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最新プログラマブルスイッチャー事情2014 Part.2 〜5・6Loopモデル

One Control Chamaeleo Tail Loop MKII – 15 Programmable & 5 Loop with BJF Buffer /ワンコントロール カメレオンテイルループマークツー Free The Tone フリーザトーン / ARC-53M Silver Audio Routing Controller
ここ最近、非常に増えている手頃で扱いやすいプログラマブルスイッチャー。前回に続き、今回は特に多くのプレイヤーにとって多機能で使いやすい5〜6ループのモデルを見てみたいと思います。
前回も載せましたが、先にスイッチャーでよく出て来る用語について簡単な説明を改めて載せておきます。

ループ(エフェクトループ)やプログラムやプリセット、バンクなどはだいたい分かると思います。それぞれエフェクターを接続するためのSEND/RETURN、ループのON/OFFの組み合わせなどを保存したデータ、そしてバンクとプリセットは、マルチエフェクターなどにも出てきますが、限りあるフットスイッチの数に、それ以上のプログラムを保存して呼び出すために使う、組(バンク)のことですね。

そして、ちょっと分かりにくいのがセパレートループまたは独立ループという概念。例えば5ループのスイッチャーがあるとすると、一般的に最もスタンダードなのはシリーズ(直列)5ループだと思います。インプットをI、アウトプットをO、SENDをS、RETURNをRとすると、[I SR SR SR SR SR O]という形で繋がっているループのことです。これが例えば、1つのセパレートループを持つ4+1の5ループの場合、[I SR SR SR SR O]という4シリーズループと、[I SR O]という1ループを組み合わせた物、ということです。そしてスイッチャーではそれらのON/OFFを一括管理します。こうすることで、例えば4ループの方をアンプの前、1ループをアンプのエフェクトループに入れて、それらをまとめてON/OFFしたり、4ループのインプットにバッファが入る場合、先に1ループの方にバッファをかけたくないエフェクトを入れ、その後4ループへと信号を流す、といった自由度が生まれます。デメリットとしては、直列5ループとして使いたい場合に、4ループのアウトプットと1ループのインプットを繋ぐパッチケーブルが必要となるということですね。

もう分かると思いますが、単純に5ループと言っても、[I SR SR SR SR SR O]や[I SR SR SR SR O][I SR O]という4+1、[I SR SR SR O][I SR O][I SR O]という3+1+1、[I SR SR SR O][I SR SR O]といった、3+2など、いろいろな分け方ができます。このセパレートループ、以前はフラッグシップ級モデルにしか付いていなかったんですが、最近は低価格なモデルでも見ることができるようになっていますので、覚えておくとシステムを作る際に非常に役に立つと思います。

また、セパレートループや専用の端子を使ってラッチ式スイッチ操作ができるモデルも多くあります。アンプのチャンネル切替などができる、と書かれているものの多くはこの機能ですね。MIDI機能を搭載している場合もあります。ラッチ式スイッチやMIDIで切り替えられる機能については、アンプやエフェクターなど、受け側の機器の仕様によって異なるところは注意が必要です。単純にラッチ式スイッチでアンプのチャンネル切替ができる、と書かれていても、アンプ側が対応していなければできません。

あとはダイレクトモードでしょうか。これは、プログラマブルスイッチャーをノンプログラマブルのスイッチャーとして使う機能で、各ループのチェックなどに使える機能です。他には、チューナーアウトを用いた一発ミュートチューニング機能などもあります。DCアウトプットを搭載し、スイッチャーに供給される電源を分けてエフェクターに出力する機能があるものもあったりしますね。

それから、リンク機能というものがある場合もあります。リンク機能とは、同じスイッチャー、または対応するスイッチャーを専用のケーブルで接続することで機能を増強するものです。大きく分けて2種類あり、単純に機能(ループ数やプリセット数)を加算するタイプと、シンクロといって機能は増えませんが、もう1つのスイッチャーからリモート操作が行えるものがあります。前者は複数のペダルボードを使ったり、単純に機能を増やしたいときに、後者はローディやテックなどによるリモート操作が必要な場合に使うことができます。

では、いってみましょう。
※ループ数順に、同じループ数ではメーカー名順にご紹介します。

  • 5Loop

CAJ Loop and Link

まずはこちら。日本を代表するオーディオルーティング系ブランドの1つ、CAJのプログラマブルスイッチャーです。
直列4ループとセパレートループ1つの、4+1を搭載したモデルです。5つのフットスイッチと、無選択時合わせて6つのプリセットを保存可能です。また、専用フットスイッチでマニュアルモードの切り替えが可能です。
2台のLoop and Linkをリンクさせ、10ループ、11プリセットのスイッチャーとして使うこともできます。
 

Free the Tone ARC-53M

長年、多くのアーティストのシステムを手がけてきた日本のオーディオルーティング系ブランド、Free the Toneのプログラマブルスイッチャーです。
4つのシリーズループと1つのセパレートループを持った5ループのプログラマブルスイッチャーで、さらにMIDIチャンネル1〜4のプログラムチェンジ信号や4つのコントロールチェンジを同時送信することもできるモデルです。プリセット数は20 バンク×10プリセットの200種類。内部電圧±15Vdcで動作するHTS (Holistic Tonal Solution)サーキットを装備し、音質にも配慮したモデルです。フットスイッチもクリックノイズが出にくい特注タイプで、70mm幅で設置することで操作性の高さも確保。ケースにスラントを付けることで、2段のフットスイッチの誤操作を抑制しています。コントロール部が大きく取られていて、プログラムのしやすさも向上したということですね。プリセットやバンクを削除したりコピーすることも可能。ディスプレイ表示を切り替えて、4つのプログラムチェンジナンバーを表示させることもできるということです。
 

Noah'sark PTBS

イケベ楽器のオリジナルブランド、Noah'sarkのプログラマブルスイッチャーです。
直列2ループと直列3ループを組み合わせた2+3の5ループスイッチャーで、5バンク×5プログラムの25種類のプログラムを保存可能。独立したMuteスイッチとTunerアウトを搭載しており、好きな位置に挿入できる独立したバッファを内蔵しています。また、2台のPTBSをLANケーブルでリンクさせて使うことも出来、25種類の信号を送信するMIDIスイッチャーとしても機能します。
 

One Control Chamaeleo MkII

One Control Chamaeleo Tail Loop MKII

One Control Chamaeleo Tail Loop MKII
価格:27,720円(税込、送料込)

オーディオルーティング系ブランド、One Controlの5ループプログラマブルスイッチャーです。
直列4ループと1セパレートループを搭載したスイッチャーで、3バンク×5プログラム、計15種類のプリセットが可能です。個別のミュート/チューナーアウトスイッチを搭載し、いつでも音をミュートしてチューニング可能。また、プログラムモードとダイレクトモードを備えていて、ダイレクトモード時には単純な5ループ(4+1ループ)スイッチャーとして使うことができます。サウンドチェックにも有効な機能ですね。サイクル選択式のバンク切り替えを用いたことで3色のLEDと1フットスイッチのみで3バンクの構成を実現。操作性を犠牲にすることなく、筐体を小さく保ったまま3バンクのメモリーを可能とした、ということです。プログラム自体もボタンを押すだけの簡単操作で、ステージや運搬中などで不意にセッティングが変わらないよう、Lockスイッチも搭載しています。本体にはBJF Bufferも内蔵。接続するインプットによってバッファを通すか通さないかの選択も出来、バッファアウトからスプリットで音を出すことも可能となっています。セパレートループは、BOSS FS-5Lと同じラッチ式のスイッチとしても使えます。また、6つのDC Outからエフェクターへの電源供給も可能。440(W)×56(D)×38(H)mm(突起含まず)、440(W)×63(D)×54(H)mm(突起含む)と、非常にコンパクトなサイズなのも特徴的です。
 

Soul Power Instruments The Five

日本のハンドメイドエフェクターブランド、Soul Power Instrumentsのスイッチャーです。5ループのプログラマブルスイッチャーで、3つのバンクにより15種類のプリセットを保存可能。チューナーアウトやバッファのON/OFF、およびダイレクトモードを搭載しています。
イントロダクションムービー
 

  • 6Loop

CAJ RS616

CAJのフラッグシップモデルと言える、本格プログラマブルスイッチャーです。3Loop+3Loopの計6つのエフェクトループを搭載し、アンプの切替やアンプのスイッチ切替の機能、およびMIDIスイッチャーとしての機能も備えたモデルとなっています。MIDIスイッチャー用のエクスプレッションペダル端子も装備しています。
片方の3Loopは、単純にエフェクトループとしてだけでなく、アンプの操作を組み合わせた複雑なセッティングも可能。本体には6×40バンクの240プリセットと1つのグローバルプリセット、合計241プリセットを保存可能。チューナーアウトとして使えるExt OutやCAJが誇るインプットバッファを搭載したモデルです。ループ数は6と、最上位クラスのスイッチャーとしてはそれほど多くはないんですが、特にMIDI関係の機能の充実っぷりやフレキシブルな運用に対応しているところはさすがと言えますね。
 

Flex Reaction Compound 66

タイのハンドメイドエフェクターブランド、Flex Reactionの6ループプログラマブルスイッチャーです。
6つのループに6つのプリセットを搭載。スイッチやループ配列を工夫し、DIPスイッチを取り入れることでこのクラスとしてはかなりのコンパクトさを実現しています。
 

G-Lab GSC-2

ポーランドのオーディオルーティング系ブランド、G-Labのプログラマブルスイッチャーです。
6つのエフェクトループを搭載し、10バンク×10プリセットの、100種類のプリセットを保存可能。バッファのON/OFF、チューナーアウトを搭載。2系統のアンプ等のスイッチ切替やMIDIにより3台までの機器をコントロール可能となっていて、G-LabのWah Pad専用の端子も装備しています。また、USBでPCと接続し、PCでプログラムを管理することも可能となっています。500mAまで、3つまでの9V出力を2系統搭載し、AUXコネクタによる拡張性も持った、個性的なモデルです。
 

G-Lab GSC-3

内容はGSC-2と全く同じで、フットスイッチがメタル仕様となったモデルです。
 
というわけで、今回は5ループ〜6ループのプログラマブルスイッチャーをいろいろと見てみました。
このあたりになると、多くのプロギタリストの足下に置かれるようなブランドも出てきますね。ちなみに、日本のオーディオルーティング系ブランドの特徴として、楽器の代理店がブランドを持っていることが多いというのがあります。CAJはオカダインターナショナル、Noah'sarkはimi(Ikebe Music International)、One ControlはLep International、今回は出てきませんでしたが前回出てきたProvidenceはPacifixという代理店のブランドです。現在は独立していますが、Free the Toneも以前はProvidenceと連携を組んでいました。
実際に多くのエフェクターなどを扱う代理店だと、それらを制御したりするオーディオルーティング系機材にも力を入れていきたくなる、というのがあったりするのかもしれません。ちょっと面白い傾向だと思いました。
そんな所にも注目しつつ、次回はより多くのエフェクターを制御出来るプログラマブルスイッチャーを見ていきたいと思います。Part.3へ続く
 
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