定番ペダルを改めて振り返る特集、これまでいろいろなモジュレーションペダルを見てきました。そんなモジュレーションエフェクター、特にこれまでの特集でもフェイザー、トレモロ、ヴァイブペダルと、これらのエフェクターの源流にあるのがロータリースピーカーです。
2つのスピーカーを回転させ、高域と低域それぞれに立体的な揺れを作り出すロータリースピーカー。その音を電気的に再現しようとして作られたエフェクトが、様々な使い方で個別の発展をしていき、それぞれ違ったエフェクトとなっていきました。
そして、今の技術で、そもそものロータリースピーカーサウンドを再現しようとしたのが、ロータリースピーカーシミュレータです。ある意味アンプシミュレータとも言えるこのエフェクトも、いろいろなモデルが作られています。
先にロータリースピーカーシミュレータによくある機能についてですが、基本的なモジュレーションエフェクターとして、スピードと深さなどがあります。そして多くの場合スピードは2段階で切り替えることができます。そのスピード切替の際の加速度や、スピーカーシミュレータなのでその歪みやマイキングなどをコントロールするといった要素もあります。
そういった基本的なところを抑えた上で、今回はロータリースピーカーシミュレータを、いろいろ見てみましょう。
- 定番ロータリースピーカーシミュレータペダル
※「定番」に定義はありません。あくまで個人的な印象も含んでいますので、これが入っていない、これは定番じゃない、といったご意見もあるかもしれませんがご了承ください。メーカーのアルファベット順にご紹介します。
BOSS RT-20 Rotaly Ensemble
BOSS / RT-20【津田沼店】【RCP】 |
Effect/DilectとSlow/Fastの2の部ずつのスピードコントロールを搭載し、アンプの歪みを作るOverdrive、ホーンとベースのバランスを調整できるBalance、そして速度を切り替えたときの加速度をコントロールするRise Timeノブ。最後に標準的なロータリー・サウンド /より深いトレモロ感が得られるサウンド /ロックに最適なサウンド /Uni-Vibeサウンドを切り替える4モードのスイッチを搭載しています。
また、BOSSのツインペダルシリーズならではの豊富な入出力端子も備えます。フルステレオIN/OUT、SpeedをペダルでコントロールできるEXP端子、そしてヘッドフォン端子を搭載。ギターだけでなくキーボードに対応した歪みを作る、ギターとキーボードの切替スイッチも搭載しています。
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Hughes & Kettner Tube Rotosphere MkII
Hughes&KettnerTUBE ROTOSPHERE MKII |
ステレオIN/OUT、およびRemote端子を搭載。Breakerスイッチにより、回転を掛けないプリアンプとして使うことも可能となっています。
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最も定番中の定番モデルと言えそうなモデルですね。
Neo Instruments VENTILATOR
【エフェクター】Neo Instruments VENTILATOR [Rotary Cabinet Simulator] |
伝統のサウンドが息づく現代のレスリー!【送料無料】【smtb-u】Leslie 122XB |
入出力は1IN2OUT、インプットにはインピーダンスの調整スイッチがあり、Remote端子に外部スイッチを接続してローターの速度をコントロールすることも可能です。
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Strymon Lex Rotary
ロータリースピーカー・シミュレーターSTRYMON Lex Rotary Speaker Simulator 【ストライモン】... |
コントロールはPreamp Drive(Level)、Fast Rotor Speed(Slow Rotor Speed)、Mic Distance(Cab Direction)、Horn Level(Acceleration)。()内は、2つのフットスイッチを押しながら回すことでコントロール出来るサブパラメータです。フットスイッチはON/OFFとスピード切替ですね。
非常に多彩な設定ができ、また1IN、2OUTで、好きなパラメータをエクスプレッションペダルに割り当てて使うことができるのも特徴です。
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Hughes & Kettner Tube Rotosphere MkIIとの比較
Neo Instrumentsとの比較
TECH21 Roto Choir
【送料無料!】【正規品】【決算セール】TECH21 SansAmp Roto Choirロータリースピーカー・エミ... |
Level、High、Low、Drive、Position、Top Speedノブと、Biamp、Speaker Simスイッチを搭載。Positionはマイクの距離、Biampはスピーカーを1つ、または2つどちらにするかの切替です。フットスイッチは左側がBypass、右側がSlow/Fastとなっていて、シンプルな1IN1OUTの仕様となっています。
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と、いうわけで、今回は新しいモデルも含めて定番といえそうなロータリースピーカーシミュレータをいろいろ見てみました。アンプシミュレートの技術が発達してからのペダルなので、まだまだそれほど数は多くありません。また他のモジュレーション以上にデジタルの割合が高いのもこの特徴と言えそうです。
そして、音を聴いてみるとわかるとおり、やはりフェイザーやトレモロ等とはまた違った音であることもたしかです。レスリーサウンドが必要な時に使うのはもちろんのこと、本物のレスリーを持っているプレイヤーも、アンプが持ち込めない場所で使用したりすることもできます。多くがギターだけでなくキーボードでも使えるペダルが多いのも特徴的です。
実際に使ってみると、独特で立体的な揺れやサウンドがつくれるので、とてもおもしろいエフェクトだと思います。
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