【ギター・キャビネット・シミュレーター】ADA GCS-2 [Guitar Cabinet Simulator] |
現在、プリアンプペダルAPP-1をラインナップするADAですが、このAPP-1にはスピーカーシミュレーターを搭載していません。そのため、多機能で素晴らしいプリアンプペダルですが、そのままライン出力するには本物のスピーカーや別のスピーカーシミュレーターを使うことが多いかと思います。
そして今回、それを実現するモデルが登場というわけですね。
この「ADA GCS-2」は、デジタルモデリング全盛のこの時代、あえてアナログ回路で作られたスピーカーシミュレーターです。4つのスライドスイッチと1つのノブを搭載し、多彩なスピーカーサウンドを作り出します。
まず、4つのスイッチですが、上から順にJensenのアルニコスピーカーをイメージした「Vintage」とCelestionやEmiinenceのような「Modern」サウンドの切替、続いて12インチと10インチのサウンド切替、クローズドとオープンバックキャビネットのサウンド切替、そして本体のON/OFF(バイパス)切替です。ノブは左に回せばEdge、右に回すとCenterということで、マイキングの位置をスピーカーの端〜中心でコントロールすることができます。
入力端子はモノラルのフォン端子、さらにフォン端子のスルー(本体をバイパスして出力する端子)、およびフォン端子とXLR端子の出力を備えています。XLRアウトはラインレベルとマイクレベルの切替、およびグラウンドリフトを搭載。駆動は9Vで、内部回路は18Vに昇圧されることで高いヘッドルームを実現しています。
スルー端子があるので、本物のアンプとライン出力をブレンドすることもできますし、もちろんライン出力のみでのレコーディングや練習、さらにライブで使うこともできます。ライブでライン出力すると、アンプを使う場合と違い、フィードバックを気にすることなく使えるという利点もあったりします。もちろんアンプはアンプならではの良さがあるのも事実ですけどね。
APP-1だけでなく、Tubemanのようなプリアンプペダルのスピーカーシミュレートサウンドをより広げるような使い方や、Flux-Drive
のようにプリアンプ的なエフェクターの音をライン出力する際のスピーカーシミュレートアウト等として使うことができますね。コンパクトなスピーカーシミュレーターの決定版的なモデルになるのではないかと思います。
人気blogランキングへ