Noel Cornet revu 【即納可能】 |
初期のCornetはマフ系のパーツ点数をこのコンパクトなサイズにラグ板で組み込むというとんでもない作りでしたが、特にその部分を変え、タレットボードとして作られたのがこのペダルとなっています。
どんなサウンドなのか、今回弾くことができましたので、レポートしてみたいと思います!
Noel Cornet revu
MADE IN JAPANのハンドメイドFUZZ!Noel Cornet revu |
そして内部は・・・
開けさせてもらいました。素晴らしい作り。ハンドメイド系と言われるエフェクターブランドでもPCBの使用が当たり前、場合によっては実装パーツも積極的に使うブランドが増えている中、あえてこの作りにこだわるブランドがあっても良いじゃないか、そういう気持ちにさせられます。
では、レポートしてみたいと思います。
- セッティング
Fender American Standard Stratocaster
【エレキギター】Fender USA American Standard Stratocaster Upgrade (3-Color Sunburst) |
Noel Cornet revu
Noel Cornet revu【05P02Mar14】 |
Roland JC-120
いつものです。このペダルならチューブアンプの方が良いかとも思ったんですが、試奏だとそんな変わらなさそうなのでやっぱりJCにしました。
- 操作性
非常にスタンダードな作りのペダルなので、ノブ配置さえ覚えてしまえば何も考えることなく使えると思います。さすがにこの価格帯のペダルなので、各ノブの動きと音の変わり方なども非常にスムーズでした。
- サウンドレポート
では、音について。
基本的には、Big Muffの音です。ロシアン特有の、ファズよりももっとディストーションに近いサウンドで、倍音成分が壁のような音の厚みとなって出て来る感じはもちろんありますね。その倍音成分から、ゲインが高いように一瞬思うんですが、実はそんなにゲインは高くありません。
弾いていると分かるんですが、この音がでるファズペダルとしては非常にコンプレッションが低いんです。つまりゲインが低いってことなんですが、歪んでいる感じはハイゲインな印象を持っているため、ハイゲインなペダルだと思って使うと、なんだか制御しにくいペダルだと感じることもあるかもしれません。
が、このペダルの意図が分かれば、とても使いやすいペダルになると思います。コンプレッションが低いということは、まだまだペダル自体に余裕がある、それなのに十分な飽和感があるので、積極的にコントロールして使うことができます。ギター側のヴォリュームにも、けっこう反応するのでそこを変えればバッキングからリードまでいけますし、より長いサステインやコンプレッションが欲しければブースターを使ったりすれば良いかと思います。
ローエンドがかなり出るので、ミュートでの刻みも迫力がありますね。Toneを絞ってゲインを下げれば、ストラトでもハコモノのフロントのジャズギターみたいな音を出すことさえ出来ます。
このペダルのポイントは、そのコンプレッションの低さとローエンドの出方です。ここに着目して試せば、自分の欲しい音に合うかどうかが分かると思いますし、このペダル自体の使い方も分かります。
多彩な音がでるような、いわゆるVersatileなペダルではありません。愚直に、ひたすらCornetの音を出すだけのペダルです。なので、人によって合うかどうかははっきりと分かれます。特にローの強さは、好みがはっきり出る部分だと思います。迫力のある分厚い音と感じるか、スピード感の無い音と感じるかはそれぞれだと思いますが、このペダルはその音が好きな人に使って欲しい、というような思いが伝わってきました。
出せる音は限られていて、徹底的に古い作り方で作られ、細かいパーツの選択にまでこだわったペダル。こういう非常に嗜好性の高いペダルというのが、最近は少し少なくなってきたような気がします。だからこそ、Noel Cornetには意味があると言えるでしょう。
あと、これだけローがしっかりと出るペダルなので、もしかしたらベースで使っても合うかもしれないと思いました。
旧Cornetのサンプルムービー
旧Cornet、ベースでのサンプルムービー
良いペダルです。そして、貴重な存在だと思います。是非とも、この方向を突き進んでいく、そんなブランドになって欲しいと思いました。
Noel Cornet Revu / ノエル・コルネット・レヴュー |
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