Carl Martinのポピュラーなエフェクターをパッケージングした"アナログ"マルチエフェクターCARL... |
「Quattro」は、Carl Martinの人気エフェクターを1つにまとめたタイプのマルチエフェクターです。コンプレッサー、オーバードライブ、コーラス、ディレイがこの順に並んで搭載されており、それぞれ個別にON/OFFしたり設定を変えたりして様々な音を作ることが出来るペダルとなっています。
まず、コンプレッサー部は「Comp/Limitter」の回路を元に作られ、シンプルにLevelとCompressコントロールとしたもの。幅広いコントロールが可能なスタンダードコンプレッサーです。
続いてオーバードライブセクション。ここはLevel、Tone、Drive1、Drive2コントロールを搭載し、ON/OFFスイッチとDrive Selectスイッチを使って2ch仕様のドライブペダルとして使うことができるようになっています。2つのDriveコントロールはそれぞれクランチサウンドとハイゲインサウンドとなっています。
次はコーラスセクション。ここはSpeed、Depthのみのシンプルなコントロールを用いたヴィンテージコーラスを作るセクションです。ゆっくりとしたコーラスからレズリースピーカー的な音まで作ることができます。
そして最後にディレイセクション。Echo、Repeat、Toneコントロールを搭載し、ON/OFFとタップテンポスイッチを装備。ヴィンテージテープエコーのサウンドをノイズレスに歪みもなく作ることができるというもので、もともとヴィンテージスタイルなディレイですが、Toneノブの調整でさらに暖かいディレイサウンドを実現するとのことです。最大1000msのディレイタイムに対応しています。
また、この「Quattro」はさらにシステムの拡張にも対応します。1IN2OUTのステレオ対応ペダルとなっていて、コンプレッサーとオーバードライブの後、コーラスとディレイの前にSEND/RETURN端子を搭載。これにより、他の歪みや空間系エフェクト等を追加してより大きなシステムを作ることが出来ます。
駆動は本体から伸びるコンセントを使います。アダプタは不要ですが、ボードに入れる際はテーブルタップを用意しておくと便利かも知れません。
サウンドもCarl Martinらしいハイクオリティな音を実現。デジタルのマルチエフェクターのようなフレキシブルさはさすがにありませんが、1つあれば様々なシーンで使える便利なペダルだと思います。ボードに入っているとなかなか存在感もありそうですね。
単純にCarl Martinの本格エフェクターが4つセットになっている、と考えると手頃な価格となっているのではないかと思います。アナログマルチエフェクター、主流にはならないでしょうけど、今後、少しずつ増えてくるペダルの1つとなるのかもしれませんね。
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