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BOSS DM-2 Delay


古い中古エフェクターを買ってしまったので、レビューしてみようと思います。
名機と呼ばれる、アナログディレイペダル、BOSS DM-2ですね。新品として販売されていたのは、1981年6月〜1984年2月までで、その間にもBBDを含むパーツの変更がなされたため、前期型と後期型のモデルが存在しています。
最近はそうでもないですが、少し前はBBDが手に入らなくなってきて、アナログディレイの価格が全体的に高騰し、その中でもこのDM-2はBOSSコンパクトシリーズ初のアナログディレイペダルということもあり、また数多くのアーティストが使っているペダルということで、一時期はすごい価格になってたこともありましたが、最近はけっこう落ち着いてきたように思います。今回ご紹介するこのDM-2も、箱説明書付でしかもかなり綺麗な状態のものだったにもかかわらず、当時の定価より安く買うことが出来ました。
というわけで、さっそくレビューしてみたいと思います。

BOSS DM-2 Delay


というわけで、DM-2です。1983年9月くらいに作られたモデルのようで、後期型です。コントロールはRepeat Rate、Echo、Intensityの3つで、それぞれディレイタイム、ディレイレベル、フィードバックを可変します。

箱、説明書付でした。とても綺麗な状態です。保証書に何も書かれていなかったんですが、本体は一部塗装がちょっとはげてるので、残念ながらデッドストック、というわけでは無いみたいですw

DM-2なので当然ですが・・・Made in Japanです。日本製のBOSSペダルって、なんか嬉しくなるのはなぜでしょうw

内部基板はこんな感じです。MN3205、およびMN3102、そして艶有りJRC4558DDが使われています。前期型モデルだと、これらのICが全て違います。ちなみに、4558DDの部分は前期、後期だけでなく個体によっても使われている物が様々あるようです。代替品の多い汎用Opampで、しかも歪み系のように音に大きく影響するわけでもないと思いますので、製作時期によっていろいろ使われたのではないかと思います。
では、レビューの方いってみましょう。

  • 操作性

使いやすさに定評のあるBOSSコンパクトシリーズですから、使用感には特に問題はありませんね。そういえばどうでもいいんですが、BOSSペダルといえばこのコンパクトシリーズに3ノブ配置というイメージが強いものの、実はほとんどのコンパクトシリーズは4ノブなんですよね。しかも3ノブ配置のペダルはほとんど歪み系・・・なので、中央のDelayコントロールを動かすときはなぜかTONEが変わるような気分になってしまいましたw
そうそう、DM-2は、ディレイタイムが右に回すほど「短く」なります。通常ゼロの位置だと、ディレイタイムが最大の約300msとなりますので、そこだけは現代のエフェクターと違った操作感ですね。

  • サウンドレポート

では、音です。とりあえずサンプルを録ってみました。バッキングトラック無しでのサンプル録りは久しぶりな気がしますw
いつも通り、ストラトとGVA Customを使っています。

サンプル1
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DelayとIntensityコントロールは高めに設定し、ディレイタイムも9時くらいの位置で長めにしてあります。

サンプル2
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続いて発振を。DM-2の発振具合は個体差がかなりあるそうです。私のはあまり発振しませんでした。

次は、別のエフェクターと比較をやってみます。比較対象は・・・本当はDM-2モデリングの入っているDD-7でやりたかったんですが、持ってないので・・・w
同じくDM-2のサウンドに近いサウンドが特徴という、Analog.man/Re-J AR20DL Pro+を使って比較してみました。

サンプル3
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各フレーズ、最初がDM-2、後がAR20DL Pro+です。

サンプルサウンドはこんな感じでしょうか。音は、まさに「アナログディレイ」ですね。正統派とか王道といった言葉がよく似合う音だと思います。BBDを使ったディレイペダルは、当時としては当たり前のエフェクターですから、BOSSらしく使いやすい音が出るように作られています。
飾りっ気のない素直でシンプル、しかしアナログディレイらしい自然な出音で、意外と他では見つからない音色ですね。ハイファイすぎることもなく、かといってフィルター感が強すぎることもない、逆に無個性とすら感じさせられるアナログディレイサウンド・・・非常に使いやすい音だと思います。さすがBOSS、といったところでしょうか。
発振についてですが、この個体は本当に発振しませんw
各所のサンプルなどを聴いたり見たりさせていただいたところでは、DM-2はDelay/Intensityノブをフルアップにするよなセッティングだと強烈に発振する(前期後期かかわらず)ようなんですが、私のDM-2はそのセッティングでもなかなか発振せず、音を入力しながらディレイタイムを動かして、3時の位置に固定した時だけ自己発振するという謎仕様ですw
私はDM-2のディレイサウンドが欲しくて買ったので全く問題ないのですが、発振を求めてDM-2を買おうと思っている方は、事前に試奏される方がいいと思います。
サンプル3で比較した、AR20DL Pro+はとてもDM-2に近いと思います。AR20は全体的にリバーブっぽい残響が強めに出るので、残響音がつながっているような独特の雰囲気があり、そういう意味ではDM-2とは違ってはいますが、全く違うパーツを使いながらよくこれだけ近い音が出せるように作られていると感心しますね。ちなみにAR20DLは強烈な発振マシーンで、Repeatを12時以上にすると簡単に発振しますw
なお、現在AR20DLの後継機種となっているARDX20は、もう少しクリアなディレイサウンドになっており、発振もあまりしないタイプでした。(その代わり機能性がおそろしいですw ARDX20のレビューはこちら

さて、BBDの入手が容易になった現在、アナログディレイは今、ものすごい勢いで各メーカーから作られています。手頃な価格帯で機能性の高い物も多く、例えばMemory BoyCarbon Copy Analog Delayといったモデルが発売され、高い評価を得ています。
私はアナログディレイの、デジタルディレイにフィルターをかけただけでは作ることの出来ないサウンド(私が弾いた中では唯一MAD PROFESSOR Deep Blue Delayだけはデジタルながらほぼ完全にアナログサウンドと言って良い出来だと思いました)が大好きで、何台かのアナログディレイを弾いたことがありますが、おもしろいのはどれも個性があるんですよね。明るい音、暗い音、リバーブ感の強さ、音像のクリアさ、発振のしやすさ、そしてもちろん機能性・・・どれも機種によっていろいろ違いがあって、楽しいです。
しかし、よほどのディレイ好きでなければ、これからアナログディレイを買おうと考えている方が、今あえてヴィンテージアナログディレイに手を出す意味というのは、もしかしたらあまりないのかもしれません。(もちろん、試奏して気に入ったモデルを買うのが一番良いと思います。)
なので、どうしてもDM-2の音が欲しい、というのでなければ、今からDM-2を選ぶ必要はないと思います。
ただ、DM-2というペダルは、数多くの後発のアナログディレイペダルが指標とするだけの、安定したサウンドがあるのも事実だと思います。あえて買う必要はないと思いますが、楽器店で見かけることも多いペダルだと思いますので、一度試奏してみて、この王道なアナログサウンドを体験してみるのもおもしろいかもしれません。名機といわれるだけのことはありますね。

最後に、DM-2使ってたらなぜか弾きたくなったフレーズを・・・w
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