Toneboneシリーズ
でおなじみのRadialから、真空管を搭載しない歪み系、「Bones」シリーズが登場です。真空管のあるToneboneと、真空管のないBonesシリーズ、共通するのは「Bone」(ホネ)という単語ですが、歪み系のラインナップも似た感じです。それぞれ見てみましょう。
まずはこちら、「Fullerton dual distortion」です。Fullerton(フラトン)は、シンガポールやアメリカの各地にある地名ですが、この場合はもちろん、カリフォルニアのフラトンで、元々レオ・フェンダーがラジオの修理工場をやっていた場所のことです。今ではFender発祥の地と言われている場所のことですね。
このペダルは、
Tonebone Classic
を元にソリッドステート化して作られたもので、フラトンの名前のとおり、Fender系サウンド(といってもTonebone ClassicはFender系とは違う音だとも言われています)の歪みを作り出すペダルです。Level1とLevel2の2ch仕様となっており、1はバッキング、2はリードに適したトーンを作り出すようです。チャンネルごとにヴォリュームの設定ができ、共通の2バンドEQやCUT、GAINの2つの3モードスイッチがあるところなどから、Radialらしい幅の広い音作りができるのではないかと思います。
バイパス時にはあえてアクディブバッファを通す形になっており、また常時電流を消費するクラスA回路を採用しています。その代わり電池は使えません。
こちらは、「London」です。その名の通りのブリティッシュトーンを作り出す歪み系で、主にマーシャル系のトーンを持った
Tonebone Hot British
を元にソリッドステート化したというペダルです。こちらもLevel1とLevel2の2ch仕様で、それぞれヴォリュームの設定ができ、2バンドEQをそなえています。2つの3モードスイッチはCUTとBITEとなっており、こちらもやはり幅広いジャンルに合わせた音作りができるのではないかと思います。バイパス時にはアクティブバッファを通り、またクラスA回路なので電流を安定化するため電池は使えません。
TONEBONEシリーズはどれも価格が高かったこともあり、このソリッドステート化されたBonesシリーズによってより手頃な価格でRadialサウンドを使うことができるようになったのはいいですね。また、真空管を通ったToneboneシリーズの音よりもソリッドステートのBonesシリーズの音の方が好みとなる方もおられると思います。どういう風に変わったのか、それともソリッドでありながら同等の音を作れるのか、そのあたりにも興味がありますね。
それにしても、今月はいきなり、注目の新製品が目白押しです。なんかすごいですね・・・w
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