この「KORG Pitchblack Portable」は、Pitchblack POLY同様のポリフォニックチューニングに対応したポータブルタイプのチューナーです。
ポリフォニックチューニング時、まず弦をまとめて弾くと6つのメーターで各弦のずれを表示。ずれを直すためにペグを回すと、その弦のチューニングが上部のメーターに大きく表示される、というスタイルで、細かなチューニングや全体のずれを一度に見ることができます。
大きなチューニングメーターは3種類の表示モードがあり、その中でストロボメーターのモードに設定すると、±0.1セントという非常に高い精度でのチューニングも可能となっています。
右側にインプットがあり、左側にアウトプットを搭載している他、右側のインプットと並んでケーブルチェック用のジャックを搭載。インプットとケーブルチェックをつなぐことで、ケーブルの断線がないかを確認することができる他、アダプタ駆動時に別のエフェクターにも電源を供給するDCアウトも装備しています。電池駆動時は単3電池2本で動作するので、替えのバッテリーの用意も簡単ですね。
ボード内の空きスペースに設置がしやすい横長のスタイルとなっており、またアウトプットにはバッファがかかる形なので、エフェクトボードのインプットバッファを兼ねて使うことができるのもポイントです。このあたりは通常のPitchblack等ペダル型のトゥルーバイパススタイルとどちらが良いのか、システムに合わせて検討することもできます。
従来というか、かつて標準的だったスタイルのチューナーをあえて復活させる形になるこのモデルですが、実際、かつてこのスタイルが標準だったのはそれが使いやすかったという背景もあるわけで、特に昔からのチューナーになれたプレイヤーには自然に使いやすいモデルとなるのではないかと思います。
高精度のチューニングやポリフォニックにも対応し、コンパクトエフェクター同様の右IN、左OUTの仕様とすることでボードへの親和性が向上されている点も素晴らしいと思います。3色のラインナップで、好みに合わせて選択できるのも良いですね。
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