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Guyatone ODm5

 Guyatone ODm5

 Guyatone ODm5
価格:10,750円(税込、送料別)

Guyatoneから、Mighty Microシリーズの第3弾が登場です!数種類ラインナップがありますが、そのご紹介はまたやらせていただくとしまして・・・今回はその中のオーバードライブペダル、「Guyatone ODm5」のレポートをお送りしたいと思います。
レビュー記事としては当サイトコンテンツ、きになるあんてなに登録させていただいたばかりの【○八】マルハチBlogさんに先を越されてしまいましたが・・・w
さっそくいってみましょう!

Guyatone ODm5


こちらが、ODm5です。先日発売されました、EFFECTOR BOOK Vol.5で、「New Products Review」の記事を書かせていただく際にお借りし、弾くことができました。このペダル、エフェクターブックで書いたレビューの文字数では書き切れていない部分があるように思いますので、改めてレポートさせていただきますね。
搭載されているコントロールは、Level、Tone、Gainと、スライド式の3モード切替スイッチ、そして入力信号のレベルを調整するインプットアッテネータが搭載されています。Mighty Microシリーズならではのインプットアッテネータ以外は、非常にシンプルなコントロール系統ですね。3モード切替スイッチも、今では珍しいものではなくなりましたね。
では、レポートしてみます。セッティングはいつもどおり、ギターがストラト、アンプはGVA Customです。

  • 操作性

とても分かりやすいと思います。特殊なコントロールはインプットアッテネータですが、このペダルの場合は基本的にフルアップで使えば問題ないと思います。機材の組み合わせによって、あまりにも歪みが強すぎる場合にのみ、下げるもので、これは説明書にも書かれていますし、たぶん弾けばすぐ分かると思いますので、難しい部分は特にないかと思います。
筐体はさすがに小さくて、ボードに設置するのも便利そうです。フットスイッチを踏む際にノブに足があたらないよう、「ストンプガード」も搭載されており、またフットスイッチの周りには蓄光性のワッシャが使われているため、暗いステージでも非常に扱いやすいペダルだと思います。とてもよく考えられています。

  • サウンドレポート

では、音を・・・とその前に、ちょっとだけ話が横道に入ります。このペダルには3モードの切替スイッチが搭載されているとさきほど書きましたが、オーバードライブに搭載される切替スイッチについて・・・歪み系のサウンドを切り替えるスイッチというのは、シンエイやUnivoxのSuperFuzzや第3期ビッグマフなど、古くから採用されてきたデバイスの一つで、特にフィーチャーされるものではありませんでした。しかし、10年ほど前(もうそんなになるんですね)特に国内において、オーバードライブにクリッピング切替スイッチを搭載して大成功したエフェクターがあります。それは、Landgraff Dynamic Overdrive、そしてFulltone FULL-DRIVE 2です。また、同時期にBOSSをはじめとする定番エフェクターのモディファイが広がりはじめ、多くのモディファイペダルにはクリッピングを切り替えるスイッチが搭載されていました。特にLandgraffのマーシャル/ダンブル/TSの切替、そしてFulltoneのコンプカットモードという名称は非常に分かりやすく、瞬く間にこの「切替スイッチ」はオーバードライブを席巻し、その形や名称は違えど、多くのペダルに搭載されるようになりました。当時はこの切替スイッチは「万能なもの」として扱われ、1台のオーバードライブで必要な音色が全部そろってしまう、というような売り文句が並んでいたと記憶します。私も当時は、「そうなんだ!」と信じていましたww
しかし、ブームというのは反動が来るもので、「切替スイッチはいらない」「シンプルに一つの音が出るオーバードライブがいい」というような意見も多くみかけるようになり、今となっては当時の切替スイッチ万能説はほとんどなくなってしまいました。
オーバードライブにおいて、クリッピングをはじめとするサウンド切替スイッチは果たして必要でしょうか。当時ブームの立役者的な存在だったLandgraffやFulltoneのエフェクターは、基本として良いサウンド、というか、しっかりとバランスの取られた音色を作り出すことが出来るオーバードライブです。そして両者とも全く違った傾向の音色で、同じ音を作ることはできません。しかし、トゥルーバイパス、TS系、切替スイッチ搭載という、記号的な共通項があったゆえ、当時はそれらを備えたペダル=良いオーバードライブというような認識が先行していたように思います。今改めて思うのは・・・まぁ正直、当然すぎることなのですが・・・切替スイッチの役割は、ベースとなるオーバードライブサウンドを邪魔することなく、音のニュアンスを変えるためのものだと思います。例えばLandgraffの切替スイッチは、当たり前ですがどのモードにしてもLandgraffの音色で、ちょっと雰囲気とゲイン量が変わるという程度のものですし、まただからこそ、そういう切替スイッチにも意味があるんだと思います。いくらジョン・ランドグラフが天才といっても、回路のクリッピングを変えただけでTSサウンドがマーシャルサウンドに変わるわけがありませんから・・・w
ということで、このペダルの音色に話をもどします。なんでわざわざこんなことを書いたかっていうと、このODm5の切替スイッチはまさにそれを理解して作られている、と同時に、サウンド切替スイッチ万能説を信じていた当時の私がもしこのペダルを手にしたら、「この切替スイッチは全く意味がない」と思ってしまった可能性があるからです。
このODm5というペダルは、いわゆるTSスタイルの、中域強調ブースター系オーバードライブです。OpampはJRC4558DDでした。「なんだまたTS系か」と思われるかもしれませんが・・・このペダルはひと味違いますw
基本的にはたしかに、中域が強調されるオーバードライブなのですが、持ち上がる帯域が非常に幅広く、まるで全帯域がブーストされ、自然に歪んでいるかのようなイメージの音色です。Tube Screamerの中域の出方が「山」だとしたら、ODm5は「丘」というイメージですね。幅広い帯域が持ち上がると言われるオーバードライブといえば、代表的なのはKlon Centaurかと思いますが、ケンタウロスのような重厚さはなく、もっとすっきりとした音色だと思います。誤解を恐れずに言えば、ケンタウロスとチューブスクリーマーの中間的な音色、と言えるでしょうか。やわらかくて原音感が残り、全体的にうっすらとコンプレッションがかかるような、非常に官能的な音色です。また、ピッキングやギターのヴォリューム操作に対する反応性も高いです。
モードの切替スイッチは、この基本的な音色を、軽くニュアンスを変えて楽しむものだと思います。モード1はゲインが低くてクリア、モード2は少しブライトになる印象(ローカットされているようです)で、モード3が一番ゲインが高くなります。このモード切替スイッチは、おそらくクリッピングの切り替えをやっていると思われますが、各モードでそれほど大きな違いはなく、少しだけ雰囲気を変えるというレベルです。また、各モードで音量差はほとんどないのはさすがだと思います。
ODm5は非常に完成度が高く、正統派でありながら独特の美しいサウンドを持った素晴らしいオーバードライブです。
 
TS系回路のオーバードライブって、ARION MTE-1Danelectro CTO-1といった例もありますが、手頃な価格でとても使いやすいサウンドになりやすいのはたしかです。本家Tube Screamer自体、元々高級ペダルというわけでもありませんし。
しかし、今回ご紹介させていただいたこのGuyatone ODm5は、このあたりの価格帯の中でも際立って高い完成度を持ったペダルだと思います。・・・個人的には、この価格帯では圧倒的な出来映えだと感じました。
本当に良いペダルだと思います。まだ発売されたばかりですが、楽器店等で見かけたら是非、弾いてみてください。すごいです。

GUYATONE / ODm5 Overdrive 【町田店】

GUYATONE / ODm5 Overdrive 【町田店】
価格:10,752円(税込、送料別)



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