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Landgraff Distortion Box


Landgraffの新製品、Distortron Boxです。私は好きで他のLandgraff製品も中古品とかを探して手元にあるんですが、すでに普遍的な評価の製品をいまさらレビューしてもしょうがないと思って書きませんでした。ですがこちらは新製品ですし、今のところあまりネット上にもレビュー等が上がっていないようなので、書かせていただきます。では、いってみましょう!

Landgraff Distortion Box


こちらが、Landgraff Distortion Boxです。私のはシリアルナンバーが48です。6月に発売されたときには入手できなかったので・・・その後予約していた分です。そのため届くまでどんな模様のが来るか分からなかったんですが・・・非常にきれいなものが届いたのでとても嬉しい気分です。
コントロールはGain、Tone、Volumeと3モードのクリッピング切替となっています。多くのエフェクターは左上がVolumeですが、Landgraffは右上がVolume、左上がGainコントロールとなっています。Gainコントロールは普通のノブとは違い、10段階の切替式となっています。クリッピングの切替は、スイッチの位置が下の状態が最も強いクリッピングで、中央の位置があまりクリッピングをしない、もしくはクリップなしの設定、上の位置がその中間的なクリップとなっています。

相変わらず付属品がいっぱいです。

ペダルの裏側です。直筆のサインとブランドシール、あと製作日とシリアルナンバー、そして日本向けのものであることを示す「Made For TAHARA INC」の文字が書かれたシールが貼られています。

内部はこんな感じです。裏蓋とペダル筐体内部にいろいろなことが書かれています。細々としたことが書かれた裏蓋は、面白いことが書いてあるのかと思ったら、ペダルに関すること(塗装した人のサインや製作日、シリアルナンバー等)が書かれているだけです。筐体の方にはJesusがどうのこうの、といったことなどがいろいろ書かれていて、真相は不明ですがビルダーのランドグラフさんは熱心なクリスチャンなのか、それとも頭がおかしいのかどっちかだと思います・・・両方かも知れませんがw(ちなみに、昔の初期モノはどうなのか分かりませんが、最近製作されたDynamic OverdriveやMO-D Distortionにも筐体内部には全て同じ事が同じ位置に書かれています。)
この独特の空中配線とユニバーサル基板の組み方はLandgraffならではですね。

基板部のアップです。OpampにはJRC5532Dが使われていますね。写真左下にある2連LEDは、3段階のクリッピング切替の一つです。このクリッピングの組み込みを初めて見た時は本当に感動しました。この配線ができるビルダーさんはたくさんおられると思いますが、実際にやるビルダーさんはあまりいないと思います。(実際、他のエフェクターでは、Dynamic Overdriveを配線まで完コピにして作られたShibuya GakkiさんのCross Fire以外では今のところ見たことがありません・・・。)
とりあえず写真はこんなところでしょうか。ではレビューいってみたいと思います。

  • 操作性

搭載されるコントロール類は一般的なものですし、それぞれが素直な動きをするので特に難しいことはありません。ですが、ノブに名前が書かれていないため、予備知識なしでの一発目はとまどうかもしれませんね。10段階切替式のGainコントロールも、最初は「え?」と思うかも・・・。また、クリッピングの切替も、本体には一切説明がなく、各モードでそこそこ音量差があるため、最初はこれでいいのかな?と思われるかも知れません。私が初めて、店頭の試奏でDynamic Overdriveを触ったときがそんな感じでしたw
また、切替スイッチ自体も小さいので指の大きな方だともしかすると切替がやりにくいと感じることもあるかもしれません。ただこのスイッチ、どこ製のどういうものかってのは全然知りませんが、すごく優秀で、切替時にクリックもしっかりしていますし、切替時にも全然ノイズを出さないということも一応書いておきますね。

  • サウンドレポート

というわけで、音です。とりあえず・・・拙い音源ながら、録ってみました。ギターとアンプはストラトのリアPUフルテンとGVA Custom、EQ12時設定です。

サンプル1
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まずは、Gain、Toneを12時の設定です。クリッピング切替スイッチを上、真ん中、下の順に変えています。Levelは上と真ん中は同じ設定ですが、下の位置にすると音量が下がるので、ちょっと調整しています・・・その後盛大にミスってますが気にしないでくださいw
ピッキングの強さをかなり変えたりしてみましたが、昨今の反応性重視なオーバードライブと比べると、ピッキングに対する反応はそこまで機敏ではありませんね。といっても反応性が低いわけでもなく、ディストーションなのでこのくらいがちょうど良いのかも知れません。
また、クリッピングによって反応性とゲインが非常に分かりやすく変わっていると思います。

サンプル2
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続いてフルゲインのサウンドです。サンプル1同様、クリッピングはスイッチが上、真ん中、下の順に変えています。アルペジオ、ミュート、パワーコードを弾いてみました。

サンプル3
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最後に、単音を・・・これはフルゲインで、クリッピングは上の位置で弾いています。これストラトで、しかもストラトの中でも出力が低くておとなしめのピックアップなんですが・・・この音の太さはさすがだと思います。
このペダル、サウンドはまさにLandgraffならではのトーンを持っています。Dynamic Overdrive、MO-D Distortionと共通する雰囲気がちゃんとありますね。しかし、歪みの質はどちらとも違っています。どのように違うのか、ちょっと書いてみたいと思います。

    • MO-D Distortionとの違い

Landgraffのラインナップとしては2作目のディストーションとなるこのペダルということなんですが、MO-DとDistortron Boxはクラシックと正統派の違い、というような感じがします。MO-Dは荒々しいんですがギターのピッキングで表情をつけやすくて、ちょっと古くさいサウンド、Distortron Boxは全体的にMO-Dよりもコンプレッションが強めで均一性のある「これぞディストーション」というサウンドだと思います。また、フルゲインで一番強いクリッピングのモードにしたときは、MO-DよりもDistortron Boxの方がゲインが少し高く、エッジが効いたというか・・・鋭い音になります。ちなみにこの鋭さは、後段にクランチ系で反応のいいオーバードライブを接続すると緩和することができました。

    • Dynamic Overdriveとの違い

Distortron Boxは、Dynamic Overdriveを発展させたペダルだと言われているようです。実際回路的にはそうなのかもしれませんが・・・比べてみると音の傾向は全く違うと思います。もちろんゲインはDistortron Boxの方が高く、音も鋭いんですが、ただ単にそういう違いだけでなく、根本的に出る音が違うと思いました。どちらもLandgraff特有のコンプレッションや音の太さがあり、そういう意味ではたしかに同じ方向を向いたペダルだとは思いますが、それはMO-Dにも言えることです。ですがDynamic Overdriveはやはりオーバードライブで、Distortron Boxはちゃんとディストーションですね。

総評としては・・・Distortron Boxは、いわゆる正統派な「ディストーションサウンド」の真ん中にあるようなペダルだと思います。鋭くとがった歪みと太くてかつ抜けの良い音、という要素が高次元でバランス良く作られていて、よほど奇抜な機材を使わなければ、とりあえずつなげて弾くだけでちゃんとした音が出せるペダルです。クリッピング切替で汎用性もありますが、この切替は万能なものではなく、むしろ基本的なトーンがあってこそ成り立つ最後の味付け、的な使い方をするものだと思いました。
個人的にDistortron Boxのサウンドは、昔ギターを始めたころに思い描いていた「ディストーションサウンド」そのものでした。その後様々なペダルを弾いてみて、エフェクターで作るディストーションサウンドには限界があると、これまでどこかで思っていたのですが・・・全然そんなことはなかったんですね。
 
というわけで、Landgraff Distortion Boxのレビューでした。ここまで価格の事には触れていませんが、正直言って、非常に高価なペダルです。いろいろな考え方があるでしょうし、こういうエフェクターに抵抗のある方もおられると思いますが・・・良い悪い、好き嫌いは別として、もし見かけたら是非一度触ってみてください。単純に否定するのも、盲信するのも簡単なことですが、結局自分で触ってみるのが一番理解できると思います。

最後にアホな画像を1枚ww



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