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当サイトの内容を説明文等に使用している楽器店さんがあるようですが、一切関係がありません。

BOSS BC-2 Combo Driveレビューします


BOSSから新たに発売されたドライブペダル、「BC-2 Combo Drive」をさっそくレビューしてみたいと思います。
ブリティッシュコンボアンプ、特にVOX AC30系のサウンドを作り出すというこのモデル、実力はどうでしょうか。
さっそく、行ってみましょう!

BOSS BC-2 Combo Drive


こちらが、BC-2です。しかし「Combo Drive」という名前にBから始まる言葉や、BCとつながる言葉って入ってないですよね。同系モデルと思われる、ST-2 Power StackはStackのSTなのかなと想像が付きますが・・・。
といっても、内容を知っていれば悩むようなことでもありませんね。このBはおそらくBritishのBではないかと思います。いやもしかしたらBOSSのBかもしれませんし、他の意味があるのかもしれませんが・・・w
それはともかく、BC-2です、いつものように、写真から見ていきましょう。


こちらがBC-2のコントロールプレートです。プレート部はST-2と同じ色です。コントロールは左からLEVEL、BASS、TREBLE、SOUNDとなっていて、SOUNDは左下にCLEAN、中央12時の位置にCRUNCH、右下にDRIVEと書かれています。SOUNDコントロールはいわゆるゲインコントロールです。


筐体表面にはザラザラの凹凸がついています。これもST-2と同じ処理になっています。
カラーは赤茶色っぽい感じですね。AC30のコントロールプレート部の赤紫と、前面のスピーカーグリルの布の茶色を混ぜたような色合いです。無理矢理AC30にこじつけましたが、実際何をイメージして付けられた色なのかは分からないです。



内部はこんな感じ。デジタル系ペダルは内部基板はさらっとお見せする感じなんですが・・・よく見てみると・・・これ、ST-2と似てませんか?
分かりやすい写真が、基板表面のDSPチップ周りで・・・

↓これが、BC-2のDSPチップ周り


↑そしてこれが、ST-2のDSPチップ周りです。
C3やC4あたりの番号も同じです。


こちらは左がBC-2、右がST-2です。

並べてみると分かるのですが、厳密に同じではありません。ST-2→BC-2で若干配置に改良の跡も見られますが、ST-2の方が抵抗等のチップが若干多いです。
それに、デジタルのペダルです。似てたからなんだってわけでもないです。ソフト面で全く違うものにすることは可能でしょうから。
ただ、ここで1つ、思い出して欲しいものがあります。
それは、「DN-2 Dyna Drive」。ピッキングに対するレスポンスの速さを追求した、アンプライクなデジタルペダルです。

これは、DN-2のDSPチップです。
上に載せた、BC-2およびST-2のチップは、シールが貼られていて正確な文字は読み取れません・・・が、おそらくこれは同じものか、発展系のものが使われているのではないかと思います。周囲のコンポーネンツも似たような配置になっているのが分かります。
また、BOSSはモデリングテクノロジーを使ったペダルには「COSM」ロゴを表示して来ました。直近ではGT-10にその表示がみられます。
しかし、ST-2およびBC-2にはそれは見られません。
何が言いたいのかというと、BOSSはモデリングテクノロジーとは違った方向で、アンプサウンドをデジタルで再現する術を1つ、確立したんじゃないかということです。
ST-2とBC-2が兄弟機的なモデルなのはおそらく間違ってないと思いますし、そのルーツがDN-2、そしてコンパクトアンプ、CUBEシリーズの中に認められる可能性は高いような気がしています。
とすれば、今後これらと同様の手法を用いて作られるアンプライクなコンパクトモデルが増えていき、ひいてはそれらをまとめたようなマルチエフェクターが出てくる・・・かもしれないという希望的観測を持つこともできるわけです。そして、それを期待したいと思います。

とまぁ、なんかミステリー調の分析をしてみましたw
では、レビューの方、行きましょう。

  • 操作性

BOSSコンです。それ以上でもそれ以下でもありません。つまり、非常に使いやすいペダルです。何も問題ありません。
もしあえてなにかあるとすれば、デジタルペダルなので、消費電流は45mAと多めです。過去のアナログ系歪みペダルのように、電池使用で数年使えるようなものではありません。といってそれほど問題になるほどではないですが・・・連続駆動時間はマンガン電池:約2.5時間、アルカリ電池:約9時間とのことです。
また、消費電流が多いと言うことは、パワーサプライによっては多数のペダルを接続していると電流が足らなくなることがもしかしたらあるかもしれませんので、その点だけ注意です。

  • サウンドレポート

ではでは、音の方、いってみましょう。
今日買ってきたばかりなので即興もいいところなのですが、適当なバッキングにサンプルサウンドを入れてみました。
このモデルは、VOXアンプ系の音が出るということで、他の機材の音も録ってみました。BC-2はいつもの通りKoch Classic SEを使ったマイク録り、比較機材は、今生産完了になってますが、VOXのアンプ、「AC50CP2」のマイク録り、およびLine6 POD HD500、AC30モデリングのライン録りです。それぞれのセッティングは写真で掲載します。使用ギターは全て、Gibson Robot SGのリアPUです。現行SG Specialに近いモデルです。BC-2のSOUNDコントロールにあるClean、Crunch、Driveと、それに合わせたゲインのサウンドを録ってみました。開放弦コード→パワーコード→リードとなっています。リード部の伴奏はシンセに入ってた適当なやつをコードだけ合わせて入れてありますw

クリーンサウンド


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SoundノブはClean、音量が落ちるのでLevelノブは最大で録っています。BassとTrebleはセンターです。


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AC50CP2のクリーンチャンネルです。EQはセンター、リバーブは0、ちょっとTone Cutを入れています。


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POD HD500のAC30モデリング。EQセンター、Tone Cutもセンターで、Driveコントロールは9時ちょっとです。

クランチサウンド


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2つとも同じセッティングです。全ノブ12時。最初に箱を開けたときにはこの形になっていると思います。
上のサンプルはギターのVolumeフル、下のサンプルはギターのVolumeを3あたりにしています。ちなみにこのサンプル以外は全てVolumeフルアップです。


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AC50CP2のドライブチャンネルで、フルゲインです。これはBC-2のゲインに合わせたためです。EQやTone Cutはクリーンチャンネルと同じようにしています。


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POD HD500のモデリング、ゲインは2時くらいになっています。BC-2のゲインに合わせたらこのくらいになりました。その他はクリーンと特に変更ありません。CH VOLは出力音量で、クリーンだけちょっと上げてありますが、音量をそろえるためで、音にほぼ違いは出ません。

ドライブサウンド

※このゲインの音をAC50CP2単体で作ることはできませんので、サンプルはありません。

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クランチサウンドの設定そのままで、SoundノブをDriveの位置にしただけです。


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POD HD500です。これもクランチサウンドの設定のまま、Driveコントロールを最大にしました。

それにしても適当なサンプルですいません。急ぎすぎたなぁ。
まず補足。この比較、「どれが一番音が良いか」とは考えないでください。録音環境上、特にPOD HD500のみライン録りとなっている点、またAC50CP2は50Wアンプで、それを自宅の部屋で無理矢理鳴らしているので、実力を発揮できているわけでもありません。BC-2が最高のポテンシャルを発揮しているかといえばもちろん違います。単純に、音の傾向の違いを読み取っていただければと思います。

3者3様の結果となりました。それぞれ音が全く違うのは分かっていましたが、これほど分かりやすくなるとは、という感じです。
まずはゲイン幅。BOSSのモデリングペダルやアンプ再現系モデルの特徴として、オリジナルよりも幅広いゲイン幅(特にハイゲイン方向)を取ることが多いです。このモデルもそうなっていて、AC50CP2ではとても作ることの出来ないハイゲインサウンドを作り出しています。ちなみに、AC50シリーズはAC30シリーズをハイゲイン方向に強化したモデルですので、AC30と比較すればさらにゲインの差は大きくなるでしょう。
PODも、モデリングという利点を活かし、オリジナルアンプの特性を再現しながらゲイン幅強化を可能としています。しかし、PODは他のアンプモデリングも充実していて、ハイゲインはそれが得意なモデリングにまかせているためか、BC-2よりはゲインが低くなっていて、またこのAC30モデリングに関して言えば、ハイゲインになればなるほど、モデリングっぽいというか、エフェクトっぽい歪みになっていく感じがします。実際、クリーンのサウンドは本当に素晴らしいです。(収録されているアンプによっては、逆の特性のものもあります。要は適材適所ということです)
クランチサウンドのAC50CP2の轟音というか重低音は、大出力アンプと2基の12インチスピーカーが作り出したものならではですね。もちろんEQでもっと補正できるんですが、比較ということでこのまま録りました。
今回の比較では、AC50>BC-2>HD500という順で、音の立体感が表現されているように感じます。ただ、これは機材そのものの特性というよりも、録音方法の違いによるものです。2つのスピーカーそれぞれにマイクを立てたAC50、1スピーカーとはいえマイク2本録りのBC-2、そしてライン録りのHD500という違いです。これは思った通りというか、それぞれの特性をより大きな差として分かりやすくするため、あえて行ったものですので、例えばHD500を大出力モニタにラインで出して複数のマイクで録ったり、逆にAC50やBC-2をラインで録れば、もちろん全く違う結果となります。
ただ、もちろんそれだけの違いというわけでもありません。本物のアンプそのものの歪みやクリーンサウンドを録ったVOX、クリーンアンプをエフェクトで補正したBC-2、はなっからモデリングのみのHD500というスタイルの違いも表れています。AC50はAC30とは違いますが、AC50を中心に考えると、HD500の方がBC-2よりも音が近くなっています。これはモデリングとして作られたHD500と、AC30っぽい音を作ったBC-2の違いと言えるでしょう。
まぁ、他にもマイキングがどうとかあれこれ考え出せばきりがないので・・・あ〜こんな感じで違うんだ〜くらいに思っていただければと思います。

それでは、比較についての言及はここまで。BC-2本体の音について話しましょう。
さっきも書いたとおり、完全なクリーンサウンドからメタルディストーションのようなハイゲインサウンドまで、幅広いゲインをカバーします。SOUNDコントロールのClean〜CrunchあたりまでがAC30のゲインで、それ以降はAC30では作ることの出来ないサウンドを搭載した、と考えられます。
また、このペダルのサウンド全体に言えることなんですが、コンプレッションが高めです。ST-2が持っていたあのスタックアンプっぽさが、このBC-2の中にもあって、それがちょくちょく顔をだすときがあるように思います。ただ、逆にそれがBC-2の使いやすさをさらに向上させていることもあり、例えば歪ませてのミュートプレイやパワーコードなどで音がギュっとまとまるところは、この特性所以ではないかと思います。
2つのEQは、とても標準的で使いやすいです。鋭すぎることもなく、かといって効かなすぎることもありません。まさにBOSSペダルらしい、正統派なイコライザです。
ゲインを上げると、若干ですがノイズが増えてきます。ST-2よりは少ないですが、Soundをフルにすると、静かな場面ではちょっと聞こえるくらいのノイズが出ます。ですが、全体的に見てかなりノイズレズなペダルだと思います。
クリーンサウンドもまた、このペダルの特徴の1つです。実際、非常に気持ち良いクリーンサウンドになります。上質なヴィンテージ系ナチュラルコンプをかけたかのような弾きやすさです。ただ音量はかなり落ちるので、(Levelノブで補正できます)フルレンジのクリーンブースター的な使い方は難しいと思います。EQノブを上げればファットブーストやトレブルブースト的な音は作れます。あと、時間の関係で録れなかったんですが、シングルコイルでのサウンドも素晴らしいです。歪みがもっとすっきりした感じになります。
 
といった感じでしょうか。BC-2、ハイゲインサウンドもおもしろいんですが、特にローゲインで使うとこれまでのBOSSペダルとは全く違ったサウンドを作り出すことが出来ると思います。あえてVOXアンプに合わせるのも面白いかもしれません。マーシャル系ペダルとマーシャルアンプの相性が良いように、VOXアンプとの相性も実は良いのです。
アンプの歪みに、ゲイン低めのBC-2を合わせて、VOX全開なサウンドを作るのも良い感じです。

もっと素晴らしいデモプレイムービーを貼っておきます。
サンプルムービー

これ、良いと思います。是非一度試してみてくださいね!

 
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