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コンパクトアンプヘッド、Traynor Quarter Horse Micro Ampレビュー


カナダ、トロントのTraynor Ampから発売された、25Wのフロアマウントアンプヘッド、Quarter Horseのレビューをしたいと思います。
2チャンネル仕様、トレモロ、ディレイ、リバーブ付という本格的なスペックの25W出力ソリッドステートアンプヘッドをこのサイズで作ってしまったというのに惹かれてつい買ってしまいましたw
さっそく、いってみましょう!

Traynor Quarter Horse Micro Amp


こちらが、そのQuarter Horseです。3つのフットスイッチの大きさを見てもらうと分かると思いますが、一般的なエフェクターサイズのモデルとなっています。サイズ的には、Eventide Timefactorと同じくらいの大きさです。8つのノブと1つのスイッチを搭載していますが、このサイズに多機能を詰め込んだため、ノブは非常に小さいです。


右側にはプリアンプ制御系のコントロールが並びます。一番右がクリーンチャンネルのゲインを調整するClean Vol、次の3つ、Drive Vol、Drive Treble、Drive Gainがドライブチャンネルのコントロールです。

左側はエフェクトとパワーアンプのコントロールです。中央にあるトグルスイッチはトレモロとエコー、どちらのエフェクトをかけるかを選択するスイッチです。その隣の2つのノブでエフェクトの調整をします。トレモロ選択時はこれがRateとDepth、エコー選択時TimeとRepeatsコントロールとなります。続いてリバーブの深さを調整するReverbコントロールがあり、最後にMaster Volで全体の音量調整ができます。
本体手前側にある3つのフットスイッチは、それぞれ右からチャンネルの切替(クリーン時はLEDが白、ドライブ時は赤)、エフェクトのON/OFF、リバーブのON/OFFとなっています。


本体右側面には、インプット端子とラインアウト端子があります。ラインアウトは、インプットのちょっと奥にあるミニピンタイプのモノラル端子となっています。ラインアウトにはスピーカーシミュレータがかけられています。


左側面はアウトプット端子とアダプター端子です。アウトプット端子は8Ωのスピーカーアウトとなっています。


本体裏面はこんな感じ。これといって特徴はないですね。アダプターは24VDC 2.1Aのセンタープラス(付属します)を使ってね、と書いてあります。


一応、裏蓋も開けてみました。全面PCBの予想通りな形でした。入出力系とフットスイッチはそれぞれ別の基板にまとまっていました。これを見るとラインアウト端子がミニピンになっているのは、スペースの関係上仕方ないことに思いました。

という感じで、本体の解説は以上です。レビューの方行きましょう!

  • 操作性

まずは操作性について。ここまで見ての通り、このモデルは非常にコンパクトな中にかなりの機能を詰め込んだモデルとなっています。そのため、特にコントロールノブが非常に小さくなっています。最初はこれは懸念でした。ただ、実際使ってみると特に問題ないと思いました。というのも、アンプ側のコントロールノブってそれほど頻繁には触らない部分だと思います。これはフットペダル型なのでむしろ、いわゆるアンプの本体についているコントロールノブよりも変更は楽です。ただ、例えばディレイタイムやトレモロのスピードなどの微調整が難しいというのも確かです。
また、この小さなノブは別の利点も生み出しています。このペダルは、コントロール部が一段下がったところに付いているんですが、ノブ自体が小さく、また高さもないことで、フットスイッチ操作時に足で動かしてしまう心配はほとんどありません。裸足ならまだ無理をすれば動かせないこともないって感じですが、靴を履いていたらよほど、ノブの上で滑って転んだりしない限りは動かないかと思います。フットスイッチの方は、普通のエフェクターとほとんど変わらない操作感です。
各コントロールノブの役割も明確で、使いにくいことはないと思います。LEDも明るいので、見やすいです。

  • サウンドレポート

では音の方を。まずは適当に録ってみたサンプルサウンドと一緒に見てみましょう。

サンプル1:ストラトキャスター
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ギターはFender USA '57 Stratocasterを使用しました。リアPUです。スピーカーは、上の写真のようにKOCH Classic SE C-SE6Cのスピーカー(Koch VG12-60)を使用しています。
前半はクリーンチャンネルのみ、後半はドライブチャンネルとエコー、リバーブをかけています。
クリーンチャンネルのClean Volは12時、ドライブチャンネルはVol、Treble、Gainそれぞれ1時、12時、1時の設定です。エコーはTimeが12時、Repeatsが10時、リバーブは12時にしています。エコーとリバーブは他のサンプルも全て同じ設定です。

サンプル2:レスポール
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こちらはギターはGibson Les Paul Customを使用しています。リアPUでVol最大です。このモデルはPUの出力が高めのギターです。前半はクリーンチャンネルのみ、後半はドライブチャンネルとエコー、リバーブをかけています。
クリーンチャンネルのClean Volは最小、ドライブチャンネルはVol、Treble、Gainそれぞれ1時、2時、最大となっています。

サンプル3:ライン録音(レスポール)
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もう一つ、Gibson Les Paul Customを使ったサンプル2と全く同じ設定で、上の写真のようにライン録音もしてみました。

演奏が適当ですいませんw
音を録ると、こんな感じになりました。では、レポートの方書いていこうと思います。

クリーンチャンネル
このアンプのサウンドは、ブリティッシュ系サウンドを意識したのか、全体的に暗めの音色となっています。クリーンチャンネルにもその傾向がみられます。また、クリーンチャンネルといってもけっこう歪みます。クランチ程度はもちろん、もしかするとローゲイン系のオーバードライブの最大ゲイン以上に歪ませることもできます。
上のサンプル2と3の前半、レスポールのリアの498Tピックアップを最大ヴォリュームで鳴らすと、Clean Volが最小になっていてもクランチ程度に歪んでいるのが分かるかと思います。上の方でClean Volをクリーンチャンネルのゲインとあえて書きましたが、実際使うとこのコントロールは音量の調整よりもゲインの調整といった動き方をするからです。
ただ、サンプル1の57ストラトではClean Volが12時でも綺麗なクリーンサウンドになっています。57ストラトのオリジナル57ピックアップの出力が低めとなっているのももちろんですが、この比較でも分かるとおり、入力される信号に対して音質だけでなくゲイン自体も大きな変化をします。
つまり、何が言いたいかというと、このクリーンチャンネルはかなり歪むんですが、ギターのVolコントロールで簡単に制御できるということです。レスポール等出力の高いモデルでクリーンの音が出したければ、ギターのVolを絞ったりヴォリュームペダルを活用すれば解決です。

ドライブチャンネル
非常にセンシティブにゲイン調整ができたクリーンチャンネルに対して、ドライブチャンネルはかなり安定した音を作ります。サンプル1では出力の低いストラトでゲインが12時、サンプル2では出力の高いレスポールでフルゲインにして録っています。もちろんサンプル1と2では2の方がゲインは高くなっていますが、クリーンチャンネルほど大きな違いが見られません。
このアンプのドライブチャンネルは、ツイードFender系やブルースブレイカー系の、太くてそれほどゲインの高くないサウンドとなっています。そして、クリーンチャンネルと比較するとそこまでセンシティブな歪みではなく、ある程度のゲインを維持したサウンドが出力されます。
全体的にかなりローミッドが強調されるため、Trebleコントロールを積極的に使うことで音のバランスが取りやすくなっています。歪み自体はとても細かい、スムーズ系の音色で、サンプルではリアPUで弾いていますが、フロントだとさらになめらかな音になります。歪みペダルと組み合わせれば、もっと高いゲインを作ることももちろんできます。

エコー
ディレイサウンド
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サンプルはレスポールでクリーンチャンネルです。
このアンプには、TAPEと書いてある、テープエコーをシミュレートしたというディレイが搭載されています。このディレイサウンドは、どちらかといえば控えめな音色となります。ここには付いていないですが、よくディレイペダルにあるMixコントロールでいうと、10〜11時に固定された感じのバランスとなっていて、ディレイサウンドが大きく主張することはありません。ディレイタイムは、だいたい最大500~600msくらいかと思います(説明書にも書いてませんでした)。Repeatsもそれなりの値に設定出来ますが、発振させることはできません。
残響は繰り返すたびに音がかすれていくようなタイプのサウンドで、そのあたりがテープエコー風の音色という感じです。アナログディレイよりは若干クリアなディレイサウンドとなっています。やわらかい音のディレイです。

トレモロ
トレモロサウンド
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同じくレスポールを使ったクリーンチャンネル。
トレモロサウンドはまさに正統派なタイプという感じです。Depthを強くすればかなり高低差の激しい音も得られますが、基本的にサインウェーブの揺れなので音が強く途切れるようなトレモロではなく、音が連続して揺れるタイプの音色となります。

リバーブ
リバーブサウンド
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こちらも、いわゆる「リバーブ」という感じのリバーブです。スプリングっぽい響きも少しあります。サンプルはレスポールでクリーンチャンネルです。
 
こんな感じでしょうか。アンプとして、十分に使えるモデルだと思います。ラインアウトも、さすがにスピーカーのマイク録りと比べるとどうしても平面っぽさが出てしまいますが、練習するには必要十分ですし、ファズとかかけるとマイク録りよりもいい感じに音になったりします。
サンプルムービー
実際使って思ったことなんですが、この公式サンプルムービーで聞くことのできる音の傾向そのものの音色だということです。まぁもちろん、このモデルを使って録音してるでしょうから当然といえば当然なんですが、実際動画で音を聞くときと実機で鳴らしたときにはある程度違いが必ずあります(全く同じ機材を使えないのですから当然です)。
ただ、その差異が非常に小さいというのが印象的でした。といっても、使うスピーカーによって音はかなり変わります。Kochのスピーカーはかなり素直なタイプだと思いますがうちの録音環境や特性も含めて若干ローミッドよりの音になりますので、どちらかといえばもう少しブライトなスピーカーを使うと、さらにバランスが良くなるようには思いました。
あと、長時間使っていると本体がほんのり温かくなります。加熱しすぎるようなことはないと思います。

それにしても、ソリッドステートとはいえこれでアンプヘッドですよ。どう見てもエフェクターにしか見えないですよねw
面白いモデルです。4発キャビとかでも鳴らしてみたいです。音も良いと思いますし、プレイスタイルにもよりますが使いにくさは感じなかったので、是非一度試してみてください!

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