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当サイトの内容を説明文等に使用している楽器店さんがあるようですが、一切関係がありません。

Gibson Robot Guitar SG Special Ltd.


2日連続で所有機材のご紹介とかしたら毎日楽器を買っているように思われてしまう・・・とか一瞬考えましたが、それも一興ということで(ってそんなワケないですよw)、今回は新しいギター、「Gibson Robot Guitar Robot SG Special Ltd. (Cherry)」のご紹介です。先日、恐ろしいセールでこのロボSGを見つけてしまい、2〜3時間悩みましたが結局、買ってしまいました。届いてからしばらく弾いてみて、また昨日はスタジオにも持って行ってみたので、さっそくレポートしてみたいと思います。では、いってみましょう。

Gibson Robot Guitar Robot SG Special Ltd. (Cherry)


こちらがその、ロボSGです。Tronical社製の自動チューニング機構、「Powertune System」を搭載したギブソンのシリーズですね。ロボットギターって、非常に近未来的なカラーリングのタイプが多く、それはそれでかっこいいと思うのですが、個人的にはギターの見た目はクラシカルなタイプが好きで、SGの超定番カラーであるチェリーレッドを選びました。世界限定500本!ということなのですが、これってもしかして、各色ごとに500本ずつ作られているんでしょうか・・・だとしたら、それは限定というより「世界的に大ヒット」な数字になるような気もするんですが、それはたぶん気のせい・・・だと思いますw
ギターのスペックは、ボディはソリッドマホガニー、ネックは材がマホガニーで50sスタイルのラウンデッドタイプです。ミディアムスケールで22Fローズ指板ですね。PUは、フロントが490R、リアが498Tで、フロント、リア共にカバー無しのタイプです。コントロールは2VOL、2TONE仕様で、リアPUのTONEノブがプッシュ/プル式となっていてロボットチューニングのマスターコントロールノブを兼用しています。
その他のスペックとしては、ネックにバインディングがなく、ヘッドのロゴもインレイではなくシルクスクリーンのタイプ、指板にはドットインレイ、ラージピックガード、19Fでのネックジョイントとなっています。これを見ると、リアPUが498Tなのと自動チューニングやそれにともなう機能が搭載されている以外は、基本的には普通のGibson SG Specialとほとんど変わらない仕様ですね。細部を見てみましょう。

コントロールノブです。リアのTONEノブが普通じゃないですw

チューニングシステムON!ノブが光ります。

モーターを搭載したペグ。横から見るとかなりでっかいですが、素材にアルミを採用することで、実は従来のクルーソンタイプのペグよりも軽いそうです。

ヘッドを裏から見るとこんな感じです。異様な威圧感を感じます。ヘッド中央部の黒いところは、信号を処理して各ペグを操作するコンピュータが入っています。

ロック式のペグには、チューニングシステム「Powertune System」を開発したTronicalのロゴが入ります。

普通のSGだとフロントPUのTONEコントロールのあたりに設置されるアウトプットジャックですが、ロボットSGではレス・ポール等と同じ位置に設置されます。(80年代のSGもこの位置にあったそうですね。)ジャックはノイトリック製のロックタイプとなっていて、ジャックを抜くときには写真の赤い部分を押さないと抜けないようになっています。これは実用的な機能ですね。

ボディ裏側です。ちょっと分かりにくいですが・・・ボディはセンターの位置で2ピースに分かれています。この写真でもよく見ると分かるのですが、フラッシュをたいてみると・・・

コントロールキャビティのフタがシースルーになっているのがよくわかります。右上の四角いのがリチウムイオンバッテリー、右下の四角いのがチューニングシステムのコントロールノブですね。かなり見えにくいんですが、フラッシュが反射しているところのすこし上を見ると、TONEコントロールのための小さなセラミックコンデンサが見えます。チューニングシステムは充電式なのですが、充電池にも寿命があるので、そのときにはここからリチウムイオンバッテリーを交換できるというわけですね。

  • 「Powertune System」について

では、自動チューニングシステム、「Powertune System」についてご紹介します。このシステムは、バッテリー等を入れる場所をザグる必要がありますが、基本的には特殊な物を除き、ほとんどのギターに後付ができるようになっていて、ペグを一切回すことなく、全ての動作をできるように考案されたシステムです。仕組みは単純で、ブリッジに仕込まれたセンサー(ピエゾPUみたいな感じでしょうか)で弦振動を感知し、その情報をヘッド裏のコンピュータに送ることで専用のモーター付ペグを動かして自動でチューニングするというシステムです。プロの方だと、ウリ・ジョン・ロートさんなども使っているそうです。
電源がボディ側にあって、ヘッド側のペグやコンピュータを動かす、となるとネックの中を配線が通りそうなイメージがあるんですが、このシステムは凄い方法でそれを回避しています。その方法とは、「弦」です。エレキギターの弦は、「弦アース」という言葉もありますが、通電性がありますよね。そこで、テイルピースから6弦中4つの弦を使い、ペグを通って電源を送っています。残りの2つの弦は、ブリッジで感知した情報を送信する役目を担います。この形により、どの弦が切れてもシステムは作動するようになっているというわけです。ただし、弦どうしが接触するとショートとなってシステムが緊急停止します。もちろんフレットや指にも通電性がありますので、チューニング中は弦に触れることは出来ません。
チューニングシステムは、初期段階でレギュラー、Eメジャー、DADGAD、ドロップD、デルタブルース(DGDGBD)、半音下げ、ダブルドロップD(6弦と1弦がD)チューニングを搭載していて、それにプラスして1つカスタムのチューニングを設定することが出来ます。(初期設定のカスタムモードはレギュラーチューニングです。)
もちろんカリブレーション設定も可能となっています。また、初期段階ではチューニングの精度はプラスマイナス1セントで設定されているんですが、より早くチューニングを完了したい場合や、より正確なチューニングを求める場合のため、プラスマイナス0.2セント〜2.5セントまでの6段階の精度が設定できるようになっています。
また、長期保存のために「全弦をゆるめる」モードや、弦を替えたときなどのために、「全弦を巻き上げてチューニングする」モードも搭載されていて、本当に、普通に使う分には「ペグを全く回さなくて良い」という形になっています。
しかし、不意の電池切れや故障、また特殊なチューニングを設定する場合のために、ペグを手動で動かすことも出来ます。ペグはロック式で、そのまま無理に回すと壊れてしまいます。ペグをいったん引っ張って手動モードにしてから回せば、普通のギターと同様にチューニングを行うことが出来ます。(これが原因の故障が多かったらしく、Dark Fireに搭載される新システムではそのままペグを手動で回せるようになったそうです。)システムの充電には、別途付属している充電器とギターをシールドで接続することで充電ができるというおもしろい充電方法を採用しています。
また、オクターブチューニング設定モードもあり、これはペグは動きませんが、ブリッジ部で拾った音を、ノブに搭載されたLEDストロボチューナーのようにして表示させることができます。それをベースにオクターブチューニングが可能となっています。ブリッジサドルは普通のTune-O-Maticと同様に動かすことができます。
すごい小さなシステムなのに非常に多機能なのがお分かりいただけるかと思います。正直、ここまでこだわって作られたものだと思っていなかったので驚きました。
チューニングする際には、目的のモードに合わせてノブの上につけられたボタン(シルバーのノブの上の黒い部分です)を押し、全弦をどこも押さえずにジャラーンと弾けば自動でチューニングされます。
サンプルムービー
こんな感じで動きます。動画、ちょっとだけ編集していますが、撮ってるときにくしゃみが出そうになって画面が大きく動いてしまった部分をカットしたためです。

では、システムの説明に手間取ってしまいましたが、レビューの方、行ってみましょう。

  • 操作性

まずは、「弾きやすさ」という意味の操作性について。これは非常に良好です。SG特有のヘッド落ちですが・・・全然しませんね。チューニングシステムの搭載によってペグが軽くなり、またボディ側にバッテリーが入っているからかもしれませんが、ギターとしてのバランスはとてもいいです。というか普通のギターと変わらないです。
そして、SGは軽い!これは使っている方ならお分かりだと思いますが、SGって本当に軽いですね。びっくりしました。昨日1日、スタジオに行くので持って歩きましたが、レスポールはともかく、テレキャス等と比べてもすごく楽です。これはクセになりそうですね。
ストラトほど大仰ではありませんが、コンター加工もされていて、ボディも非常に薄いので弾きやすいです。コントロールノブやPUセレクターの配置も弾いていて手があたることはなく、感覚的に扱える形なので快適です。
続いて、チューニングシステムの操作性について。私の場合はレギュラーとドロップDくらいしか使わないのですが、最初はとまどったものの慣れれば簡単ですね。というか便利です。便利すぎるので初めてのギターにはオススメできませんw
ただ、場合によっては面倒くさいときもあるようです。これは実際に体験したわけではなく、説明書を読んでのことですが、弦のゲージを変える際には、カリブレーション等を再設定しなくてはなりません。たぶんそのままでも使えますが、例えばゲージを細くした場合だと、システム側が思っているより張力が少ないため、チューニングで弦を切ってしまうこともあり得ますし、またチューニングにかかる時間も長くなると思います。といっても、ゲージを変えればオクターブチューニングも必要ですし、そうそうゲージを変えることも少ないと思いますので、まぁ仕方ないのかな、と思います。
また、予想外にいい面もありました。考えてみれば当然ですが、このギターって、普通に使うならチューナーいらないんですよね・・w おかげで普段フロアチューナーを使っている私の場合、ボードが広く使えて便利でした。パワーサプライのアウトプットも一つ空いたし・・・w

  • サウンドレポート

では音を。前置きとして・・・今のところ前後PUはギブソンの初期設定のまま使っています。
非常にSGらしい音が出ます。(SGらしいというか、本物のSGなんですけどねw)中域が強めの、とても元気の良いサウンドですね。個人的にはレスポールよりも歪み方が好みに合っていると思いました。フロントPUもリアPUも、どちらも非常に使いやすい音が出ますね。リアPUがかなり高く設定されているためかもしれませんが、クリーンサウンドはフロントが好みでした。今度はリアPUをもう少し下げてみてから、クリーンサウンドで弾いてみようと思います。全体的に、レスポールと比べると、これは感覚の違いもあると思いますが、「薄っぺらい音」「軽い音」と感じるかもしれませんね。ハムバッカーですので、当然ストラトやテレとは全く違うキャラクターです。SGは高めのゲインで歪ませてパワーコードを弾くととても気持ちが良いです。テレキャスターとSGは、ヴォーカリストが持つことが多いギターという印象があるんですが、どちらもコード弾きというか・・・バッキング向きな音なのかもしれませんね。もちろんこれはあくまでも「そういう雰囲気がある」というだけのことで、テレキャスやSGを使ってすばらしいソロを弾いておられるギタリストは、プロアマ問わずたくさんおられるのはご存知の通りです。
・・・で、今あらためて以前書いたSGのレポートを読んでみると、ここで書いたことと全く同じ事を書いていてちょっと笑いましたw
ロボットSG、価格設定が高価なのと、自動チューニングシステムがどれだけ必要とされているのか、というあたりからあまり人気の高いギターとは言えませんが、音は最高ですよ。チューニング機能というオマケがついた、普通のSGと考えれば、価格次第では「買い」ではないでしょうか。ロボットギターはなんか、今かなり安値でセール対象になっているので、狙い目だと思います。
 
というわけで、Gibson Robot Guitar Robot SG Special Ltd. (Cherry)のレポートでした。最後に白状します。私がこのギターを買ったのは、ロボットチューニングは実はどうでもよくて、単純にSGが欲しかったからです。しかも安かったし。ですが実際に使ってみると、SGとしても申し分ありませんし、オマケのチューニングシステムもなかなか良好で便利なので、とても気に入りました。買った値段は別として、実はうちにあるギターの中で「定価が一番高価なモデル」です。しっかりと弾いていきたいと思います。



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