1968年。当時のギターアンプ事情は、真空管アンプと「最新式」トランジスタアンプが混ざり合い、また「新進気鋭」のMarshall、Hiwatt、Orange等英国製アンプメーカーが台頭しつつあった、過渡期でした。1965年、Fenderを買収したCBSは、当時すでに「老舗」のアンプメーカーだったFenderの地位を考え、最新式トランジスタアンプを開発します。しかし、それはサウンド的にも、また品質的にも人気が出ませんでした。その間、CBS側の姿勢と現場の意見がぶつかり、後にRandallを設立するドン・ランドールや、後にレオ・フェンダーと共にMusicmanを設立するフォレスト・ホワイトといった技術者が退職してしまうといったことも起こります。
しかし、なんとかして新しいFenderを演出したかったCBSは、1968年、それまで継続して作られていたブラックフェイスアンプのデザインを変更します。シルバーフェイスと呼ばれるアンプの登場です。今回、Fender USAから、そんな1968年に作られたシルバーフェイスアンプが復刻されました。3モデル、それぞれ見てみましょう!
Fender USA '68 Custom Twin Reverb
【ギターアンプ】Fender USA ’68 Custom Twin Reverb 【12月入荷予定】 |
現行'65 Twin Reverbと比べると、チューブ構成や出力は同じですが、チャンネルやスピーカーが違っていますね。
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Fender USA '68 Custom Deluxe Reverb
【ギターアンプ】Fender USA ’68 Custom Deluxe Reverb 【12月入荷予定】 |
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Fender USA '68 Custom Princeton Reverb
【ギターアンプ】Fender USA ’68 Custom Princeton Reverb 【12月入荷予定】 |
'65 Princeton Reverbと比べると、出力や整流が、スピーカーが違っていて、かなり別もののモデルとなっているようですね。
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というわけで、Fenderの新しいシルバーフェイス復刻モデルでした。素晴らしいというか、これは良いですね。当時は最新のきらびやかな仕様だったシルバーフェイスも、今見るとレトロ感が溢れています。どちらが良いかは好みですが、ブラックフェイスともまた違ったスタイルで良い感じですね。ちなみにBeatlesの有名な、アップル社屋上でのゲリラライブではシルバーフェイスアンプが使われていたとの話ですね。
Fender '68 Custom Ampシリーズのイントロダクションムービー
これはとても良いと思います。
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