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Mesa/Boogieのハイゲインディストーション!「Throttle Box」速効レビューします!


モダンアンプを代表するMesa/Boogie。1967年からFenderアンプの改造やメンテナンス等を行うリペアショップを営んでいたランドール・スミスはPrinceton Ampの改造で有名になります。71年にはMesa Engineeringを創業。彼が手がけたアンプを弾いたカルロス・サンタナが"Shit man. That little thing really Boogies!" と言ったことがブランド名の元となっています。そのアンプは「Mesa/Boogie」と名付けられました。(後のMark I)
そのため、現在のMesa Boogieのロゴには「Mesa Engineering」と書かれており、Boogieと付けられるのはMarkiconシリーズのみとなっています。ブランド名はメサ・ブギーで良いみたいですね。
そんな歴史のあるメーカー、Mesa Boogieから、エフェクターが4機種まとめて登場。これまでもフロア型プリアンプ「V-Twin」というモデルをラインナップしていたことがありましたが、完全なエフェクターは初めてとなるのではないかと思います。
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今回はこの4機種のエフェクターの中でも最も幅広いゲイン設定に対応するというディストーションペダル「Mesa/Boogie Throttle Box」をレビューしていきたいと思います。
では、いってみましょう!

Mesa/Boogie Throttle Box


こちらが、その「Throttle Box」です。
4つのノブと1つのスイッチを搭載したディストーションペダルです。ブラックで統一された外観で、そのサウンドの激しさを想像させるデザインとなっています。ペダル中央にはMesa Engineeringのロゴが入り、下部にはスピード感のあるThrottle Boxのロゴが付けられています。
 

コントロールはLevel、Gain、Mid Cut、Toneの4ノブにHi/Lo切替スイッチとなります。Mid Cutはミッドレンジを削るコントロール、Hi/Loはゲインの切替スイッチとなります。スイッチがHiモードの時はON時にLEDが赤、Loモードの時は黄色となって、現在のモードが一目で分かるようにも鳴っています。
 

ペダルの奥にはアダプタ端子を搭載。ここにアダプタ端子があるとボードに並べたときに使いやすくて良い感じです。
 

背面にはアダプタの説明と、25mAという駆動電流の値が書かれています。あとはシリアルナンバーと、電池使用時は使わない時にプラグを抜いておく、LEDが暗くなったら電池交換、という注意書き、そしてカリフォルニア、ペタルーマでハンドビルトされているということと、トゥルーバイパスであるということが書かれています。
 

裏蓋を開けると、こんな感じです。全体がブラックで統一されていますが、基板までブラックですね。
 

電池を取り外すと、こんなDIPスイッチが見えます。これはブーストのON/OFFスイッチで、画像の状態(本体外側になっている状態)が出荷設定で、ONになります。ONにすることでEQカーブがシャープになり、またローエンドが強調されてハイゲイン向けのサウンドに、OFFにすればバランスのとれたEQカーブとなってロー〜ミドルゲイン向けのサウンドとなります。
 

いろいろ外すと、こんな感じになります。基板は2段重ねとなっていて、全体的にかっちりとまとまっています。
 

エフェクト回路は基本的にこの下側の基板に収まっているようです。金属皮膜抵抗が並んでいて、またいくつかOpampらしきチップも見えました。型番等は見えませんでした。
 

基板上側の様子。良さそうなパーツが使われています。ジャックはNeutrik製ですね。筐体とのグランドはフットスイッチのワッシャ部で取っています。
 

上側基板にある謎のLED。クリッピングか何かだとは思いますが、ペアではなく1つだけでした。ON/OFFのLEDとは別です。
 

2枚の基板を繋ぐ2本のケーブル。なんか芸術的なほどしっかり取り付けられています。
 

このペダル、内部の作りもしっかりしているんですが、筐体も良いんです。あらかじめワッシャが載る部分がシルバーになっています。
 

筐体の内側はこんな感じです。フットスイッチの穴まわりは塗装が無く、グランドの接触ができるようになっています。筐体は基本的に共通形状のようで、このように大きな穴を開け、その上からプレートを載せてモデルごとのノブの違いなどに対応しています。非常に効率的な作りなんですが、これって意外と見たことがない形ですね。よく考えられていると思います。
 

本体上部に取り付けられるプレートはけっこう厚みもあってしっかりしています。プレート上のシルバーの文字は印刷や塗装ではなく立体的に盛り上がっていて、高級感のある仕上がりです。
 

これは筐体下部の隅。実はエフェクターで、使われている筐体の質が一番出るのがこの部分です。裏蓋と本体部がスムーズにつながっているのが分かりますね。これは良い筐体を使っているからです。また、このネジも強いものが使われています。ただ、ネジはかなり硬いです。
 
では、写真はこんな感じでしょうか。レビューの方、行きたいと思います。

  • 操作性

まずは、操作性です。4ノブに2モードスイッチ、内部スイッチとかなり多機能なディストーションペダルですが、基本的に迷うことはないと思います。各コントロールの役目が明確で、内部スイッチだけは説明書を読まないとわかりにくいですが、他は何も考えなくても使うことが出来るかと思います。
入出力、アダプタ端子の配置も良く、本体サイズもスタンダードなのでボードへの設置もやりやすいですね。本体はこのスタイルにしてはそこそこ重さがあり、BOSSペダルと変わらないくらいです。
 

  • サウンドレポート

では、音の方いってみましょう。
まずは、少しですがサンプルサウンドを録ったので載せてみます。動画にもしてみました。

内容は全く同じです。ここに出てくるものと同じですが、個別にサンプルサウンドも載せておきます。

サンプル1:モダンハイゲインサウンド


Download
ギター:Gibson Custom Shop Les Paul Custom-ブリッジピックアップ
アンプ:Koch Classic SE C-SE6C-クリーンセッティング
Level:11:30
Gain:11:30
Mid Cut:9:00
Tone:1:00
Switch:Hi
Boost:ON

サンプル2:メタルサウンド


Download
ギター:Gibson Custom Shop Les Paul Custom-ブリッジピックアップ
アンプ:Koch Classic SE C-SE6C-クリーンセッティング
Level:10:00
Gain:3:00
Mid Cut:2:00
Tone:2:00
Switch:Hi
Boost:ON

サンプル3:パンク/オルタナティブサウンド


Download
ギター:Gibson Custom Shop Les Paul Custom-ブリッジピックアップ
アンプ:Koch Classic SE C-SE6C-クリーンセッティング
Level:10:00
Gain:1:00
Mid Cut:11:00
Tone:10:00
Switch:Lo
Boost:ON

聴けない場合はこちら(Soundcloud)

サンプルサウンドはこんな感じです。基本的に内部のBoostはONのまま、表のコントロールだけを調整して録ってみました。まだ届いてからそれほど時間が経っていないので、あまり多くのサンプルは録れませんでした。このあたりはまた後ほど、追加のサンプルなども作りたいと思います。
さて、このペダル、まず適当に繋いで弾いた瞬間から「最高」でした。
音は基本的にハイゲインの方が相性が良い感じの音だと思います。特にハムバッカーで弾くと、非常に分厚くて音が塊になるようなサウンドとなります。サンプルサウンドでいうと最初の2つがHiモードでの音なんですが、どちらも基本的な歪みの質は共通しています。
ロー〜ミッドあたりが特に強く強調され、細かな質の歪みが襲ってくるようなサウンドです。Mid-Cutを上げて行くと、いわゆるドンシャリ系のサウンドになりますが、その音もスカスカになるような感じではありません。ゲインを上げれば多少シャリシャリ感は強くなりますが、かといって埋もれてしまうようなか弱いハイゲインではなく、しっかりとそこに存在感を主張する強い音が出てきます。特にローがどっしりとしていることもあって、安定感のある歪みを簡単に作ることができます。もちろん、本物のハイゲインアンプの音とはまた違うんですが、Mesa Boogieらしいハイゲインサウンドをエフェクターでここまで作ることが出来る、というのは驚きですね。
また、これらのセッティングはバッキングや和音だけのものではありません。単音でも非常に効果的です。どういう感じかというと、歪みの細やかさがあるため非常にスムーズで、伸びのあるサウンドです。これもMark系なんかに見られるような雰囲気を垣間見せる音となっているので、リード時にのみ使うのもOKなペダルですね。ハイゲインディストーションだとなかなかここまでのものは無いので、これは素晴らしいです。
さて、スイッチをLoモードにすると、今度は強いローエンドが目立つサウンドとなります。Hiモードほどのサステインはありませんが、ゲインはクラシックディストーション程度まで下げることができます。強めに出るローエンドと、鋭いサウンドが合わさることで、ピッキング大きな石が飛んでくるような音が特徴となります。メタルほどのゲインは不要、でも激しさを必要とするパンクなどのロックにぴったりのサウンドです。
今回のサンプルサウンドでは全て内部のBoostはONで、レスポールカスタムを使って弾きました。では、シングルコイルのギターを使ったりBoostをOFFにするとどうなるでしょうか。
まずシングルコイルですが、これも使えます。ハムバッカーだけに合うタイプのペダルではなく、特にギターを選ばないペダルですね。もちろんゴリゴリのメタルサウンドを作るならばハムバッカーの方が良いかとは思いますが、シングルコイルで使うとまた違った雰囲気の音になります。
例えばエモ系などの、音の粒が荒っぽいハイゲインサウンドなどでは、シングルコイルの方が効果的な音になったりします。また、全体的にゲインは下がりますので、マーシャル系のディストーションペダルを弾いたような感覚になります。もちろんゲインを最大近くまで上げれば、ほぼメタルなサウンドを作ることも出来ます。
内部のBoostスイッチはOFFにすると全体的なゲインが少し下がり、同時にローカットをしたような感じの音になります。例えばキャビネットやアンプなどの相性で、ローが強すぎると感じた時にはBoostをOFFにすることで、よりすっきりとした音作りが可能です。このあたりは環境に合わせて使うと良いのではないかと思います。
各コントロールなんですが、まずLevel。これは最大+20dBまでのブーストに対応しているということで、かなり大きな出力も可能です。クリーンブースターにはなりませんが、ダーティなブーストペダルとして使うことも出来ます。続いてGain。これは上げて行くとスムーズに上昇していく感じで、あるポイントで急激に上がったり下がったりする、ということはありません。Loモード最小ならクランチ程度のゲインにまで出来ますが、基本的にディストーション向けなサウンドを得意とするペダルですので、オーバードライブペダルの代替品として使うのは少し大変かな、とは思います。次にMid Cut。このコントロールは、「強烈なドンシャリ」を作るというよりも、ミッドレンジを緩やかにカットしていくという感じのコントロールになります。最小ならミッドレンジが強く強調されたサウンドとなり、最大ならスタンダードなドンシャリサウンドという感じです。また、このミッドレンジの削れ方が絶妙で、Mesa Boogieの言う「Vカーブサウンド」ということなんだと思いますが、非常に気持ち良いです。Mid Cutをセンターを超えて上げて行くと少しずつ音のジリジリ感が強まっていきますので、良いと思うところで止めると良い感じです。最後にToneノブ。これはちょっと変わっていて、最小から中央辺りまでが一般的なトーン、そこから先は高域のブーストのようなトーンとして使うことができます。変わってるんですが、このペダルのロー〜ミッドの特性やMid Cutと組み合わせることで非常に使いやすいコントロールとなっています。これは見事なコントロールです。
ハイゲインペダルだとどうしてもついて回るノイズの問題ですが、このペダルもゲインを上げればノイズそのものはあるものの、十分小さいレベルだと思います。もちろん、演奏の邪魔をするようなノイズは、よほどの環境でなければ出ることはないと思います。
以下に、公式のサンプルムービーも載せておきます。
サンプルムービー1
サンプルムービー2
サンプルムービー3
サンプルムービー4
 
と、いうわけでMesa/Boogie Throttle Boxのレビューでした。
これは名作ですよ。本気でヤバいペダルだと思いました。ローミッドあたりの癖が若干強い感じはするので、その点は好みもあるかとは思いますが・・・ここまで太くて、芯のあるハイゲインディストーションはそうそう無いですね。最近は、ゲインはそこまで上げずに倍音特性を変えることで抜けるハイゲインを演出する、というスタイルのハイゲインペダルも出てきています。そういうタイプのペダルは実際使いやすいし、音も良いんですが、それだとどうしてもMesa/Boogie系の音は出ないんですよ。このペダルは、出てくる音は本物のハイゲイン、なのに分厚くて強い音、という、まさにメサブギーらしいハイゲインサウンドとなっているのが素晴らしいと思います。
当然ですが、「ハイゲインアンプそのままの音」は作ることができません。それにはアンプが必要です。ですが、ハイゲインアンプに最も近いエフェクターの1つなのは間違いないです。これは本当にすごいです!

 
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