Fenderの中で、実験的な試みを行うモデルをラインナップする、Pawn Shop Series。これまで、ギターではFender Japan Pawn Shop Series、そしてアンプのPawn Shop Special Seriesが発売され、クラシックだけどちょっと変わったモデルがいろいろと出てきています。
今回、新しくFender MexicoからPawn Shop Seriesのギターが登場。非常に個性溢れるモデルが出てきました。それぞれ見てみましょう。
Fender MEX Pawn Shop Offset Special
【エレキギター】Fender MEX Pawn Shop Offset Special 【12月27日入荷予定】 |
ストラトキャスターのカッタウェイとジャズマスターのボディ下部のようにオフセットしたスタイルのセミホロウボディで、外観からもちょっと変わった感じが伝わってくるモデルです。
ボディはアルダーのオフセットシェイプ。Fホールを持つセミホロウタイプです。ネックはメイプルCシェイプのメイプル指板ミディアムジャンボ21F仕様です。ピックアップはジャズマスターなどにも使われるJZHBハムバッキングを2つ搭載。1Vol、1Tone、3Wayセレクターで、ブリッジはフローティングトレモロ・テイルピースのアジャストマチックとなっています。トレモロロックも可能です。
2カラーサンバーストとブラック、そしてシェルピンクのカラーをラインナップ。ボディも個性的なんですが、ヘッドも、Fenderロゴのみのラージヘッドとなっているので、なんだかより大きく感じますね。
サンプルムービー
サウンドとしては、ホロウボディのジャズマスターという雰囲気な感じですね。暖かいFenderサウンドです。
Fender MEX Pawn Shop Mustang Special
【エレキギター】Fender MEX Pawn Shop Mustang Special 【12月27日入荷予定】 |
このモデルには関係ないですが、かつてのオリジナルMustangには現在のスタンダードとなっている24インチスケールと、さらに短い22.5インチスケールが用意されていました。(22.5インチはDuo Sonic、24インチはJaguarと同じ)結果的に「ロングスケール」の24インチスケールの方が人気だったのでそれが今につながります。MustangやJaguar、そしてそれを元にしたモデルの「ショートスケール」が、他の多くのギターに使われる「ショートスケール(22インチ前後)」よりも長いのは、そういう歴史があったりします。なお、日本ではほとんど聞いたことがありませんし、世界的にももう言われることはほぼ無いんでしょうけど、24インチのムスタングのことを「ロングスケールのムスタング」ということもあったりするようです。
というわけで脱線終わり。Mustang Specialを見ましょう。
このモデルはアルダーボディを採用し、24インチスケールのメイプルCシェイプネックを搭載。指板はローズウッドで、ミディアムジャンボの22F仕様です。ピックアップは2ハム。Enforcerハムバッカーを2つ搭載し、ダウンサイズされた70年代スタイルのPUカバーを装着。1Vol、1Tone、3Wayセレクターを搭載し、各PUごとに、フェイズアウトではなく、コイルセレクターのスイッチを搭載しています。これにより、各PUをハムバッカーとしてだけでなく、前後それぞれのコイルを選択することでシングルコイルとして使うことも可能。さらにブリッジはストラトキャスターのハードテイルブリッジを採用し、非常に個性的なムスタングに仕上がっています。
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ムスタング特有の暴れ具合ですが、より音が太くなり、クリーンでもしっかり存在感のあるサウンドになっている感じです。
Fender MEX Pawn Shop Jaguarillo
【エレキギター】Fender MEX Pawn Shop Jaguarillo 【12月27日入荷予定】 |
アルダーボディにメイプルCシェイプネック、ローズ指板にミディアムジャンボ22Fとなっていて、ピックアップはなんとSSHスタイルの3PUを搭載。フロントとセンターはスタンダードなストラト用シングルコイルで、リアはAtomicハムバッカーとなっています。コントロールは1Vol、1Toneで、1弦側のネックよりにストラトと同じ5Wayのブレードスイッチを搭載。Jaguarの複雑なスイッチ類は一切なくなり、非常にスタンダードなコントロールとなっています。ブリッジはアジャストマチックで、フローティングトレモロテイルピースとなります。
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非常に癖の強いJaguarサウンドはリアハムで垣間見ることができますが、そのサウンドも非常にファットなタイプとなっていて、またクリーントーンもより使いやすい音色となっている感じです。「Jaguarの音」とは違う雰囲気ですが、これはこれでFenderらしくて良い音ですね。
Fender MEX Pawn Shop Reverse Jaguar Bass
【エレキベース】Fender MEX Pawn Shop Reverse Jaguar Bass 【12月27日入荷予定】 |
アルダーボディ、メイプルCシェイプネック、ローズ指板ミディアムジャンボ20F仕様。
ピックアップはセンターとリアの位置にReverse Jaguar Bass Humbuckingをそれぞれ搭載する2ハム仕様となっていて、コントロールは1Vol、1Tone、3Wayセレクターです。ブリッジはNew Fender High Mass Modern Bridgeです。
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現代的なサウンドで、MUSICMAN StingRay 4のようなサウンドが得られるのではないかと思います。ボディシェイプもですが、リバースヘッドのベースというのも変わっていていいですね。
というわけで、Fender MexicoによるPawn Shopシリーズのモデルを見てみました。
どれも非常に個性的なんですが、共通していると感じたのはファットなサウンドを作るというところ。ハムバッカーを用いて、Fenderらしい音の中でファットかつまとまりのある音が出せるモデルという感じです。
個人的にはMustang Specialが一番弾いてみたいです。良い感じですね。
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