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トレモロとリバーブを1つにした「strymon FLINT」、試奏レポート!

strymon FLINT

strymon FLINT
価格:31,500円(税込、送料込)

数々のハイクオリティなペダルをリリースする人気のエフェクターブランド、Strymon。その最新モデルである「FLINT」を弾いてきましたのでレポートしたいと思います。
では、いってみましょう!

Strymon FLINT

Strymon FLINTは1台のペダルの中にトレモロとリバーブをまとめたモデルです。3種類のトレモロ、3種類のリバーブを収録していて、ペダル右側がリバーブセクション、左側がトレモロセクションとなっています。トレモロとリバーブの順序は設定で変えることも可能。
コントロールはトレモロがIntensity、Speed。リバーブがMix、Delay、Colorで、トレモロとリバーブそれぞれに3モードのトグルスイッチがあり、音を変えることができます。また、両方のフットスイッチを押しながらノブを回すことで、リバーブのColorノブを除くコントロールが別のコントロールに変化します。トレモロのブーストやタップテンポの設定、リバーブのブースト、および接続順の設定ができます。ペダルは1IN2OUTで、エクスプレッションペダルを使うこともできます。
収録されているトレモロとリバーブは、まずトレモロが'61 harm、'63 tube、'65 photoの3種類、リバーブが'60s、'70s、'80sの3種類となっています。
では、レポートいってみましょう。

  • セッティング

Strymon FLINT

strymon FLINT

strymon FLINT
価格:31,500円(税込、送料込)

Fender USA Super Champ X2

セッティングはこんな感じでした。Super Champ X2もおもしろいアンプだったので、また別の機会にレポート等できればと思います。今回はスタンダードなFenderサウンドを基本に、多少歪ませたりしつつ試してみました。

サウンドレポート

では、音について。
まず、トレモロから見ていきましょう。
トレモロは、基本的に3種類の音を作ることができます。FLINTはけっこう細かいコントロールもできますが、両方のスイッチを押しながらの裏モード的なコントロールは行わず、基本的なノブを使ったコントロールのみで試しました。
まず、「'61 Harm」モード。これは60年代序盤のアンプにのみ搭載されていた、独特な「ハーモニックトレモロ」のサウンドを元にしたものです。あくまでもトレモロなんですが、音の音量が上下するだけでなく、同時に軽いフィルター的なサウンドが混ざった、若干複雑な揺れ方をします。なんというか、立体的で軽くサイケっぽい雰囲気を漂わせる揺れ方をするのが特徴ですね。トレモロはトレモロですが、そういう新しいモジュレーションエフェクト的なサウンドです。弾いていてとても気持ち良く、またアンプクリーンだけでなく歪みに合わせてもちょっと変わったサウンドになっておもしろいですね。ただ、あくまでトレモロとして作られているので、ハーモニックトレモロ特有のフィルター感をより強調した、シュワシュワ系ヴィブラート+トレモロ的な個性派サウンドが欲しい、という場合にはそれ専用のペダル(Catalinbread PareidoliaAmptweaker SwirlPool)の方がより個性を強調したサウンドが得られるかとは思いました。FLINTの'61 Harmモードは、フィルターっぽさが付加されたヴィンテージトレモロ、という雰囲気が強い感じです。
続いて、「'63 tube」。これはアンプの大出力化が進み、クラスABアンプが主流(現在でも特殊な例とデジタルアンプを除き、大出力アンプはクラスABです)となってきたことで生まれた「パワーチューブトレモロ」のサウンドを再現したものです。パワーアンプのゲインを可変することで音量の上下を得るトレモロで、クラスABアンプのパワー段のプッシュプル方式(1ペアの真空管に周波数の上と下の増幅を個別に担当させる、みたいな感じで大出力を得る方式)の特性を利用することでノイズの少ないトレモロを得られるというもの。FLINTの'63 tubeモードでは、音量の上下にともなって音量が最小、また最大付近で発生する真空管や回路特性による歪み(最小時のノイズ的なクロスオーバー歪みと最大時の倍音が軽く歪むハーモニック歪み)もシミュレートしているということですね。
実際に弾いてみた感じだと、3つのモードの中で最も自然なトレモロだと思いました。よく言われる「ヴィンテージアンプに搭載されているトレモロ」のサウンドです。音が太く、変化が滑らかなもので、非常に使いやすいサウンドが特徴でした。このナチュラルながら気持ちの良い音の太さが、さきほどの歪みのシミュレートによるものではないかと思います。歪みエフェクターのように音が歪むわけではありません。
そして、「'65 photo」モード。これはフォトセルを使った「60年代中期のアメリカ製アンプに搭載されていた」トレモロを再現したというもの。明言はされていませんが、ほぼ間違いなく、その後のアンプやトレモロに大きな影響を与えた'65 Twin Reverbのトレモロ、だと思います。
ただ、オリジナルもリイシューも、このトレモロと比較したわけではありませんので、音が似ているかどうかについては言及できません。弾いてみると、3つのモードの中では最も過激なトレモロです。音量の上下が激しく変わるので、Speedを上げればマシンガントレモロなサウンドも可能。ある意味、最もエフェクター的なトレモロサウンドと言えるかと思います。といっても、3つの中では最も激しく音量が変わりますが、もちろん機械的に音がON/OFFされるほどの激しさではなく、あくまでもナチュラルなトレモロサウンドを維持しています。

トレモロのサンプルムービー

続いてリバーブ。まずは「'60s」モードについて。こちらはいわゆるスプリングリバーブのサウンドをシミュレートしたというものです。弾いた瞬間に分かる、スプリングリバーブらしい感じが強く出ているタイプのリバーブですね。フルサイズの2スプリング・タンクのリバーブを再現したということです。弾いてみると分かりますが、スプリングっぽさがかなり濃いので、あえてスプリングリバーブのサウンドが欲しい、という時に使うと良いかと思います。逆に、いわゆる部屋の残響的なナチュラルなリバーブサウンドが欲しい場合には、ちょっと味付けが濃いと感じるかも知れません。
「'70s」モードでは、70年代の「エレクトロニックプレートリバーブ」、つまりプレートリバーブのサウンドを再現して作られた最初期のデジタルリバーブサウンドを、今改めて再現した、というもの(ややこしいw)。
サウンドとしては、いわゆる正統派リバーブサウンドって感じです。ジャンルやスタイルによって変わってくるとは思いますが、いわゆるライブハウスとかで聴いたりするような、最もナチュラルでシンプルな残響が欲しいならこのモードですね。「リバーブエフェクト」という感じは薄く、普通に音が残響している感じのサウンドとなります。
最後に「'80s」モード。これは「80年代終盤のラック型デジタルマイクロプロセッサーリバーブ」をシミュレートしたもの、ということです。これはいわゆるホールリバーブサウンドですね。ナチュラルかつ深い残響が出るタイプのサウンドです。リバーブエフェクト感も強く、「エフェクトとしてリバーブをかける」際には、このモードが良いかな、と思いました。
なお、リバーブについてですが、StrymonにはblueSkyというリバーブ専用機があります。レビュー記事はまだ書いてないんですが、けっこう前に買って持っているので比較すると、基本的にナチュラルなリバーブサウンド、という意味ではクオリティに違いはありません。ただ、当然専用機であるblueSkyの方が機能的にもサウンド的にもバリエーションは豊富で、変態的なサウンドを作ることもできます。あと、blueSkyのリバーブサウンドの方が、より強い立体感をもった残響を作ることが出来ます。FLINTのリバーブは、基本的に定番のサウンドをシミュレートしたモデルなので、「よく聞くリバーブサウンド」という言い方も、乱暴ではありますが可能です。ただ、そのクオリティは十分高いです。このあたりは必要に応じて選ぶと良いのかな、と思いました。両方必要って方もいると思います。

リバーブのサンプルムービー
 
というわけで、Strymon FLINTの試奏レポートでした。
全体的な印象で言うと、Strymonペダルの中で最も癖の少ないサウンドが特徴といえると思います。ただし、無個性と言っているのではなく、定番のサウンドが収録されているので非常に使いやすい、という意味で、です。操作系もシンプルですし、やろうと思えばさらに詳細な設定も可能な多機能さもある、という柔軟性、サウンドはどれもクオリティが高く、いわゆる正統派なトレモロとリバーブサウンドならたいていこれ1台でいけてしまう、というタイプのペダルでした。
「とりあえずトレモロとリバーブのサウンドが欲しい。正統派な音だけで良いので、クオリティは必要」というプレイヤーにはとても重宝するモデルではないかと思います。個性的と言えばハーモニックトレモロは個性的でおもしろい音です。全体的な音の確認が終わった後、気持ち良くてずっとこのハーモニックトレモロを弾いていましたw
とても良いペダルです。1つあると非常に重宝するペダルだと思います。
 

 
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