【エレキギター】Gibson Midtown Standard P-90 【10月下旬入荷予定】 |
ルーツを辿るといろいろありますが、その形を量産モデルとして最初に広めたのが1958年に発売されたGibsonのES-335、ES-345、ES-355のThin Lineシリーズと呼ばれたモデルで、それらは現在でも定番のセミホロウとして知られています。それ以来Gibsonは様々なセミホロウモデルをラインナップしていますが、現在、それらのほとんどはCustom Shopのみでの製作となっています。
そんな中、2011年に新しく登場したのが、Gibsonレギュラーモデルのセミホロウボディとして作られる「Midtownシリーズ」です。
シンラインシリーズから続くダブルカッタウェイにfホールの付いたボディ形状を受け継ぎながら、よりコンパクト化されたボディ。そしてボディトップをフラットトップとし、よりソリッドボディに近い演奏性を求めて作られたシリーズです。
今回の「Gibson Midtown Standard P-90」は、MidtownシリーズのスタンダードモデルにP-90ピックアップを搭載したモデルですね。
ボディはメイプルトップ、マホガニーバックのホロウ・チェンバードボディ。60sスリムテーパータイプのマホガニーネックにローズ指板を採用。22Fです。PUはフロント、リア共にアルニコVの P-90を搭載。ストップテイルピース+Tune-O-Maticブリッジで、コントロールは1Vol、1Tone、3Wayセレクターとなっています。
このシリーズは、ホロウボディの歴史を作ったGibsonのモデルであり、それでいてフラットトップという新しい形を備え、そして非常に手頃な価格なのも特徴ですね。カラーラインナップも多く、今回のP-90モデルではPelham Blue、Wine Red、Heritage Cherry Sunburst、Fireburst、Vintage Sunburstのラインナップとなっています。作りとしてはサイズやボディ材の使い方(メイプルトップ/マホガニーバックという呼び方やチェンバードと記されている点なども含めて)から、ES系よりもCS-336をフラットトップにしてレギュラー化したタイプ、という感じのモデルではないかと思いますが、(Gibsonのホロウはボディ材やトップ・サイド・バックと記載される)その分よりソリッド系に近い扱いやすさを持ったモデルではないかと思います。
いい音ですね。ホロウの暖かさとP-90の切れの良さが合わさるので、クリーンも歪みも使いやすそうな雰囲気だと思います。また、外観もGibson伝統のホロウボディで、さらに低価格ながらヘッドにはしっかりパーロイドロゴが付いているのも良いですね。昔、まだシルクスクリーンプリントロゴのGibsonギターしか持っていなかった頃、パーロイドロゴのヘッドを見ていいなぁと思っていたのを思い出しました。実際パールロゴのを持つと全く気にしなくなるんですけどね。弾いてるとき見えないしw
ネックやボディにもバインディングが巻かれ、またコントロール部はボディバックからキャビティが開けられるようになっているので、メンテナンスやカスタムもやりやすいモデルです。(ES系のモデルやフルアコ等の古い形のモデルは全てFホールから行わないといけないため、個人で修理や改造を行うのが非常に大変です。)
このシリーズ、個人的にもすごい注目のギターです。これだけ気軽に使えて、しかもメインギターとしても使えるセミホロウってあんまり無いですし。
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