もちろん、言うまでも無く、どちらも定番モデルとして長年ラインナップされているギターです。
これまでのGibsonレギュラーのレスポールといえば、派生モデルは多数ありますが基本的に2008年にアップデートされたチェンバードボディのGibson 2008 Les Paul Standardと、それを基本としたLes Paul Studio、および08年以前のスタンダードを基本にしたLes Paul Traditionalを軸にしていました。
今回は、2012年に新しくリニューアルされた「レスポールスタンダード」と「レスポールスタジオ」のご紹介です。
まずは「Gibson Les Paul Standard」から見ていきましょう!
Gibson Les Paul Standard 2012 Version
【エレキギター】Gibson Les Paul Standard [2012 Version] (Ebony) 【7月下旬入荷予定】 |
見ての通り、外観は大きな違いがありません。
スペックを見てみましょう。ボディはメイプルトップ、マホガニーバックです。これも伝統のスタイルですね。ですが、2008 Standardがチェンバードボディだったのに対し、こちらでは「Modern Weight Relief」を採用。これはGibsonの新しいボディ軽量化の手段で、以前のレスポールといえばマホガニーのところに丸いチーズ穴と呼ばれる穴を開けて軽量化したりしていたんですが(Les Paul Traditionalはこの形です)、このモダンウェイトリリーフではボディの周囲にぐるっと、マホガニーをくり抜いた上にメイプルをかぶせるという形のボディとなっています。チェンバードボディよりもソリッドなサウンドとなっていて、さらに重たいレスポールを軽量化できるというものですね。
続いてはネックです。ネックはマホガニーセットネックでローズ指板、22Fです。ネックのプロフィールは60sスリムテーパー、そして指板のRが12"から16"へとハイフレットに近づくごとにゆるくなるコンパウンドラディアスを採用。以前のモデルよりも演奏性を考慮しています。
ヘッドにはもちろん、Gibsonロゴと共にLes Paul Modelの文字、そしてトラスロッドカバーには「Standard」の文字が入ります。ペグも変わりました。外観はグローバータイプのものとなっており、Grover Locking Kidneyというロックペグを採用しています。
ピックアップも新しくなりました。基本的にこれまでのBurstbucker Proを発展させたもので、フロントにCoil-tapped BurstBucker Rhythm Pro、リアにCoil-tapped BurstBucker Lead Proを採用。コントロールは2Vol、2Tone、3Wayスイッチと伝統のままですが、全てのノブがPush/Pull式のスイッチになっています。まずVolumeノブはそれぞれフロント、リアのPUのコイルタップ、ToneノブはフロントToneがセンターポジションのPhaseスイッチとなっており、コイルタップ時にはPullで外側、Pushで内側のコイルを使う形となります。リアToneノブは、リアトーンのバイパススイッチになっており、Pullでリアのトーンがバイパスされる仕組みとなります。ToneフルアップよりもさらにピュアなリアPUサウンドを得られる、というわけですね。
ブリッジ周りは2008 Les Paul Standard同様、TonePros社のロック式ストップテイルピース+Tune-O-Maticの組み合わせを採用。弦の張力だけで留めてあるのではなく、しっかり本体にロックできる形となっているため、例えば弦交換時に全部の弦をまとめて外してもストップテイルピースが落ちてしまうこともありません。もちろん調整も可能です。
他は、ナットはこれまで通りコーリアン(人工大理石)という樹脂、工場出荷時の弦は.010-.046となっています。
Gibson Les Paul Standard Plus Top 2012 Version
Gibson Les Paul Studio 2012 Version
【エレキギター】Gibson Les Paul Studio [2012 Version] 【7月下旬入荷予定】 |
ボディはメイプルトップ、マホガニーバックで、モダンウェイトリリーフを採用。ネックはマホガニーのスリムテーパーネックで、指板にはグラナディロを採用しています。ローズウッドに近い種族ですが、特性はエボニーよりという材で、ローズウッド同様、アコースティックギターのボディにもよく使われる材の1つです。こちらはコンパウンドラディアスはありません。ペグはTonePros Vntage Styleというクルーソンタイプのチューナーとなっています。PUはフロントがCoil-tapped 490R、リアがCoil-tapped 498Tとなっています。コントロールは2Vol、2Tone、3Wayセレクターで、VolumeノブのPush/Pullで各PUのコイルタップを可能としています。ブリッジはストップテイルピースとTune-O-Matic。こちらはロック式ではありません。
スタジオらしく、バインディングを簡略化しています。PUと指板も変えて、機能もちょっと減っています。しかし非常に多彩なカラーラインナップを実現しているのも特徴ですね。
サンプルムービー
というわけで、Gibsonのレスポールに行われた大きなリニューアルのご紹介でした。
新しいスタンダード、良い感じですね!これは欲しい・・・弾いてみたいです。
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