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当サイトの内容を説明文等に使用している楽器店さんがあるようですが、一切関係がありません。

Ibanez j.custom RG8420ZD


この前発売されたJCRG10に感銘を受け、「j.custom」とか「J-Custom」とか「Jカスタム」とかいろいろと検索していて、気付いたら手元にやってきてしまいました。
レスポールの分割がまだ残ってるはずなのにおかしいですね。

というわけで、昨日のサンタ帽となったギター、Ibanezのフラッグシップライン、j.customシリーズのモデル、RG8420ZDのご紹介です。まぁ届いたばかりということで、写真多めの軽いレポートという形にしたいと思います。ネンマツセールッテコワイネw
では、いってみましょう。

Ibanez j.custom RG8420ZD


というわけで、Ibanez RG8420ZDです。今まで持っているギターは、初めてのギターがLPタイプで、そこからグレッチ、ストラト、レスポール、テレキャス、SG、ストラト、レスポールと、全て50〜60年代のギターを元にしたモデルばかりでした。クラシックでトラディショナルなギターは大好きです。でも別に、モダンなギターが嫌いってわけではありません。
いつかは手元に置きたいNik Huberや、PRS、Suhr、Tom Anderson・・・最近だとDeanの人が始めたDBZ Guitarsなど、それこそきになるギターはいっぱいあります。
まぁ、それらのコンポーネンツ系なブランドとは違いますが、Ibanezは個人的にも注目していたギターブランドです。たぶん、このサイトで新製品としてギターをご紹介するとき、一番多いのがGibsonで次がIbanezではないかと思いますw
Ibanezは、今では定番ギターブランドと言っても良いと思います。聞いた話では2000年ごろに世界で一番売れたギターブランドとなり、その後もFender、Gibsonに次ぐ売上げを記録しているそうで、確かに、特にラウド系のバンドではIbanezのギターを使っているプレイヤーは多く見かける気がします。
主にメタルよりなモデルにおいて、Ibanezは新しい機能や機構へのチャレンジ精神が旺盛で、バスウッドボディや7弦ギター、極薄ネック、最近だと8弦ギターやダウンチューニング前提のギターなど、とにかくプレイアビリティの向上という意味でいろいろなことを取り入れたギターを制作する姿勢は昔から変わっていません。
今まではIbanezの隠れファン的に、ギターは持っていなくてもサイトを見たりしながら楽しんでいたんですが、先日のJCRG10の発売に背中を押されるような形で、j.customモデルを入手してしまいました。

長い前置きはこのへんにして、RG8420ZDを見てみましょう。
まずはスペックから。ボディはAAAフレイムメイプルトップに、アフリカンマホガニーバック。ネックはメイプルとウォルナットを組み合わせた5ピースで、KTSのチタン製レインフォースメントを埋め込んでいます。指板はローズ、24F。
PUはフロントにSeymour DuncanのSH-2、リアにTB-14(SH-14のポールピース幅を広げたタイプ)を搭載。1VOL、1TONEで、特徴的な5WayのPU切替スイッチを搭載します。
では実機の写真を載せていきます。

j.custom用のハードケースです。全体的に樹脂製で、機能的な印象です。j.customロゴ、Ibanezロゴが入っていますが、一番目立つのはTEAM J CRAFTのシールだったりします。
取っ手も樹脂製なので、持っているとちょっと痛くなってきます・・・取っ手に関しては、Gibsonのハードケースはとても良いです。

中はこんな感じです。写真奥の黒いのはストラップです。元々はトレモロに関する分厚い説明書が入っていました。専用ハードケースということで、ギターがぴったりと収まります。これは嬉しいですねw


j.customはいわばIbanezのカスタムショップモデルということもあり、こんな認定書付です。Gibson Custom Shopの認定書よりも立派です。

PUはエスカッションマウントではなく直付けです。エスカッションもピックガードもないギターは初めてです。

j.customの売りの一つ、「ノブの落とし込み処理」により、ギターからノブが生えているような見た目となります。ノブのトルクはけっこう重ためです。

j.customのRGと、JEMやJSといったシグネチャーモデルに採用される、独特の位置にあるアウトプットジャック。これは・・・

こんな感じで、ストラップにケーブルを挟んで固定したとき、そのままダイレクトでプラグをインプットできるようになっているものです。こういう地味な心遣いって、Ibanezならではな気がします。j.customは地味な心遣いの集合体ですw
ちなみに、シャーラーのストラップロックを付けていますが、j.customは自前でストラップロックが付いてきます。私のギターは全部シャーラーのストラップロックなので、ストラップを共有できるように付け替えました。

トップ板のフレイムメイプルの側面をナチュラル塗装にしたナチュラルバインディング仕様。そして、ネックの側面には本体に合わせて、フレイムメイプルを使ったバインディングが施されています。こうして見るととても派手に見えますが、少し離れたらバインディングされているのかされていないのか全然分かりませんw

少し離れれば分からなくなるバインディングとは違い、強烈な自己主張をする派手な「Tree of Life」インレイ。よく見ると、インレイに使われるパーロイドも1種類ではないようです。j.custom全モデルに共通するようなので、偶然ではなくわざと狙って作られていることが分かります。

ヘッドは角度付です。こうして見るとシルバーに見えますが、ロックナット含めハードウェアはブラックです。フレットはj.customならではの球面加工がなされています。
この写真ではj.customロゴが見えませんが、これはヘッドはIbanezロゴだけがパーロイドで、j.customロゴはシルクスクリーンプリントとなっているからです。

ロックナットはヘッドに合わせた角度が付けられています。これにより、ナットのヘッド側にテンションバーを付ける必要がなくなり、外観、弦交換時の手間ともに向上させることができています。2008年モデルから採用された新機構です。

ヘッド部を横から。マッチングヘッドのためにトップにはフレイムメイプルが貼られています。写真にある、濃い茶色の線の部分がウォルナットです。

ヘッド裏にはTEAM J CRAFTロゴとシリアルナンバーが入っています。シリアルナンバーはj.customとPrestigeシリーズ(一部モデル以外)に共通する「F」から始まるシリアルです。フジゲン製を示します。ちなみにこの前のJCRG10はフジゲンじゃなくSugi Guitarsの工房で作られたという噂があります。あれは完全に独立したシリアルナンバーでしたので、あり得る話かもしれません。
ヘッド裏には、トレモロの調整やロックナットの取り外しに使うレンチを固定できるパーツが付けられています。ペグはGOTOH製。マグナムロックではなく、普通のグローバータイプです。まぁロックナットの上にロックペグを付ける必要はないですよねw

極薄ネックです。j.custom用のネックですが、形状はSシリーズやRGシリーズの一部に使われる、「Super Wizard HP Neck」と同様のようです。
このボリュートっぽい盛り上がりが、開放弦混じりのコードを弾く時にすごく握りやすいです。ネックの裏側はVelvetouchフィニッシュという、サラサラのフィニッシュになっています。心地よいです。


ネックジョイント部。ハイフレットが弾きやすいように加工されています。弾きやすいというか・・・23〜24Fあたりを弾く時にようやくジョイントがあることを感じるほど、弾きやすいですw

ボディ裏です。アフリカンマホガニーです。写真だとうまく写らなかったんですが、ボディ側面をよく見るとセンターで分かれる2ピースボディでした。j.customは2ピースか3ピースのどちらかだそうです。
マホガニーの太い縞模様もきれいです。


トレモロ裏蓋。蓋を外さなくても、トレモロのバネのテンション調整を行えるようになっています。


トレモロとコントロールキャビディの蓋を外したところです。トレモロの蓋はプラスチックですが、コントロールキャビティとジャック部の蓋は金属製でした。ノイズ対策だと思います。


トレモロ部。黒いバネはトレモロを常にセンターに保とうとする、ゼロポイントシステムです。トレモロ部にアース用の配線も付けられています。


コントロールキャビティです。全体的に導電塗料が塗られています。ポットにはIbanezロゴが入っています。


ジャック部。こちらも導電塗料が塗られています。


Edge-Zeroトレモロブリッジです。画像右側に6つ並んだ黒丸がファインチューナー、手前にある銀色の丸いのがオクターブチューニングを合わせるときに使うボルトです。


アームは差し込み式です。差し込んだ後、アームの付け根の部分を回すことで、アームのトルクを調整できます。

というわけで、写真はこんなもんでしょうか。とにかくプレイヤーの好みに合わせて細かい微調整ができるトレモロと、プレイアビリティの向上を実現するためにあちこちに仕掛けられた機構、そして細部にわたる装飾・・・基本となる材も良いものが使われていて、とにかくこだわり抜かれたギターであることがよく分かります。

あ、そうそう、RGって薄いボディのギターってイメージがあるんですが・・・

実はストラトよりほんの少し厚みがあります。重さはストラトとほぼ同等でした。ちなみにトップのフレイムメイプルが4mmで、アフリカンマホガニーが40mmです。
「薄いボディ」ならSシリーズです。同じj.customのS8570の場合、トップ/バック共に19mmで、しかもアーチトップですから、ボディ端はとんでもない薄さになっています。

  • 操作性

写真と一緒に操作性にも少しふれて書いてきましたが、とにかくすごいです。弦交換はまだやってませんが、たぶんそれはクラシックなギターに比べて大変だと思います。ですがそれ以外については、とても使いやすいギターだと思います。
他になにかあるとすれば・・・私は問題ありませんでしたが、ネックの形状がIbanezならではの幅広/極薄ネックなので、合わない人は全く合わないと思います。それくらいですかね。

  • サウンドレポート

IbanezのRG、しかもダブルロッキングトレモロです。とんがったダブルカッタウェイやヘッド形状でダンカンの2ハム仕様ということもあり、普通は歪み専用ギターと思われるかもしれません。っていうかそう思ってました。クリーンサウンドはコーラスでもかけないとペラペラで、クランチサウンドは味気なく、その代わりハイゲインにしたら最高のギターだと。
半分正解で、半分間違ってました。まずクリーンですが、普通にいい音が出ます。たしかにどちらかといえば無個性な音ではありますが、全然問題なしです。PUの個性もあると思いますが、全体的にはブライトな音ですね。24FなのでフロントPUは若干リアよりになっていて、さらにフロントPUのSH-2もブライトな特性ということもあり、レスポールだとトグルをセンター位置にしたような音がフロントのクリーンで出ます。「甘いクリーンサウンド」を出すことはできません。
また、PU切替スイッチのポジションを2番目と4番目・・・ストラトでいうハーフトーンの位置にしたときは、まさにハーフトーンのような音が出ます。もちろん、シングルコイルPUとして作られたPUではありませんので、ストラトをハーフトーンにしたときほどの艶はありませんが、カッティングでシングルっぽい音を作りたい時などには重宝する音だと思います。ただこの位置にすると、他の位置にしたときよりも当然ですが音量が下がります。
リアPUのクリーンサウンドは、音が非常に太く、出力も大きめなのでアンプの設定によってはそれだけでクランチサウンドになります。
続いてオーバードライブ。クランチ程度のローゲインでも非常に良い音です。ストラトやレスポールのような「個性」はまだ薄いですが、その分アンプやエフェクターの特性を生かした歪みを作ることができます。
そして、さらにゲインを上げたときの音・・・これは圧巻です。基本的にはRGの音が出ます。Edgeトレモロ特有の、ローフレットをルーズにミュートしたときの少し余韻の残る重低音、RGならではの、ディストーションの雨が降り注ぐような和音、そして音抜けの非常に良いリードトーン。PUの特性から、DimarzioのJカス特有のカラっとした音ではなく、若干の粘っこさも残しながら・・・それでもやっぱりj.customの音だと思います・・・ってj.customはこれしか持っていませんが、ネット上であっちこっちの音源を聞いたので、それと比べての感想です。

ギターサウンドを語る上でこの話題が出ると賛否両論になりますが、j.customらしい音・・・それはたぶんこれが影響してるんだと思います。それは「生鳴り」です。他にダブルロックのギター持ってないので、比較が出来ないんですが、たぶんj.customはかなり生鳴りが大きなギターだと思います。フルアコのグレッチとは比べても仕方ないですが・・・今手元にあるレスポールカスタムや、57ヴィンストと比較しても、ほとんど変わらないくらい生音が大きいです。ダブルロックってボディが鳴らないイメージがあったんですが、全然そんなことはありませんでした。PUは直付けなので、余計にボディの振動が音に影響します。結果的に、出力される音に関わってくるのではないかと思いました。

そして、このギター・・・どの部分を見ても手を抜いてないんですよね。良い意味で日本人が生真面目に作ったギターというか・・・。例えばレスポールだとキャビティ内のはんだが粗かったりとか、ストラトだとなんかピックガードがすぐにうねってきたりとかあったりするんですが、このギターに関しては、全ての部分でものすごい精度を持って作られている、j.customというイメージだけでなく、実際に触れてみると余計にそう感じます。
コンポーネント系のギターからすると、それほど高いギターではありませんが、コストパフォーマンスを考えれば、たぶんこのギターの「定価」が「実売価格」となっていてもおかしくないほどのモデルではないかと思います。
音の傾向はロック〜メタル向けに作られているので、ジャンルが合うならば・・・一度手に取ってみてみる価値はあるかと思います。世界的にはレアなモデルかもしれませんが、日本国内に限って言えば、珍しいギターというわけでもありませんので、もし店頭で見かけたら触れてみてください。j.custom、すごいです。

 
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