ強そうですね。もちろん好みもありますのでこうだと言い切ることはできませんが、いろいろなレビュー等を見てもそんな感じだと思います。
どちらの方がいい、というより、どっちもいいですね。両方欲しいですww
