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BJF設計!One Controlのブースターペダル「One Control Granith Grey Booster」即効レビューします!


エフェクターに関連する様々なツールやグッズ、さらにオーディオルーティング機器を製作するOne Controlによる、初めてのエフェクター「One Control Granith Grey Booster」。
自身のブランド、BJF Electronicsの他、Mad ProfessorBearfootペダルの設計でも知られるBJFことBjorn Juhl(ビヨン・ユール)による新設計のクリーンブースターです。
発売前からいろいろと話題になっていたモデルですが、本日発売となりました。
果たしてどんな感じか、さっそくレビューしてみたいと思います!

One Control Granith Grey Booster


こちらが、そのGranith Grey Boosterです。ミニサイズに1ノブのシンプルな仕様で作られるブーストペダルですね。
 

コントロールはLEVELのみとなっています。最大ブーストは+16dBとのこと。
 

筐体はアルミ削り出し。シルバーのノブと合わせて1つのまとまりがあるデザインですね。筐体のトップにはヘアライン加工が入っています。
 

インプットとアダプター端子。インプットはともかく、このタイプの筐体にしてはアダプタ端子が珍しい位置にあります。ハンドメイド系のMXRサイズペダルならよくある場所ですが・・・
 

その理由がこれ。BATTERY INSIDE。つまり、このサイズに電池を入れることもできるということですね。
 

裏蓋を開けるとこんな感じになっています。
 

これは裏蓋ですね。
 

裏蓋の一部を拡大してみました。(上の写真をそのままクロップしただけです。)CNCで削りだした形がよく見えます。
 

電池はここに入ります。
 

そしてメインの基板がここ。全てのネジやナットを外しても基板は外れませんでした。独特の作りです。トゥルーバイパスですね。
 

電池は本体に付属していませんが、手持ちの電池を入れてみましょう。
 

入りました。とても簡単に電池が入ります。
 


裏蓋の途中、ちょっと狭くなっている部分があるんですが、ここに電池がぴったりフィットする形になります。そのため、電池を入れていても中でカタカタと鳴ったりすることはありません。
 
さて、電池が入るミニサイズブースターといえば・・・Xotic EP Boosterの存在を忘れるわけにはいきませんね。

今回はこのEP BoosterとGranith Grey Boosterを主に比較しながらレビューしたいと思います。
EP Boosterはミニサイズのケースに電池を搭載したブースターとして先駆け的なモデルです。EPの名前が示すように、Maestro Echoplex EP-3のプリアンプ部を元にしたブーストペダルですね。1ノブのシンプルなブースターで、最大ブーストは+20dB。内部DIPスイッチでハイとローの強調ができます。今回は両方ともONになっています。
 

まずは大きさ比較。上から見ると、Granith Grey Boosterの方が少し長い筐体となっているのが分かります。
 

一方、EP Boosterには高さがあります。電池搭載の方法の違いが、こうした形の違いによく現れていますね。
 

電池を入れてみました。電池の入る位置も違います。このサイズになると電池はかなりの容積を占めます。そのため、Granithの場合はジャックが手前に、EPの場合はジャックが上の方に寄っています。こればっかりは物理的にどうしようもないところですね。
 


純粋に高さ比較。EPは裏蓋にゴム足を装備しているのに対し、Granithはゴム足が別途付属していて、必要なら自分で貼り付けられるようになっています。そのため、裏蓋を付けた状態の高さはEPがさらに高くなってしまうんですが、こうして裏蓋を外して比較すれば、筐体そのもののサイズの違いも分かると思います。
 
では、Granith Grey Boosterのレビュー、いってみましょう。
 

  • 操作性

まずは操作性です。といっても、使い方に関しては何か難しいことは一切ありません。内部にスイッチもなければ、変わったノブもないです。唯一気になったのがインプットジャックとアダプタジャックの距離が近いところなんですが、よほど大きなプラグのDCケーブルでない限りは大丈夫だと思います。普通のケーブルなら全く問題なさそうですね。
 

  • サウンドレポート

では、音を。いくつかサンプルを録ったので、まずはそれから載せてみます。

サンプルサウンド1(Unity Gain)


Download聴けない場合はこちら

  • 録音環境

ギター:Fender USA Limited 60th Anniversary Tele-Bration Series '62 Telecaster リアPU
アンプ:Koch Classic SE C-SE6C クリーンセッティング
セッティング:Granith Grey Booster=12:00 EP Booster=Minimum
クリーン→Granith→EP。両ペダルは出来るだけ元の音量に近くなるよう設定しました。

サンプルサウンド2(Max Gain)


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  • 録音環境

ギター:Fender USA Limited 60th Anniversary Tele-Bration Series '62 Telecaster リアPU
アンプ:Koch Classic SE C-SE6C クリーンセッティング
セッティング:Granith Grey Booster=Maximum EP Booster=Maximum
クリーン→Granith→クリーン→EP。両ペダル最大ゲイン。ペダルON時はノブを最小から最大に回しています。マイクのクリップを防ぐため、アンプの音量をかなり落としています。

サンプルサウンド3(Max Gain with Overdrive)


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  • 録音環境

ギター:Fender USA Limited 60th Anniversary Tele-Bration Series '62 Telecaster リアPU
アンプ:Koch Classic SE C-SE6C クリーンセッティング
エフェクト:Mad Professor Sky Blue Overdrive Volume=11:00、Distort.=9:30、Z=10:00、Texture=Minimum
セッティング:Granith Grey Booster=Maximum EP Booster=Maximum
SBOD→Granith+SBOD→EP+SBOD。両ペダル最大ゲイン。ブーストはSBODの前段にかけています。

サンプルはこんな感じでした。単体でのユニティゲイン、最大ゲインと、最大ゲインでオーバードライブをブーストしたサウンドです。GranithとEP、それぞれミニサイズ1ノブ電池入りという共通項はあるんですが、ブーストに対する姿勢はまったく逆です。
EPはEchoplexのプリアンプの味を再現する、味付けの強いブースター、一方でGranithは味付けを極力無くし、ナチュラルなブーストをするためのペダルという違いです。その違いは、このサンプルでもよく出ていると思います。
まずユニティゲインの設定。Granithはノブが12:00の位置でほぼユニティゲインとなるよう設計されているのが特徴です。つまりブーストアップだけでなくブーストカットにも対応。元の音量と全く同じ音量に設定することができます。その時の音は、全く変わらないと言ってよいほどですが、実際に弾くと音そのものに違いはないんですが、全体的に音のセンシティビティが高くなっていて、レンジが広がっているように感じます。おそらく、全体的な周波数の特性はほぼ変えず、高域と低域だけが少しだけ持ち上がった感じになっているんだと思います。それにより、音全体のレンジが広がったように感じるのではないかと。EPの方は、逆にレンジが狭まっています。ノブを最小にしてもOFF時と同じ音量にはならず、軽くブーストされた状態から始まるため、このサンプルでは音量が最も大きくなっています。
続いて最大ゲイン。最初普通に録ったら盛大にマイクがクリップしたので、アンプの音量を下げました。実はGranithの隠れた特徴として、ノブの動きに対する音量の上がり方がものすごくスムーズ、というのがあります。それを録りたかったんですが、上手く録れませんでした。ただ、これでGranithとEPのレンジ感の違いはとてもよく分かると思います。最大ゲインがGranithは16dB、EPは20dBですが、レンジの違いからか、音量だけだとGranithの方が出ているように感じるほどです。
そして最後にオーバードライブのブースト。これも最大ゲインで録っています。聴いての通りですが、特に和音の倍音の出方やミュート時のローの出方などは明らかにGranithの方が派手です。それだけ上と下のレンジが広いということが分かります。一方でミッドの盛り上がりはEPの方が強くなっているので、全体を圧縮しながらミッドを強めに出す、というような味のあるブーストはEPの方が得意だと言えると思います。
ブースターって、最大ブーストゲインが数値で出るので指標として良いんですが、こうして実際に音を出してみると、レンジの広さというのがどれほど重要かというのがよく分かります。もちろん広い方が良いというわけでもなく、使い方に合わせた選択が大事ですね。例えば、今回の場合、ナチュラルに音そのものをブーストする、というのであればGranithですし、ミッドを持ち上げてヴィンテージっぽさを出すならEPだと思います。
また、ローノイズという点では、少なくともうちの環境に於いては、GranithとEPで違いは分かりませんでした。これはもっと大音量で比較しないとわかりにくいかもしれません。ちなみにサンプル3で出ているノイズは、SBODをブーストすると出る音なので両ペダル関係ないです。
Granith Grey Boosterのみに限って言うと、全体的な質感・・・デザインや筐体の素材などもそうなんですが、音の質感ですね。それが非常に繊細なペダルであるということが言えます。音を出していて背筋がぞくっとするような、なんか大切に弾かないと壊れてしまいそうな音が出ます。この感覚はBJF設計のペダル特有の質感で、Mad ProfessorやBJF Electronicsのペダルでも感じました。
あまりにもナチュラルでイノセント。ギターやアンプの特性がそのまま露わになるような音です。それゆえに丁寧に弾きたくなる、そんなペダルですね。
非常に良いブースターだと思います。クリーンブースターの王道を行きながら、独特の儚さを持つ芸術的な完成度のペダルだと思います。

レビュー(D.A-Boosterと比較)
サンプルムービー
サンプルムービー2
サンプルムービー3
 

 
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